アラカルト

44:水無月に梅雨、なんで?

コメント

6月は水無月と呼ぶけど、梅雨もあるのに、なんで水無月って呼ばれるの?

はい、はい。お答えしましょうね。^^

確かに、陰暦6月のことを水無月と呼ぶね。

今年は、6月26日から陰暦の6月に入ることになるけど、その通り、梅雨もあるよねえ。
水無月を「暑さの為、水も涸れ、水無し月を略して言う」とするのは、どんなもんだろう?^^;。

実は、水無月(みなづき)の無は「な」の当て字で、古語の「な」は、現代語の「の」に当たる、連体助詞なんだよ。^^

だから、水無月は、「水の月」という意味が語源なんだ。

陰暦6月には、田に水を引く月なので、水な月(みなづき)と呼ぶようになったんだよ。

梅雨の方の語源は、実は、諸説あって、決め付けられない。

中国から「梅雨」という漢字が伝わって来たんだけど、古くは「黴雨(ばいう)」と書いてたんだね。

確かに、カビ(黴)のはびこる時期の雨だから、語感はぴったりだけど、「黴」の字よりも、音は同じ「ばい」で、「梅」の字がだんだん浸透してきたらしい。

この方が綺麗だし、綺麗な方が誰でもいいよねえ。

もちろん、梅の実が熟す時期の雨という意味でもあるのよ。

梅雨が、「ばいう」でなく、「つゆ」と日本で読まれるようになったのは、江戸時代頃かららしいね。

「日本歳時記」に、「此の月、淫雨降る、これをつゆと名づく。」とあるのだよ。

でも。「つゆ」と何故名付けたか?

これには、諸説があってね。

「露(つゆ)」からきたという説。
梅の実が熟して潰(つぶ)れる時期の雨で、古語の「潰ゆ(つゆ)」からきたという説。

う~ん。ホントのとこは、わかんない。^^;
これからの季節、ジメジメと湿度が増えて、不快指数が高くなるけど、
湿気にも、雨にも、夏の暑さにも負けず、頑張ってね。^^v