コンセプト

12:大殺界?天中殺?空亡期について

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中国の鬼谷子算命学では、天中殺と呼び、日本の簡易算命式では、
大殺界などと大ゲサに呼んでいる空亡期について、お話しましょう。

いずれも、12年や12ヶ月で一巡する循環律の上で、
連続する二つの12支が、空亡期と呼ばれる2年もしくは2ヶ月の期間のことです。

何をしても良くないので、ひたすらじっと耐え忍ぶべき?なんて、大間違い!

誕生日だけを観て、60干支の空亡表だけで判断するのは、
10年毎の大運と命式による空亡解除の法則も、手立ても無視した方法ですから。^^;

たとえ、空亡してたとしても、怖れることはありません。
空亡には、空亡の課題と、傾向に対する対策があるのです。

空亡期というのは、12年律でいうと、過去10年間の営みの結果やひずみが生じやすい時期です。
生活習慣のひずみは、陰陽五行の傾きにより、こうした時期に、生活習慣病などを発症したりしやすいですね。^^;

新婚、新居、転職など、新しい縁や取り組みが空転しやすく、永続きせずに消えることが多いものです。
同じ空亡同士のカップルは、偕老同穴(カイロウドウケツ)の縁などと呼ばれ(不倫では腐れ縁だが。^^;)
生涯のお付き合いが可能な作用性のある縁です。
特に、子丑空亡同士のカップルには、その傾向が強いものです。

が、よりにもよって空亡期に結婚しようものなら、離婚率ははるかに高いものです。
生涯を共に暮らそうという結婚なら、たった2年は待って欲しいもの。^^;

また、自我や欲望を強く出したり、怒りや争いごとは、失敗や損失の結果を招くことが多いことからも、
空亡と名づけられているのです。

訴訟や戦い、こちらに従わせる説得交渉は、相手のこの時期を選んで仕掛けるが勝ちやすい。(笑)
ゆえに幕府は、この学問を禁じたのだな。^^

周囲の情勢に振り回されて、自分の想いが空転しやすく、色んな物事を失ったりしやすい時期でもあります。

自我を通し、反省なく執着して、欲望のままに動くと、価値観まで狂い、
取り返しのつかない縁や立場を失うこともあります。--

この期間は、学び、吸収することが課題となります。

ここで身に付けた技能や知恵は、後に必ず役立ってくるもの。^^

過去を振り返り、不要なものや悪い執着、良くないことを捨てることが運気と未来を開くことになります。

他と戦うのではなく、我を抑えて、聞く耳を持ち、良き結果となるよう、
諸事を修復・修繕することが、調和と幸福をもたらすことになるのです。

60干支の1番から10番目の日に生まれた人は、戌亥空亡となりますが、
翌年子年の2月4日で空亡が明けますね。^^
(甲子・乙牛・丙寅・丁卯・戊辰・己巳・庚午・辛未・壬申・癸酉の日生まれの
人のことですよ。

戌亥の去年と今年の学びを生かして、地に足着けた取り組みを始めてください。
空亡の2年間、自我優先で流されて、進む方向性は狂っていませんか?

今こそ、省みて、自分自身の在り方と進む道を修正することがとても大事です。
空回りし、スリップしてきた氷上の車が、グリップを取り戻す今こそ、
ハンドルもアクセルもブレーキも制御し、正しく自身をコントロールしてください。
過去12年間の物事や縁は、空しく亡ぶにあらず。
空亡期に失ったことも、学び、正しく捉えることによって、新しく良き運気と未来が
開いて行くものですから。^^v

60干支の51番から60番目の日に生まれた人は、亥年(今年)の12月7日から
空亡期間入りとなります。
節分を待たないのは、子の月・丑の月が空亡月ですので、明けて節分から引き続いて空亡に入ってしまうからです。
(甲寅・乙卯・丙辰・丁巳・戊午・己未・庚申・辛酉・壬戌・癸亥の日に生まれた人のことです。)

課題を糧に、大切なものを失わないよう、大事なことを学んでください。
自我をあらわにせず、争わず、調和を目指して修繕し、良き結果が出せますように。^^v
今月12月7日から1ヶ月の物事の流れを、学びの心で、よく観察して下さい。
子年節分からの予兆があり、傾向と対策のヒントが隠されていますからね。^^v

さて、あなたの翌年の傾向と対策は、如何でしょうか?