オフィシャルブログ

日別アーカイブ: 2019年5月15日

今日から八専に入り、葵祭の夜に水曜会

DSC00727_R.JPG

暦を見ると、今日、5月15日は「八専入り」とあります。
「八専」とは、古く陰陽道に用いられてきた選日で、一年に6回あります。
「八専」は、12日間で終わり、60日ごとに繰り返すものですから、5月2
6日が「八専終り」となります。

京都は、昨日の午後は雨の予報でしたが雨は降らず、今日は昼前には晴れてます。
然るに、この八専の間は雨が多いのだと云いますが、どうなんでしょうね?w

60日周期で繰り返す干支が、壬子(甲子から数えて49番目)から癸亥(同60番目)の間の12日間の中に
干・支ともに同じ五行となるものが 壬子(水・水)、甲寅(木・木)、乙卯(木・木)、丁巳(火・火)、
己未(土・土)、庚申(金・金)、辛酉(金・金)、癸亥(水・水)と8日あるため、 「八専」と総称されているわけです。

だから、「八専入り」は干支とも水の重なる壬子(みずのえね)の日、 「八専終」はこれも干支ともに水の重なる癸亥(みずのとい)の日と
なります。
このあたりに、水・水で挟まれた期間だからという所以と、暦の入梅前後には必
ず巡るからということで、雨が多いと伝えられるのかもしれませんねえ。w

こうした天干と地支の五行が重なることを「専一(せんいつ)」といいます。
専一の日は天干・地支とも同じ性質なので、五行の生・剋の関係から、 善いこ
とは更に善く、悪いことは更に悪くなるというような増幅効果がある日だと昔の
人は考えたのです。

今は昔、日本では、八専は元々軍事上の厄日として兵家で用いられていたのですが、江戸時代には庶民にも伝わり、種蒔きや普請など建設的なことには吉、 破壊的なことや仏事には凶とされたのでした。

原典を尋ねると、紀元前百数十年の頃、前漢時代の皇族で、学者でもあった「淮南王劉安(えなんおうりゅうあん)」が、 学者を集めて編纂させた思想書、「淮南子(えなんじ)」に、「専を以て干支に従えばすなわち功あり」と記載されています。

「干支に従えば」、すなわち天干・地支の五行の相生・相剋理に従えば、それぞれの命題によって、
着手・実行・転換・決着などに効果的だということですね。^^

占いだけでなく、漢方や針灸などの東洋医学にも必須の陰陽五行の理ですから、
現代の陰陽師としては、活用を図りたいところ。(笑)

八専の期間中は、五行の相生・相剋が強くなる日が、60日中8日集中する期間ですから、諸事極端に走らぬよう、 人間関係や飲食健康面でも、 バランスに注意すべき期間かと思います。

言い方一つで角が立ち、聞き方一つで腹が立つ。
諸行無常で、全ては移ろってゆくものだから、昨日の所業は大過なしとしても、
今日の所業は許されぬかも?^^;

兎角に人の世は度し難く、親子や夫婦といえども、人間関係は難しいもの。
些細なことに拘り執着して、人間関係に亀裂が入ったりしないよう、やり過ぎた
り引き過ぎたりして、努力して来た営みを損なわないよう、 中庸、中道を大事
としましょう。w

中庸といい、中道といい、孔子の儒教や釈迦の仏教の骨子なのですが、実はこれ
が難しいこと。^^;
八専は軍事の忌み日ですから、せめて争いごとや諍いは避けることが賢明ですね。w

今でも地方地方には、こうした選日の行事や風習が残っているところもあるようですが、 現代一般市民は普通、誰も知らないでしょうね。
祭りも、寺社縁起の他に、選日や干支が風習になっているものが多いですね。

折しも、5月15日の今日、京都は葵祭が行われます。
葵祭は、祭りとしては京都最古の行事で、起源は567年と伝えられています。
5月3日流鏑馬神事、4日斎王代禊の儀、5日賀茂競馬(かもくらべうま)・歩射神
事(ぶしゃしんじ)・12日御蔭祭と前儀が続き、今日がクライマックスの巡行で
す。

