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日別アーカイブ: 2014年1月18日

本日、庚申日、水曜会。

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6月18日の今日は、庚申日ですね。
日本三大庚申の一つ、八坂庚申堂では、こんにゃくの炊き出しが行われる縁日です。

八坂の塔のすぐ西にある京都のパワースポットの一つで、願い事を叶えるため、多くの人が参拝しますが、
ここで願い事を叶える秘訣は、欲を一つ我慢することで、余分な欲望を「くくり猿」に封印して祈念するのです。
欲望封印のために祈念される方も多いですね。

私らは「八坂の庚申さん」というか、「八坂庚申堂」と呼ぶのですが、正しくは「大黒山金剛寺庚申堂」と号
する天台宗の寺院です。
ここのご本尊の「庚申さん」の正体は、青面金剛(しょう めんこんごう)です。

平安時代からの風習である庚申待は、中国の民俗宗教である道教の伝説に基づくものです。

60日に必ず一度巡ってくる庚申日には、人間の頭と腹と足に潜む、三尸(さんし)の虫が夜、
寝ている間に天に登って天帝に日頃の行いを報告し、罪状によっては寿命が縮められたり、
その人の死後に地獄・餓鬼・畜生の三悪道に堕とされると言われていました。

そこで、三尸の虫が天に登れないようにするため、この夜は村中の人達が集まって神々を祀り、その後、
囲炉裏を囲んで寝ずに酒盛りなどをして夜を明かしたのだとか。

青面金剛はこの三尸の虫を喰ってしまうので、いつの頃からか、庚申待ちにはこ
の青面金剛を本尊として拝むようになり、庚申イコール青面金剛となったようで
す。

また、この日、睡眠をささげて、一晩一心に願い続ければ如何なる願いも叶うとされている
のですが、これも一つ欲望を絶ち、願い事へ強く意識を向ける陰陽の道理とも言
えますね。

平安時代、当初は公家や僧侶が庚申待ちを行っており、すごろくや詩歌管弦を楽しんでたようですね。
清少納言の枕草子にも、庚申待の話が載ってました。

江戸時代に入ると、民間にも広がりましたが、「年に六度の庚申を知らずして、二世の大願は成就せぬ」
といわれ、庚申待をしなければ幸せになれないという戒めがあり、人々は幸せを願い庚申待を続けていた
ようですね。

庚申待では、とにかくこの夜は眠らず徹夜で過ごさねばならないため、顔に墨を塗ったり、太鼓をたたいたり、
胡椒をかけたりとかして、夜を明かしたそうです。^^;
鎌倉から戦国時代にかけても、籠城中の兵士たちも庚申待を行っており、カフェインの入っているお茶を飲み、
眠らないように努めたとか。

庚申信仰は今は昔で、廃れたようですが、親睦会などに名前を変えて今でも庚申待を行っている地方もある
そうですね。

折しも、今夜は水曜会ですが、夜を明かして飲み続け、語り明かすことはしませんので念のため。(笑)

こんにゃく炊きのご接待の代わりに、中華冷麺風のこんにゃく料理はお出ししましょう。^^
庚申さんの大黒山にちなんで、大黒本シメジがありますので、ホイル焼きにして
ポン酢を掛けました。

胡椒は、料理にかけることにしましょう。(笑)
鶏の胸肉を塩・胡椒・羅漢果(糖分0の砂糖代わり)白ワインに漬けましたので、
パサつかず、良い舌触りになってます。^^

今夜もメニューは、次の

1.サニーレタス、新玉ネギのスライス、プチトマトのサラダ。
2.月のうさぎの中華冷麺風こんにゃく、玉ネギのスライスとカニカマを添えてポン酢で。
3.鶏の胸肉、青梗菜、舞茸の塩コショウ・バルサミコ酢炒め。
4.青面金剛ならぬホウレンソウのお浸し、醤油絞り糸カツオ節乗せ。
5.白菜の一夜漬け。
6.鮭と鯖の振り塩焼き。
7.鶏ミンチのセロリ・玉ネギつくねバーグ、青紫蘇包み。
8.茄子のかば焼き、ローストチキンだれ、ミディアムトマト添え。
9.豚ロース、セロリ、キャベツのガーリック・トマト・塩胡椒・ワイン炒め煮。
10.大黒本シメジのホイル焼き。
11.キュウリの塩・昆布だし漬け。

この11のキュウリさんは、このままツマミにしてもいいのですが、芋焼酎をロックにして、これを浮かべ、
飲みつつ、かじり、また飲むのも乙なものですよ。^^
夏の邪気祓いにお勧めです。^^v

親子、男の二人旅。その2.

