アラカルト

130:群を抜きんでる、早着の行

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4月は、新入のシーズンですね。
職場とは、自己実現の場、職業とは自己実現の手段です。
人によって、人生のプログラムが異なるので、自己実現の開花開始期はさまざまですが、それまでが自己実現の素地を培う準備期に当たります。

社会的準備期のテーマは、誰でも自律・自立・自活が生活の命題であり、社会に普く通用する職業的能力を身につけて行くことが課題となります。
親としても、自身の発展期や子達の社会的準備に入れば、子達の自律・自立・自活の素地を培うことが、家庭教育の要となります。
掃除、洗濯、炊事、片付けなどの家事を含めて、自分のことや家庭のことが自力で営めるようになることですね。

男子でも女子でも、家庭の事が自営できず、親のしてきてもらったことを配偶者に押し付けるのでは、良い家庭は出来難いものです。^^;
結婚のためにも、社会的自立のためにも、自分の生活は自力で自営しましょう。
それぞれが互いに自律・自立・自活できているカップルが同じ生活を始めると、経済的にも余裕や貯金ができるものです。

さて、新入にせよ転入にせよ、新しい勤務が始まったら、以後の成果は初めの3か月で決まってしまうことが多いものです。
自己実現の場である新しい職場に於いて、必ずや頭角を表し、なくてはならない人となる方法があります。

それは、仕事に就くとき、少なくとも30分以上前には、臨戦状態に入っていることです。
始業時間が1時間早くなったと想定すれば、群を抜きんでる良い習慣ができ、自己実現の力が付きます。
この自律行動を、私は「早着の「行」と名付けています。

多くの会社が9時始業の所が多いものですが、8時に入れば、進展が必ず変わって来ます。
本来の始業時刻よりも30分前には、できることからできる範囲で、仕事を進めて行きましょう。
今日の一日の流れをシュミレーションしたり、強調確認事項や思いついたアイデアを書きまとめることも効果があります。
自分のための能力を培うため、自身の学習に集中することも効果的です。

たいていの人は、始業10分前付近に到着していますが、それでは心と時間のゆとりもなく、群を抜く成果も社会的成功も望み薄です。^^;
遅刻は社会人として論外ですが、登社時刻がバラついている場合は、不安定な仕事振りや不安定な成果となりやすいものです。

残業は手当がつくかもしれませんが、やむを得ぬ事情のない限り、効果効率性の悪さが習慣化しやすく、社会的にも評価の対象外です。^^;
早着は心体のゆとりと、工夫を生み出すものです。

早着の習慣のない人、全く新しい職場に赴任した人は、始業30分前臨戦状態を作ってください。
やってみてあらためて観察してみると、誰ができているかが明確に分かりますね。w
出来ている人は見事な社会人として、なくてはならない活躍をしていることでしょう。
出来ている部署は、他の部署よりも活性化し、成果を上げていることでしょう。

「行」はスローガンでもマニュアルでもなく、実践です。
自分の弱い心の部分や怠慢、惰性、不安定などを自律して、自身の仕事や能力の進化を図るためにも、「早着の行」は功を奏します。
せっかくの新しい自己実現の場を自分のために活かすためにも、新入社員や管理職には実行してもらいたいものです。

多くの人は、小中高や専門学校、大学と学令が進むたびに生活圏が広くなり、学校への通学時刻が早まるものです。
最初、4月は早く出るのが苦になった人も、7月なればもう当たり前の習慣になっていますね。
そう、最初の3週間は苦があっても、3か月経てば、習慣は自動的に定着してしまうのです。

良い習慣も能力も、身に付けた者勝ちですからね。w
習慣は、意識的継続によって身に付きますが、まさに継続とは力なりです。
成功を生み出し、チャンスをつかみ、自身の目標を実現して行く習慣を身に付けていきましょう。^^v