コンセプト

30:2008年の傾向

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2008年は、戊子・一白水星本宮の年です。
黄帝内経を紐解くと、戊の年は、火運太過。
太過の気は、天の時に先立って到来するといいます。

火運太過の年は、炎暑が広がり、火剋金の理で、肺の金気が害を受けやすくなり
ます。
人は流行病に罹りやすくなって、呼吸が弱くなり、咳や息切れがして、血を吐い
たり鼻血が出たりしやすくなります。
また、大小便に血が混じり、大便が水状になる病にも注意が必要です。
そして、咽喉が渇き、耳が聞こえなくなったり、胸の中が熱くなって、肩や背中
の発熱などが起こりやすくなります。

これに対応して、天上では、火星の光が強くなるといいます。

火気が盛んになり過ぎると、胸の中が痛み、脇の下が張って痛んだり、胸、背、
肩胛骨の間や両腕の内側が痛むようになります。
また、発熱し、皮膚に痛みが出て、湿疹や爛れが起きやすくなります。

子年は、少陰が天を司ります。
少陰が天を司る年は、熱気を主としますので、火熱の気はさらに盛んになり、焼
かれるような炎暑になり、火剋金の症状はひどくなると予想されます。^^;

水枯れや植物も枯れやすく、咳とあえぎはひどくなり、喘息から呼吸困難に陥っ
たり、熱に浮かされてうわごとを言うようになったり、大小便に血が混じって止
まらなくなるような病気が起きやすくなるでしょう。

黄帝内経、素問の五常正大論によると、前半年に、異常な気温の上昇や大雨あっ
て、喘息、嘔吐、悪寒発熱の繰り返し、くしゃむ、鼻水、鼻づまりの症状が出や
すくなります。
心肺に熱あって、気持ちがイライラし、咽喉が渇き、右側脇肋部が肥大して、肩
背上・前腕や鎖骨上クボミが痛んだり、足が腫れたりします。
また、皮膚が痛んだり、悪くするとデキモノができたり、足が腫れて、黄色尿や
血便が出たりすることもあります。

金気が不足する人は、特にご注意くださいね。
夏でもクーラーの冷えに用心し、寝過ぎに注意しましょう。
辛味を補い、白い食物や衣服をよく用いると良いですね。
栗、桃、鶏肉、ネギが家庭薬膳のネタになります。
金気の根である、土気も補強し、黄緑色野菜、天然の甘味も補うとよろしいです。

火気は極限に達すると必ず衰え、水剋火の理で、寒水がこれに乗じて来たり、雨
や下が降り、氷が張って寒くなります。
これに対応して、天上の水星の光が強くなるといいます。

年が遅くなって水気が逆襲せずとも、黄砂はよく降り、雨が降るときは、どしゃ
降りや集中豪雨になりやすいでしょう。

一白水星中宮の年は、六白金星が暗剣殺に当たります。
欲を出したり大きな事業を計画して失敗したり、地位ある人と新しい交際が始まっ
て損失を招いたり、家族や部下・雇い人のことで悩みが生じたり、色情難や火難
・水難・盗難にも遭わないようにしたいですね。^^;

警察問題や裁判・訴訟事とか勝負事で失敗せぬよう、病気や怪我では頭部・心肺
にご用心を。^^

一白水星は、水の象意。
雲の自在さで拘らずに発想し、海の心で受け容れて、大河の如く悠々と動きたい
ものですね。^^v