アラカルト

81:2009年の傾向

コメント

2009年は、己丑・九紫土星中宮の年です。

黄帝内経を紐解くに、「天元紀大論」に、甲・己年は土運に属し、丑・未の年は
太陰が天を司るとあります。

「六微旨大論」には、「天気は上にあって下に降りて来る。地気は下にあって上に昇って行く。
両者が交じり合うところを「気交」と呼び、人間はこの「気交」の中で生活している」とあります。

「気交変大論」に進むと、太陰が天を司る時は、湿気を主とし、己(つちのと)の年は、土運不及とあります。

土運が不及の年は、風気が広がって、土の化生能力が発揮できなくなる。
すると、草木は生長して茂るのですが、育ちすぎて、花が咲いても実が実りにくい傾向が働きます。
実っても、殻ばかり生育してしまいがちとか。^^;

こういうときには、春の花粉の飛来は、一か月余り早くなり、
花粉の量も多くなる傾向が働きます。
花粉症の人は、一月くらいから、シジウム茶やグァバ茶、甜茶などを飲み、
花粉に耐性をつけておくべきですね。

天文では、これに対応して、木星の光が強まり、土星の光が弱まって、黄色の穀物は実を結びにくくなるそうです。

人は夕食後に下痢を起こす人が増え、コレラ、腹の腫瘍、身体のだるさ、筋骨の
動揺、筋肉のぴくつきやだるさなどの症状が出やすくなります。

気分的には、怒りっぽくなる傾向が働きますね。^^;
顔の表情筋がピクピク、こぶしプルプルさせて、怒っちゃダメですよ。(笑)

土気が不及だと、水を剋することができ難いので、寒水が旺盛になります。
冬になると、虫は早く冬眠に入り、人は寒気に当って、病気になりやすくなります。

腹中に寒気があると、便が柔らかくなりますが、冷えから来る症状は、お腹の内から温めてあげる必要がありますね。
痛みある方に、冷えは禁物です。
ふむ。薬味はショウガと唐辛子が効きそうな。^^v

土運が不及の場合、四維の月(3月、6月、9月、12月)が気候のポイント。
雲が軽々と浮かんで、気が潤うような、正常な気候が現れれば、春は風そよぎ、
日差しの麗しい良い気候になるのですが・・・
もし、この四維の月に、風が荒れ狂うような異常な気候が現れれば、秋は寒々と
した陰鬱な雨が続く天気になると記載されています。

これによって起こる災害は、南東、南西、北西、北東の四維方位に、疾病は脾臓に現れ、
気候病は内側では心腹に、外側では四肢に現れるといいます。

土気の不及、つまり本来の土の気が足りないと、これに乗じて、本来の土の気か
ら生じる金気(土生金の理)が、土気に報復します。

金気が報復にやって来ると、苛烈な秋気が出現し、大きな樹木の枝や葉が枯れ落ちることがあります。
人は突然胸や脇が痛み、下腹が下に引っ張られて、しきりにため息が出るようになるそうです。

農作物では、黄色で甘い食物は虫に食われてしまったり、邪気が脾土に宿るため、
黄色の穀物は収穫できにくくなるといいます。

これに対応して、天上の金星の光が強くなり、木星の光が弱くなるそうです。

不及は、これを助ければ、災害が軽くなると述べていますので、通年の課題は、
土気を補い、脾胃を潤してやることですね。^^v

「五常政大論」に読み進むと、土気が不十分な年は、土が水を制せず、却って水
気が土気を侮って剋する事象が現れるといいます。

五行のバランスは、土気の作用が抑制されて発揮できず、木の生気だけは旺盛で、
火の長気が正常となると、適時に雨が降りにくいとか。

また、金の収気が正常であるため、大風と寒気が起こり、草木は果肉が実りにくく、人は湿気の停滞が生じやすいといいます。

甘味と酸味を大事に、注意してバランスを取ることが良いですね。
メタボリックな人はご用心を。^^;

風水上は、青と黄色に今年の気は現れるといいます。
今年の手帳、私は黄色にしました。