アラカルト

36:自然の恵み、春の山菜。 苦味を料理する

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今は昔。

思い起こせば、28年前のこと。

当時、私は僻地の小学校に赴任してて、サバイバルに挑んでた。(笑)
だって、勤務終わる時間と、14km離れた農協が閉まるのが同時で、
どうやって、オカズが買いに行けるというのだろう?

全村16軒、人口64名、全校生徒5名の僻地に、コンビニなるものも、
八百屋も肉・魚屋もあろうはずがなく、夜になると真っ暗で、
時々キツネが、勝手口の戸をたたく。(ホントのことだよ。^^;)

冬場は40cm以上の積雪で、紅灯の巷どころか、国道にも出れないこともあったなあ。

幸い豊富な山の自然には恵まれてるので、早朝、許可の要らない山川を巡って、
無料の食料を調達してたのですよ。

中学から大学まで、生物を学んでたので、毒や薬についての知識もあり、
大学の恩師の授業は、学内の野草を食って覚えるというカリキュラム。(爆)

恩師は南極越冬隊の隊長になり、私は僻地校でサバイバル。(笑)

先生。

お勧めいただいたプランクトロジーの学者の道を捨てて m(__)m
小・中・高の教員から小学校を選び、さらに公を離れて、名もなく地位なくつつましく・・・
現代の陰陽師みたいなことをやっていますが、悔いなく、元気で、人の役に立ちつつ、
現在はホーム・サバイバルしてます。(爆)

春になると、とにかく山菜を採ることが、魚やヘビや虫を捕るより大事。(笑)

過酷な環境から、芽を出し、生き抜き、力強く栄える山菜のツワモノども。

山菜を摂ることは、自然の力と気を養い、血や内臓の濁りをきれいにしてくれる実感が味わえますよ。^^v

春の山菜には、次のようなものがあります。

ふきのとう のびる うど たらの芽 ふき せり 葉・花わさび 菜の花
つくし たんぽぽ なずな こごみ うるい わらび 行者にんにく ぜんまい
ねまがりだけ ゆきのした よもぎ いのちぐさ あざみ

いずれも、鮮烈な美味しさと効能あるツワモノ揃いです。(笑)

苦味のある野菜や、のびる、菜の花などはビタミンCが豊富に含まれています。
風邪の予防や、美肌効果、紫外線対策にとっても効果的。
その他の栄養バランスもよいものです。

ビタミンCは加熱に弱いので、茹で過ぎないように注意しましょう。

また、全ての苦味野菜には、ポリフェノールが豊富に含まれています。
ポリフェノールは、活性酸素を除去し、癌の予防や老化の進行を遅らせる働きがあります。

この成分は加熱に強いですから、煮ても揚げても大丈夫。

さらに苦味に言及するなら、独特の苦味成分であるアルカロイド類は、
新陳代謝を活発にし、消化を促進する働きがあります。

たらの芽やふきのとうに豊富に含まれていますよ。
油との相性が良く、揚げ物のほか、くるみ味噌やゴマ味噌和えはお勧めの一品です。^^v

それから、山菜の鮮烈な香りの成分に、テルペン類とカリウムが多く含まれていて、
血圧を下げ、血行促進作用、鎮静作用があります。
セリやうどに多く含まれていますね。

苦味のある山菜は、天ぷらにすると、苦味がやわらぐので、
苦味が苦手な人は、天ぷらをお勧めします。

ふきのとう、行者にんにく、こごみ、こしあぶら、たらの芽、
葉・花わさび、のびる、ゆきのした、いたどりなど、ぜひぜひお試しあれ。

たんぽぽ、のびる、よもぎ、つくしなどは、バター・ソテーで醤油で食べるのも美味ですよ。^^

だいたい、そこらの雑草なんか、みんな天ぷらで食べられるものがほとんどです。

ビタミンCを壊さないよう、茹で過ぎないようにサッと茹で、
おひたし、ごま和え、ぽん酢和え、味噌和え、マヨネーズ和え、
ゴマ油醤油ドレッシングサラダにするのも、美味しいもの。

菜の花、こごみ、うど、せり、ぜんまい、葉花わさび、ねまがりだけ、なずな、
あざみ(葉のトゲトゲだけはハサミで切ってね。^^;)などが特にお勧めです。

下茹でして(アク抜き)から、カツオ昆布ダシで煮物にすると美味しいのは、
ぜんまい、ふき、わらび、ねまがりだけなど。
油揚げとの相性なんか、特に良いですよ。^^

うどは、皮を厚くむいて、酢水にひたして、アク抜きし、生のまま食べたいものです。
のびるやうるいもそうですが、鮮烈な野趣があり、酒に合うのだ。(爆)
サンチュ味噌や、ゴマ味噌、くるみ味噌との相性も抜群です。

値段も高くて、農薬や土壌汚染にさらされてたり、
昔の数十分の一しかビタミンやミネラルなどが含まれてない野菜よりも、
春はせめて時折、野草や山菜をぜひ
味わっていただきたいものです。^^v

さあて、今日のホーム・サバイバル。
アイロン掛けに、掃除に、食器洗いに・・・ううう。ブツブツ。。。。。。