アラカルト

51:豆乳の効能

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今年は水気が要となると通年薬膳考にも記載しましたが、
水気は、五穀では大豆に該当します。

普通の大豆は、黄大豆ですから、中央に位置し、通年の気にも対応できる。

大豆には豊富な栄養素が含まれていますね。
大豆たんぱく、大豆イソフラボン、サポニン、大豆レシチン、
リノール酸、リノレン酸、オリゴ糖、ビタミンB群、ビタミンE、
ミネラル類などがそうです。

納豆や豆腐も良いけれど、毎日じゃ飽きてしまいますね。^^;

これから、夏バテしないよう、しっかり水気を補うことが必要ですね。
そこで、大豆のエキス、豆腐の母に注目しました。
そうです。豆乳です。^^v

豆乳のイソフラボンには、女性ホルモンのエストロゲンに似た成分が含まれているので、
更年期障害や自律神経失調症、ホルモンバランスの狂いから来る不定愁訴、
のぼせ、ほてり、めまい等の症状緩和に効果があります。
月経不順、生理痛も改善しますので、女性には特にお勧めです。

日本人の死亡原因の1位になっているのは癌ですが、豆乳イソフラボンには、
ガンを防ぐ働きがあります。
特に、女性ホルモンのエストロゲンにかかわる乳ガンや前立腺ガンなどの抑制にも
効果があると言われています。

日本人の死亡原因の2位は心疾患、3位は脳血管障害と、どちらも動脈硬化疾患が占めていますが、
豆乳は血液中の悪玉コレステロールを低下させ、善玉コレステロールを増やすため、
血液をサラサラにする効果があります。
同時に血管自体も丈夫にするので動脈硬化の予防に効果的です。

豆乳には高くなった血糖値を下げたり、血圧を低下させる効能がありますので、
生活習慣病の予防や治療には男女を問わず、大変有効な食品といえるでしょう。

ダイエットを目指すのは女性の美容だけでなく、生活習慣病予防の意味もあり、
男性にも関心と熱意をもってもらいたいもの。

豆乳は血液中のコレステロール、中性脂肪などを減らす効果があり、
体脂肪も減少させてくれるのです。

美容のため、若返りのためにも、肌荒れ、吹き出物を防ぐ、血行を良くする、
ホルモンの分泌を促進するなど、豆乳には健康な肌を保つための要素がぎっしりつまっています。

夏の薄着でムダ毛が気になるお嬢さん。
豆乳は肌をきれいにするだけでなく、ムダ毛の解消にも効果的です。
肌につけるとだんだんムダ毛が目立たなくなってくること、ご存知でしたか?
豆乳風呂も、お肌ピカピカ、ツルツルになりますね。^^

物忘れが多くなった、物覚えが悪いと気にするお方。
豆乳は、脳の情報伝達を担う物質を補います。
脳を活性化し、ボケ防止にも役立ちますし、記憶力アップも見込めますので、
試験勉強をする受験生や学力をアップさせたい子達にもお勧めです。

最近、あなたも、私同様、イライラすること、ないですか?(光通信めっ、サーバーめっ、タタリじゃ。^^;)
ビタミンB群が不足するとイラついたり、気分が落ち着かなくなります。
豆乳にはビタミンB群が豊富に含まれているので、ストレスや疲れを解消し、
集中力を高めるので、落ち着いて物事に取り組みやすくなります。

日本人の食生活が変化してきた現代、骨がスカスカになる骨粗鬆症が増えてきました。

成長期の子達だけでなく、40歳からの骨の老化に備えるべく、
牛乳や小魚からカルシウムをとることも大切ですが、
骨を丈夫にするには女性ホルモンのエストロゲンが大切な役割を果たしています。
豆乳を飲み続けることで、骨粗鬆症の予防はできるのです。

また、身体に毒素が溜まるのが便秘ですが、
豆乳には腸内の善玉菌を助ける働きがあるので、
頑固な便秘にも効果があります。
腸内の老廃物を排出しますので、吹き出物の悩みも解消し、
腸の老化防止にも役立ちます。

以上の豆乳の効能を有効にするには、
1日200cc(コップ1杯)の分量が有効ですが、
ダイエットや治療効果のためには、
1日400cc(コップ2杯)が有効とされています。

でもぉ、毎日、薬だと思って飲むのも、厭きるなあ。。^^;

ふむう。豆乳を使ったレシピも、載せておきましょうね。^^v

○豆乳の野菜鍋は如何でしょうか?

軽い塩味とごま油の香りが、胃腸が弱っている時や食欲が減退している時に効果的です。

美肌、ダイエット、便秘、冷えに対する、家庭薬膳料理となりましょう。 ^^v

材料(4人分)
調製豆乳 1200cc
レーズン 50g
人参 1 本
かぶ 4 個
じゃがいも 2 個
れんこん 150g
絹ごし豆腐 1 丁
水 200cc
塩 小さじ1
こしょう 少々
ごま油 小さじ1

作り方
1. 人参、かぶ、じゃがいもは皮をむいて、1cm角に切る。
2. 鍋に1 と水を入れ、沸騰したら弱火にし、蓋をして10 分煮る。
3. 具が柔らかくなったら、豆乳、レーズンを加え、くずしながら豆腐も入れる。
4. 沸騰したらさらに2~3 分煮る。塩、こしょう、ごま油で味を整える。

○豆乳グラタンという一品は、子達にも好評、ビールにも合うんだな、これが。(笑)

まず、豆乳のホワイトソースの材料です。
小麦粉 25g
バター 40g
豆乳 400cc
塩 少々
胡椒 少々

グラタンの材料は
茄子 2本
塩 少々
ナツメグ 少々(なくてもいいし、違う香辛料でも楽しめます)
チーズ 適量

では、豆乳のホワイトソースを作り方ましょう。
1. 鍋に角切りバターを入れて弱火でとかす。
2. 中火にしてフツフツしてきたら小麦粉を一気に入れて火を止め、粉っぽさがなくなるまでよく混ぜる。
3. 2を中火にかけてフツフツしたら少量ずつ豆乳を加える。
4.塩と胡椒、ナツメグを加えてかき混ぜる。

できたら、グラタンを作りましょう。
1. フライパンに油を入れ茄子を両面焼くような感じで炒める。
2. グラタン皿にホワイトソース、茄子、ホワイトソースの順に入れる。
3. 手でちぎったチーズをのせる。
4. 200度のオーブンで15分焼いて、できあがり。

○豆乳ブラマンジェという、おしゃれなデザートも、どうですか?

夏には、冷えたデザートがやっぱり好まれますね。^^

材料(4人分)
豆乳 400cc
粉ゼラチン 8g
砂糖 大さじ3
ゆであずき 大さじ4(缶詰でいいよ)
黄な粉 適当な分量
アーモンドプードル 適量(粉アーモンドだけど、なくてもいいし。)

作り方
1.粉ゼラチンに同量の水を加えて戻す。
2.鍋に、豆乳と砂糖を入れて火にかけ、沸騰直前に火を止めて、1を加えて溶かす。

3.2を冷水で冷やし、ゆであずきを入れた型(茶碗などでいいのよ)に流し込み、冷蔵庫で冷やす。
4.固まったら型から出し、黄な粉とアーモンドプードルをかけて、できあがり。

黄な粉やアーモンドは、カルシウムの吸収を助けてくれるのです。
黒蜜をかけて食べるのも、お勧めですよ。^^v