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温泉を楽しんでから浴衣に着替えて、午後7時から夕食です。
1.土佐、龍温泉、三陽荘の晩餐は13品の会席でした。
先ずは純米の地酒、二合とっくりを注文して乾杯です。
燗か冷かを聞かれて、龍彌は「冷で。」と即答。うん。良く分かってる。^^
流石、我が子だけはある。(笑)

鯛と海老のしんじょ、牡蠣とゴボウの柳川味噌鍋など、どれも京風の味付けで美味でした。
ブリ、マグロ、モンコウイカの造りも漁港が近くにあるので新鮮で、プリプリです。

当然のこと、とっくりはお代わりし、持ち込んだ芋焼酎「大魔王」もロックでいただきます。
2.出されてきたフォアグラと大根のステーキ。
フォアグラ食べるのも数年ぶりですが、良い味付けで大満足でした。

部屋へ戻ってから、語り合いつつ一服し、近所の酒屋で仕入れておいた地の酒を楽しみました。
3.純米大吟醸の「酔鯨」と金時芋焼酎の「よさこい」です。
「酔鯨」は土佐藩城主の山内容堂、酔鯨公にちなむものでしょう。
端麗辛口で切れ味のよい美酒です。
「よさこい」は栗の甘みに負けない金時芋から作られた、ふくよかな風味の焼酎でした。

よく語り、よく飲んだ後、龍彌は11時35分、うつぶせのまま沈没。(笑)
私は百田尚樹の小説「ボックス」の下巻を読みつつ、もう少し飲みましたが。良い酒は、朝になっても名残、タタリなく、爽やかな目覚めでした。

良い酒は、朝になっても名残、タタリなく、爽やかな目覚めでした。

4.朝風呂を楽しんでから9品目の朝食。
あさりの味噌汁がたっぷりあって、どれも塩分控えめで健康によさげです。

宿を出てから、近くの青龍寺(しょうりゅうじ)に参拝です。
5.半端ない石段を126m上がって、波切不動明王に会いに行きます。
大師堂と薬師堂もありましたが、不動堂と同じく中には入れませんでした。^^;
護身法を切って三礼し、それぞれ真言を奏上しました。
唱えれば、風で答える、仏かな。^^

高速に乗る前に、西ノ宮八幡宮にある天然記念物、「蓮池の樟」に会いに行きました。
これも龍彌のスマホでの検索です。
6.これがそのクスノキです。
樹高は39m、目通り幹囲は8.5m、推定樹齢750年だそうです。
大きさを対比するため、私と一緒に移しましたが、赤いちゃんちゃんこならぬ、
赤のカーディガンを着てると、モンキーのようです。(自爆)

人力車の仕事で、龍彌は写真を撮ってあげるのが慣れてるそうです。
7.負けじと私も、梢を見上げる龍彌を写しました。
壬生狼の狂猿と呼ばれる彼は、申年のせいだけではなく、よりモンキーです。(笑)
ヤンキーでなくて良かった?(爆)

帰りの道中、53番目の3kmある神戸のトンネルで、事故のため渋滞発生。^^;
1時間45分トンネルの中に居ましたが、楽しい会話に明け暮れ退屈はなかったです。
ここでもスマホが活躍し、ツイッターからの情報で、トレーラーとトラックなどが脇見運転のため3台玉突き衝突したことが判明。
何時に帰宅できるやら?と危ぶんだものの、午後6時45分には無事たどり着きました。^^

ステーキとタラ・牡蠣・豆腐・シメジ・水菜のキムチチゲ鍋を作ってやり、私は土産の壺入り芋焼酎「竜馬」で一杯。
彼はそれからジムに練習に出かけました。
翌日の今日は、人力車の朝食会があるので泊まると言ってましたが、練習を終え、
母親の家に戻ったらバタンキューだったそうで。(笑)
今晩、練習後泊まりに来るので、あらためて礼を言わねばです。

親子二人の男旅は、良いもんですね。
「年一は行きたいね」と言ってたので、またこれからの楽しみができました。
今度は全額私が出して、見知らぬ日本を再発見したいものです。

