身近な仏教用語

33:くしゃみの呪文

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クシャン!うう、伸びた鼻毛を抜いたので、くしゃみが出るよぉ。^^;
俗信ではあるが、誰か噂してるのかな?

京都では、「一でほめられ、二でそしられ、三で笑われ、四で風邪ひく」と教わったような?

他のことわざでは、、「一そしり二笑い三惚れ四風邪」とか「一に褒められ、二にふられ、三に惚れられ、四に風邪」とか、
「一にほめられ二に憎まれ三に惚れられ四に風邪をひく」ともいうそうです。
ふむ。誉められたことにしておこう。諸事、解釈は善をもって良しとする。(笑)

「ハクション」や「クシャン」などの擬声語は日本独自のものですが、「くしゃみ」はその音から出たのかと思いきや、
その語源は「嚔(くさめ)」という言葉だそうで、歌舞伎では「くっさめ」と表現されますね。

中世の日本ではくしゃみをすると鼻から魂が抜けると信じられており、そのためにくしゃみをすると寿命が縮まると信じられていたそうです。
そこで早死にを避けるため「くさめ」という呪文を唱えるようになり、いつしかそれが「くしゃみ」という名前となり、
その行為そのものを指すようになったというのですが・・・

呪文というなら、それは言霊。専門家としては、調べねば。(ワラ)

「くさめ」という呪文の語源そのものは、はっきりしておらず諸説ありますねえ。。
「糞食め(くそはめ)」が変化したものであるという説。(そういえば時々、ハクショイ!クソ~。とか言うことある。^^;)

陰陽道の「休息万命(くそくまんみょう)」や「休息万病(くそくまんびょう)」を早口に言ったものとする説。
くそくまんみょう、くそくまんみょう、くそくまんみょう・・・くさめ。?ふむう?^^;

「嚔(くさめ)」って、国字ではなく漢字だから、陰陽道とともに伝わったのなら唐来モノ。
そこで仏語などを調べてみると、仏典に微笑ましいお話がありましたよ。^^

ある時、お釈迦さまがくしゃみをしました。
すると、弟子たちが一斉に「クサンメ」と唱えて、師の健康を願ったということです。

「クサンメ」は、インド語で「長寿」という意味です。
古代インドでは、くしゃみをすると命が縮まるといって、「クサンメ」と唱える風習があったといいますから、
これが長寿を祈る原初の呪文だったのかも知れませんね。
この「クサンメ」が、「休息万命」「休息万病」と音写され中国に伝わったようです。(納得、納得。^^)

そういえば英語でも、くしゃみをした人に “God) Bless you” (祝福あれ)と言いますね。
以前に招かれたドイツでは、 “Gesundheit” (健康)と言ってました。

中世ヨーロッパでも、くしゃみをすると魂まで抜け出るという迷信がかつてあり、
魂が抜け出た後に悪魔がまがい物の魂などで悪さをしないように
周りの人間が祝福を祈ることで悪魔を退けようとしたというのがこの声掛けの始まりのようですね。

洋の東西を問わず、人の考えることは、共通点があるものですね。^^
TTPや外交問題などにも、共通の理解と祝福あれ!オン・クソクマンミョウ・ソワカ。(笑)

ハクション!あれ? 2回目は?え”え”~~?
も1回くしゃみして、惚れられたことにしよう。。誰?笑ってるの。><