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36:不定愁訴、原因不明な症状に奇経を

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不定愁訴とは、原因がはっきりしない不調のことです。
自律神経系が関与する自覚症状があり、その症状は動悸、のぼせ、頭痛、不眠、肩こり、目の疲れ、
首の張り、腰痛、腹痛、身体がだるい、冷え、のぼせ、気がふさぐ・・など、人によって様々です。

不定愁訴は多くの女性が経験しているにもかかわらず、つらい症状があっても、およそ5人に1人しか
医師に相談しないというデータが出ており、ただ我慢しているケースが多いようですね。^^;

尤も、病院へ行っても原因不明で終わり、診断されるなら「更年期障害」か「自律神経失調症」か?
いずれも同じで、年のせいか、自律神経のタタリですよ、という意味合い。(笑)
神経科や心療内科に回され、精神科へ回されることも。。
そこで良い医師にめぐり合って、その患者さんに適した治療がなされ、治るといいのですが。

痛みに対して、薬局で痛み止めを買って、常用している人も多いようですが・・・
それは、よろしくないですね。^^;
原因も理も判らず、ただ痛み止めっていっても、あまり効かないし、副作用も溜まるし。w
漢方を学び、扱っている薬局なら、問診し、臨床的に最も適したお薬を薦めてくれるはずですよ。^^

たとえば、「四逆散(しぎゃくさん)」という漢方薬、薬局ではエキス顆粒の包みで売られています。
柴胡(さいこ)・芍薬(しゃくやく)・枳実(きじつ)・甘草(かんぞう)で構成されているこの薬、
肝欝、肝脾不和に対して用いられるのですが、イライラやクヨクヨして、基本的にマジメなタイプで、
ストレスが溜まり、不定愁訴がある人には、大変効果的です。

精神病でも、総合失調症やパニック症候群などにはあまり適応しませんが、よほど重症でない鬱病には、
ぜひ、お勧めしたい効き目があります。
専門薬局なら、さらに本人の現状にマッチした調合を計ることでしょう。^^

気功や経絡治療の場合、不定愁訴には、全身の奇経を通すことが大変効果的です。
奇経八脈の組み合わせは4通りのペア、左右に分けて8通りしかありません。

たとえば、気のテキストp32にある「陽維脈」の気が滞った場合、以下の症状が生じます。
頭痛、偏頭痛、頚部疾患、書痙、肩凝り、肋間神経痛、三叉神経痛、上肢の痛み・腫れ・麻痺・引きつり。
大腿・下腿の外側の痛み、腫れ・麻痺・引きつり。打撲、捻挫、腰痛、坐骨神経痛、膝の関節痛、
まぶたの痙攣、顔面神経マヒ、網膜炎、皮膚炎、発疹、ニキビ、吃音、胸焼け、ジンマシン、神経過敏、
半身不随、めまい、脳充血、のぼせ、てんかん、寝汗、倦怠感、不正子宮出血。

この「陽維脈」は腕の「外関」のツボが司り、足の「臨泣」と左右に連絡して、奇経の「帯脈」に通じます。
テキストp34にある「帯脈」の司る症状は、以下の通りです。
頭痛、頭が重い、脳充血、貧血、脳卒中、脊椎硬直、手の痺れ、腰痛、腰から側腹部・下腹部にひく痛み、
下腹部の痛み、上肢・下肢の神経痛、手足の冷え、肩背部の疼痛、筋肉痛、ジンマシン、皮膚炎、捻挫、
太腿・膝・足首の外側の痛み・腫れ、通風、五十肩(特に前方への運動障害)、リューマチ、腰の冷え、
便秘、白内障、弱視、虹彩炎、血栓症、歯痛、生理不順・生理痛・子宮出血などの婦人科症状。

左右交互もしくは一方の「外関:臨泣」ペアの奇経、「陽維脈」と「帯脈」の気を通せば、
これら西洋医学では無関係と思われるさまざまな一連の痛みや症状を、綺麗に消し去ることが可能なのです。

気の科学研究所では、さらに三大交会穴(大椎・檀中・中完)と症状や痛み別の特効点を用い、
仙骨をはじめ、腰椎、脊椎、頚椎の調整も行なって、全身の状態を良くしています。

特に大椎と頚椎、仙骨の調整は、不定愁訴や欝には、きわめて大事な手立てとなります。
臨床的に、ほとんどの方に頚椎筋肉に異常な緊張が見られますからね。^^;

世の中の、事象は全て、複合要因で成り立っているものです。
原因不明の不調があるなら、違う観点からも捉えて、理ある手立てをすることが大事ですね。^^v