巡行では、京都御所から下鴨神社・上賀茂神社へ新緑の都大路を、総勢500名を
超える平安絵巻さながらの優雅な行列が練り歩きます。
行列のすべてに葵の葉が飾られてることから、江戸時代からは葵祭と広く呼ばれ
るようになりましたが、正式名称は賀茂祭(かもさい)といいます。

賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)と賀茂別雷神社(かもわけいかずちじんじゃ)
の例祭で、毎年5月15日に行われるのですが、古くは4月中(なか)の酉(とり)の日
に行われてきました。

平安時代以来、国家的な行事として開催されてきており、平安中期の貴族の間で
は、祭りといえば葵祭のことをさすほど有名だったとか。
葵祭は、祇園祭、時代祭と並ぶ京都三大祭の一つと言われてますが、祇園祭以外、
あまり京都の人は出向きませんので、どうも観光資源としての選択のようですね。^^;

私は、桂の生まれ育ちで、14歳から嵐山暮らしですので、京都人ではなく京都
シティボーイですが(ワラ)、松尾大社の護侍講員でもありますので、葵祭とい
えば松尾大社の「神幸祭(おいで)」「還幸祭(おかえり)」を思ってしまいま
す。w

氏子中で「おまつり」と言えば、この祭を意味します。
この松尾祭りも千年以上続けられてきた行事ですが、本社でも本殿、楼門、社殿、
各御旅所の本殿、神輿から供奉神職の冠・烏帽子に至るまで、葵と桂で飾るので、
古くから「葵祭」とも言われてきたからです。w

「おいで」は4月21日、「おかえり」は5月12日に終わりましたが、いずれも予約
と予定があって、この数年は参加してませんけど。^^;
どうも年々、人混みが苦手になってきて、予約のない日は研究や読書以外は、あ
まり人の来ない寺社などに遊行することが多くなったようです。w

そうした非日常の体験が、その場や後で大きなヒントになって、新しい技法が発
見出来たりするのですが、これも神仏のお導きかも?w
新しい発想にはイメージとインスピレーションが大事ですが、ジャミジャミとし
た意識をフラットにして、潜在意識を働かせることも大事ですね。

とある不動尊を訪ねたことをきっかけに、愛染明王から千手観音へのイメージが
エネルギー療法に役立ちましたが、虚空蔵菩薩から薬師如来へのイメージも、今
の私の課題としてます。
この頃は特に、ヒーリング&カウンセリングの仕事が何だかワクワクしてるよう
です。w

さて、葵祭で、古川町商店街にあるいづみの美癒亭キッチンはご来客が増えるか
どうか?w
私の方は、嵐山にて、ひっそりと水曜会の宴をしましょう。w

珍しくスーパーでパクチーが安く入手できたので、今日は久しぶりにタイ料理も
作ることにしました。
今日のメニューは、以下の11品です。
1.刻みオクラとメカブの麺つゆ和え。
2.鶏胸肉のトマト煮込みとろみ餡。
3.ちりめんじゃこ、煎り大豆、白胡麻の甘辛絡め炒め。
4.サバの水煮のアマニオイルマリネ、ブロッコリースプラウト散らし、レモン
を添えて。
5.天然鮭の塩焼き、柚子を添えて。
6.しろ菜と京揚げの炊いたん、好みでラー油を垂らして。
7.カボチャと蒸し黒大豆の炊き合わせ。
8.赤身卵「どん玉」の温泉玉子、だし醤油かチリソルトで。
9.トムヤムガイ(鶏手羽元とエノキダケのタイ風スープ)、パクチーを添えて。
10.パットパックヌア(牛肉とピーマン・ニンジン・青梗菜のタイ風肉野菜炒
め)、好みでレモンを。
11.いづみ式切り干し大根、凍り椎茸、蒸し大豆のあっさり炊き。