明後日が誕生日、ついに年月共に還暦の日を迎えますが、最高のプレゼントでした。
今日があることに、多くの人に感謝です。
人生とは意識時間であり、思い出作り。
これからも良い思い出を作り出して行きたいものですね。^^

福田 龍博

親子、男の二人旅。その1

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今月は私の誕生月ということで、龍彌が祝いに二人で一泊の旅行をプレゼントしてくれました。^^

全ての企画は彼に任せましたが、連れて行ってくれたのは、高知の「土佐 龍温泉」です。
二頭の龍が憩うには、所縁ありげな響きですね。(笑)
四国八十八箇所巡りの第三十六番札所、青龍寺(しょうりゅうじ)のすぐ近くにあります。

日曜、京都はマラソンであちこち交通規制がありましたが、京都からの出は空いています。
行きも帰りも運転は龍彌がしてくれました。
明石海峡大橋を渡り淡路島へ、島から大鳴門橋を渡って香川をめざします。

1.この明石海峡大橋は、全長3911mの世界最長の吊り橋です。
高さは海面上298.3mであり、国内では東京スカイツリー、東京タワー、あべのハルカスに次ぎ、
横浜ランドマークタワーを超える高さの構造物とか。
日本の技術は凄い、すごい。
着工から完成までの施工における事故死者はゼロだったそうです。

2.淡路島パーキングではニシ貝のクシ焼きが美味かったです。
休憩に手足を伸ばそうと言ったら、まんまポーズする龍彌でした。(笑)

香川で一度高速を降り、龍彌の総合格闘技の師匠、ウエタユウ氏のご実家を目指します。
彼がぜひご挨拶に伺いたいと京都の漬物を土産に届けたのですが、突然の訪問にも関わらず、
名物の讃岐うどんとおでんをご馳走になりました。
京都へ来られる際には、ぜひご連絡いただきたいものです。

再び高速に乗って、南国土佐を目指します。
トンネルを抜けると、トンネルだった。頭の中が白黒になった。(笑)
トンネルを抜ける度に、路肩や山の一部に二日前の雪が積もり残っていました。
京都から数えると目的地までのトンネルの数は54でしたが、そのほとんど40越えが香川・高知間でしたよ。

この高速道路の開通ですごく交通の便は良くなったことでしょう。
これだけの山をくり貫き、橋を架けて通すのはどれだけの年月が要ったことでしょうね。
これも優れた日本の技術です。

龍彌いわく、「こんだけオニ長いトンネル通したら、山の神さんタタラへんやろか?
ボクがオッコトヌシやったら、ガチタタルし。」(笑)

風景、見晴らしは優れたものではありませんが^^;、車中は龍彌お好みのレゲーや
ジャズアレンジのジプリソングなどを流しつつ、ほとんど黙ることなくおしゃべり続き。(笑)
まる二日間、これだけ長く親子で語り合ったことはなかったかも。

それにしてもスマホは便利なものですね。
ナビと連動させ、情報収集が容易にできる上に、CDなく同時に音楽も聞ける。
初めての道にも迷うことなく、龍温泉、三陽荘に到着。

3.部屋から見下ろす竜の宮海水浴場は、綺麗な白砂に遠浅の浜でした。
南国(なんこく)をイメージしてか、ヤシやソテツの植樹があちこちにあります。
夏は多分、相当人気があって混むことでしょう。

無料の足湯もあるこの宿、四国八十八か所巡りのお遍路さんや、願掛けにわざわざ訪れるお客様もあるようです。
4.玄関から奥まったところに、その「一願成就の黄金大師」さまが祀られています。
龍彌の自己実現を祈念しました。

5.灯篭のある日本庭園の露天風呂です。
龍温泉の泉質は、ナトリウム・カルシウムなどの塩化物温泉(高張性・中性・高温泉)。
源泉の温度は気温10度で42.5度。
茶色に濁った、有馬の湯に似た濃厚な温泉で、即効、温まって汗が出ました。

一般適応症は、神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、 くじき、
慢性消化器病、痔疾、冷え性、疲労回復、きりきず、やけど、慢性皮膚病、虚弱児童、慢性婦人病。
私と龍彌の膝にも効きそうです。

のんびりした時間を語りながら過ごし、夜は飲食も楽しみです。


福田 龍博