コンセプト

13:「漢方のバイブル、黄帝内経『素問』を夢探訪」

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漢方のバイブルとも言われる「黄帝内経」の「素問」。

9巻81篇から成りますが、うち2篇は失われて伝わっておらず、
また7篇は運気に関して論説されています。
内容の多くは、黄帝という王様が、臣下であり医師である岐伯や雷公などと
問答する形式で書かれています。

難解で、専門語も多く、私も読んでて眠くなることが多いのですが、
眠れぬ夜に睡眠薬代わりに読むと、いいかも?(笑)

うとうとと夢見て、ときどき夢の中で、彼らと会えると楽しいですよ。(笑)
そんな感じで、ご一緒に彼らとの夢の世界へどうぞ、どうぞ。 (´ρヾ) ネムネムゥー

黄帝:「眠ろうと思っても、なかなか眠れへんのやが、なんでや?」

岐伯:「五臓の精気が、しっかりと各臓におさまってないからでごじゃりますよ。」

龍伯:ふに。不眠のときの漢方薬なあ。。。
気分がふさいで、咽喉や食道部に異物感があったりしたら、半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)。
冷え性、貧血気味で、神経過敏で眠れないなら、柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)。
心身が疲れ弱って、眠れぬときは、酸棗仁湯(さんそうにんとう)。
手足がほてって、唇がかわき、神経症や不眠があるなら、温経湯(うんけいとう)。
たしか、ツムラ君がエキス顆粒で売ってたなあ。
気功や経絡治療するなら、多くの場合、脾経を通すといいのだよ。
肝経や腎経を治療するときでも、
脾の性格をもってる土穴(肝経なら太衝穴、腎経なら太ケイ)を用いると効果的だもんね。

黄帝:「怒り狂う患者が居るんやけど、これ、なんでやねん?」

岐伯:「そりゃ、陽気の異常でおこるんですわ。」

黄帝:「なんで、陽気の異常で怒るねん?」

岐伯:「欲求不満がウッセキして、発散できひんと狂うもんですわ。」

黄帝:「ほほう。その種類が知りたいもんや。」

岐伯:「陽気の流れる経絡(気のルート)は3つですけど、陽明経の悪いもんは、
常にイライラして怒ったはります。
太陽経や少陽経の悪いもんは、めった怒り狂いませんけど、一度キレて怒り狂うたら重症ですわ。」

黄帝:「その治療法、どないすんねん?怒っちゃ、やーよ。」

岐伯:「食事を制限したったら、ええんです。
食べ物は、体内に入って、陽気を生じるんですわ。
その陽気を少のうしたったら、怒り狂わんようになりますえ。
そやから、食事、減らしたりましょ。
ついでに、鉄分、食わしたりましょ。
鉄には、陽気を冷やす効果がありますよってに。」

龍伯:むむう。イライラ、ムカムカしてるときにマズイ酒、飲んだら、たまにクワッとなるときあるもんなあ。^^;
昼飯は抜いてるけど、まだまだ、感情も制御できず、修行が足りんもんなあ。
鉄分豊富な肴で、でんぷん・糖質減らして、まったり飲むことにしよう。^^

黄帝:「数年も、頭痛を病んでて、治らへんのやけど、なんでや?」

岐伯:「それ、寒の気にやられたからどすわ。
寒気が骨髄に侵入して、骨髄から脳にまで昇ったはりますねん。
歯も痛むこと、ありまっしゃろ?
蕨逆いう病気でっせ。」

龍伯:おお。岐伯先生、蕨論で結論述べてたなあ。

陽気は上半身に多くあって、適当に下半身に下りてくれば健康だけど、
下りて来ない逆な状態を寒蕨と言って、陽気の熱が不足して、冷えを訴えるやつだな。
寒蕨の人は、口は渇かず、胃が冷えやすくて、食欲は少ない。
秋冬に過労したり、セックスしすぎるとダメなんだぞ。

陰気は下半身に多くあって、適当に上半身に昇って健康を保つんだけど、
寒の性質を持つ陰気が、上半身に昇れない状態を熱蕨と言うのだった。
下半身で陰気が不足するんだから、相対的に陽気が過剰になって、足のほてりを訴えるんだ。
熱蕨の人は、口が渇いて、胃が熱しやすく、尿の色は黄赤がかり、食欲は盛ん。
暴飲暴食して、すぐ寝たり、セックスしたらあかんねんぞと。

ふむ。岐伯先生、いずれもセックスし過ぎなさんなと、黄帝に暗に諭してらっしゃるような?

なーんもない、私は、蕨はないけど、欠乏してるよーな。(苦)
セックスなくても、愛は欲しいな。くすん。