アラカルト

84:ストレス対策の食養生

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春と秋は、特に精神的に不安定になりやすい季節です。

近来は社会的不況も不安も重なり、ますますその傾向が働いているような?ーー

1988年以降、日本の自殺者数は年間3万人を超え、これは交通事故による死亡者数の約3倍に匹敵しています。

それも5月から6月にかけてピークに達する傾向が、日本のみならず西欧諸国でも顕著に見られています。

年度によっては、秋にピークを再び迎えることもあります。

心に明かりを灯すことが、人は何より大事ですが、曇りや嵐などの悪天候などで日照時間が減少変化するとき、人は気分が悪くなり、イライラや心身の不調を感じやすくなり、天気が良くなり日が差すと、気分も晴れやすくなることが医学的にも認められています。

人は天地自然の中で生き、人間(じんかん)で生きる存在。
移ろいゆく環境や複雑な関係や状況に、上手に適応することが、生きる知恵でもありますね。

厚生労働省の「患者調査」によると「うつ病」の推計患者数は、平成11年は3万3千5百人であったものが、
平成17年には6万6千6百人と、倍増しています。
6年で2倍に増えた病気なんて、ざらにはないですね。^^;

それ以上に増え続けているのが、現代の情報量です。

この10年間に、生活者の「選択可能情報量」は、何と530倍に増え、消費情報量は10年前の65倍に増えたことが、社会学調査で明らかになっています。

つまり今の私達は、10年前の私達にくらべて、65倍の情報を処理しながら毎日暮らしているわけですね。

こうした情報処理は、脳の仕事ですから、処理量が多くなるほど、脳の負荷も増えることになります。

脳が疲弊すれば、免疫力も低下するのは、自明の理。
種々の病気に対する抵抗力が弱くなってる現代人、特に都市型生活者に患者が多いことも、うなづけますね。

真面目な人や素直な人、一所懸命に努力する人ほど、うつ病などの精神病や神経症にかかりやすいことも、また年々精神・神経科の患者さんが増えてきていることも、これが原因の一部ではなかろうかと思います。

気の科学研究所での問題や不調の解決は、多角度からの解析と効果的な手立ての複合的な組み合わせ。^^vお役に立つべく、ますます精進し、縁に応じて分を尽くしましょう。全ての不調は、複合要因によるものだと思います。

現代の複雑なストレスに適応して行くにも、毎日の営みである、食事は大事です。
家庭で寛ぎ、楽しく食べて、ストレスに対する抵抗力をつけてください。

ストレス対策に特にお勧めの栄養素は、呪文で説くと、「カルマとりビタB16C」です。(笑)

順に説明していきましょう。^^v

カルシウムは、神経の興奮を抑えて精神を安定させる働きがあります。
牛乳、乳製品、小魚、ひじきなどの多く含まれています。

マグネシウムは、ストレスが溜まると吸収が悪くなるため、意識して摂りたい栄養素です。
納豆などの大豆製品、カシューナッツなどに多く含まれます。

トリプトファンは、ストレスをやわらげる栄養素で、ゴマ、大豆、卵黄、牛乳などに多く含まれています。

ビタミンB1は、神経疲労の軽減に役立つ栄養素で、不足すると、イライラしがちになったり、
精神状態が不安定になりがちになります。
豚肉、ウナギ、カレイ、落花生、シイタケ、玄米などに多く含まれています。

ビタミンB6は、不足すると疲れやすく、食欲不振や倦怠感、気力の低下をきたします。
玄米、そば、ブロッコリー、バナナ、キウイ、パイナップル、イチジクなどに多く含まれます。

ビタミンCは、ストレスを解消し、疲労を回復するために使われる栄養素です。
イチゴ、レモン、ピーマン、大根、ホウレンソウ、キャベツ、サツマイモなどに多く含まれています。

これが、ストレス対策の栄養素「カル・マ・とり、ビタ;BイチロクC」。^^
色々組み合わせて、家庭薬膳の参考にしてくださいね。^^v

追伸の私信:タイチよ。自律・自立・自活は、自己実現の基本的基盤条件だが、
男子であっても、家事や食事は自力で家庭を賄えるよう、新婚生活しなさいね。^^;
まして、お目出度の妻あれば、ここが分と徳の尽くしどころぞ。^^v
陰徳あれば陽報あり。善きことはいつか帰ってくる、はず。(笑)

朝は、牛乳とバナナやキウイ、イチゴやパイナップルのフルーツに、納豆タマゴご飯でも時間はかからぬ。

昼はザル蕎麦やオロシ蕎麦でよし。ダシ味噌を包んだ焼きおにぎりに軽くゆでたブロッコリーを付け合せて兵糧にするもよし。

夜は豆腐とシイタケのの味噌汁に、ホウレン草のお浸しすりゴマ掛け(お浸しに卵黄を混ぜると時間が経っても水気が出ずより美味ぞ。^^)、
ちりめんじゃこの大根おろしレモン醤油掛け、サツマイモを薄くスライスして強チンしてとろけるチーズを乗せポンズを振るもあり。
豚肉とピーマンを細切りにして炒めたブタのチンジャオロースーか豚肉とキャベツのオイスターソース炒めやカレーパウダー炒めもメインになりうる。

精進も、進歩成長も進化も、人は意識的工夫を重ねることが、大事なのだよ。^^v