アラカルト

16:2005年の傾向

コメント

九星気学の9年循環律では、去年のような五黄土星が中宮の年は、世界的に大きな地震が発生しています。

今年は、四緑木星の年。 天災では、風害や台風、伝染病の流行の危険がありますね。
流行、通信、貿易、旅行、交通、信用、長女などの象意ある年です。

今年は、三碧木星に暗剣殺が入りますので、突然の災いが、三碧木星の象意に起こりやすくなります。
天象では、雷雨、集中豪雨、地震、津波、地滑り、噴火、竜巻、東風、降雹などの象意に危険ありですね。

宿曜の七曜年運口伝によると、去年は旧暦五月五日金曜日を下に、「狂乱の事多く、多くの人畜死に、驚くこと多し。必ず賊が乱を為す。吉日を選んで東より攻めれば勝利を得る。地震あるとき、損害多く、田畑荒れて穀物実らず。」とありました。

今年は火曜日の定めで、争いや国事に関する乱多く、疫病多く、家畜死ぬ。日食か地震あるときは、戦争起こり、死者多し。」とあります。

黄帝内経を紐解くと、 2004年甲申の年は、陰雨が降り続き、気温は温暖だが、強風と暴雨が人を驚かせる。
その病気は、体が重く、浮腫(むくみ)が生じ、水が抜けずに体にたまることであると言っていました。
(五常政大論)
さて、今年、乙酉の年は、金気不及、司天が陽明、在泉は少陰の年です。

素問にある五常政大論の記載では、陽明司天の年は、燥気(涼気)が地上を支配するので、気候は冷涼で、乾燥の強い傾向を示すことになります。

したがって、肝にこの影響が及び、肝の病気が発生しやすくなります。

ゆえに、胸肋部の痛み、目の病気、痙攣、ふるえ、肢体軟弱で長く立っていられない、女性の下腹部痛などの症状が現れやすくなります。

しかし、その後、突然に暑くなりますが、それは、この年の後半を支配する在泉の気が、少陰君火であり、陽気が中にじっと抑圧されていて、それが後半年に作用し始め、熱に転化するためと云います。
臨床上では、尿が黄色くなり、マラリアのような混濁、寒熱を繰り返す病気が出たりすることがあり、非常に熱くなると、心痛が生じたりするのです。

 

同じく、素問の至真要大論によると、陽明司天の年は、冷涼と乾燥の気が前半年を支配し、内蔵を冒すので、咳、鼻のただれや出血が生じやすく、咽喉の通りが悪くて、胸中に発熱しやすくなります。
もし、咳が止まらず喀血するものは、予後が悪く、死亡することもあると云います。

陽明司天の年は、一方的に燥気が強いので、気候が寒くなる傾向を持っています。
だから、樹木の芽吹きも、草類の発芽成長も、平年より遅れやすくなります。

人体では、筋肉骨格の病気が出現しやすく、左側の脇肋部が痛み、虚寒証となり、冷涼の気に冒されると、発熱、悪寒を繰り返す症状が現れます。

運気不及の年に当たって、温暖なはずなのに温暖にならない異常気象のために、咳、腹鳴り、下痢、軟便、咽喉の渇きなどの症状が発生しやすくなります。

顔のつやがなくて暗くなり、色素沈着が起こったり、にきび、できもの、視力低下、目の炎症やただれ、腰痛、知覚麻痺、肝硬変、肝機能障害、男性の陰嚢の腫大、女性の下腹痛などの症状が現れやすいのですが、これらの大部分は木気(肝の気)に関するものです。

およそ、この陽明司天の年は、年間を通じて金気不及の年に当たっているので、平年の気候や季節と完全に相応しないで、時期的にはその季節になっているのに、気候上ではまだ訪れない傾向が働くのです。

前半年は涼にかたよる気候で、後半年は熱にかたよる気候となり、夏になると、金気の強い作用に火気が反発し、大いに暑くなるといいます。

また、同じく素問の気交変大論の記載によると、金運不及の年には、炎熱気候が支配し、涼しい季節や気候であるはずなのに涼しくならず、一方的に温熱の傾向が現れるとあります。

すると秋の作物の生長は容易になり、その後、乾燥、燥熱、枯死などの現象が早く進行することになります。

人体では、肩背部が痛み、視力が低下して、鼻血、血便などが出やすくなります。

秋の冷涼気候は遅く訪れますが、水気が反発して再来すれば、厳しい寒さの異常現象が出現して、霜、霰(あられ)や雹(ひょう)、雪の害が生じることになります。

水気が報復にやって来ると、鱗のある動物は隠れ、豚は病気になり、西の方に災害が起こると云われています。

そうなると、陽気の上行が阻まれますので、後頭部から頭頂部にかけての頭痛、発熱(真寒仮熱の症状)、口内炎が出やすく、寒気がひどいと心痛などの症状も出やすくなります。

陰陽五行、九星、十干、十二支の自然の法則によれば、あなた自身の今年のバイオリズム、テーマと課題は、どうなっているのでしょう?

サクセス・カウンセリングで、傾向と対策を知悉し、今年を大いに活用してください。