アラカルト

59:2月にお勧めの3大食材

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立春を過ぎると、山野では植物が芽を吹き出し、海の底では海草が生き生きと生育を始めます。

春の気配を感じつつも、まだまだ空気は乾燥し、如月は衣更着(きさらぎ)という通り、 寒さも厳しい今月です。

風邪の予防に粘膜や皮膚を強化し、免疫力や抵抗力をつけるとともに、
血行を調え、陽気を養い、代謝を良くするような食事を摂りましょう。

正月太りの解消や、また一年歳を重ねるわけですから^^;、若返りにも効く食材が良いですね。^^

フキノトウやタラの芽などの山菜、ワカサギなどの旬魚も良いですが、
敢えて3点、コンセプトに合うような食材を挙げてみましょう。

一つめはセリです。
新苗が、競り合って密生するために、この名がついたといわれています。

田の畦に自生する野ぜり、水中に育つ水ぜり、水田で栽培する田ぜりがありますが、
田ぜりは冬の貴重な野菜であり、水ぜりは秋田名物きりたんぽ鍋で有名です。
セリは、東アジアに広く分布する多年生植物ですが、「古事記」や「神大記」にも登場する
日本原産の野菜で、その効能から春の七草で筆頭に挙げられています。

セリには、特有の香りの精油成分や苦み成分を含んでいますが、セリの成分には、
カロテン、ビタミンCが豊富で、鉄分、カルシウム、葉緑素、葉酸などのミネラル類も多く、
食物繊維も多分に含有されています。
セリの効能を述べてみましょう。
鉄分やカルシウムは、貧血や骨の強化に有効に働きます。
カロテンとビタミンCは、ウイルスやストレスの抵抗力が高められ、精油成分の保温効果や
発汗作用と一緒に、風邪やがん予防に有効に働きます。
葉緑素や葉酸などのミネラルとビタミン類の働きで、血行不良の予防にも効果があります。
特有の香りと苦み成分の抗酸化力が、細胞の酸化を防ぎ、ストレスを和らげます。

おひたしも味噌汁の具もいいですが、ぜひ、スキ焼に入れて、食べてみて下さい。
相性は、抜群ですよ。^^v

二つ目は海苔(ノリ)です。
豊富な栄養素を含むため、海のミネラル宝庫と呼ばれていますね。
「日本神話」には、火を用いて食したとの記述がありますが、「海苔」という文字は、
「陸奥国風土記」(むつのくにふどき)の中にも出てくることから、古くから日本人に食
されていたと考えられます。
浅草海苔が有名ですが、日本では20数種類あり、黒光りするものほど遠火であぶると冴
えた緑色になり美味です。
一日一枚を食べれば、シミやソバカスを防ぐといわれていますよ。
毎朝、ちょいと焙って、朝食にどうぞ。卵や納豆とも良く合います。^^v
海苔の成分には、カロテンとビタミンCがとくに豊富です。
特に海苔のカロテンは、ビタミンA効果を示すレチノール当量が7200μgと多いものです。
また、ビタミンE、ビタミンB1、B2などのビタミン類や、カルシウム、鉄分、
亜鉛などのミネラル類も豊富に含まれているほか、
食物繊維や、不飽和脂肪酸のEPAも多く含有しています。
海苔の効能をまとめてみました。

カロテンとビタミンCは、活性酸素を除去して癌を予防し、
皮膚に潤いを与えて、メラニン色素の沈着を防ぎ、美肌をつくり出してくれます。^^
衣更着の下、白く輝く玉の肌。ポワァン。。(妄想中爆!)

閑話休題(それはおいといてと)、

ビタミンB1は疲れを取り除きます。

ビタミンB2は過酸化脂質の生成を抑える働きがあり、
食物繊維の悪玉コレステロールを除去する働きと一緒になって、
動脈硬化などを予防し、腸の働きを整えます。
カルシウムが骨や歯を丈夫にし、鉄分が貧血を予防し、亜鉛が味覚を鋭くし、
EDをも治してくれたりするのですよ。(歳のせい?いいえ、気のせい、気のせい。^^;)

ゆえに、三つ目は、ワカメです。^^
「若女」や「若芽」を由来に、その名で呼ばれるようになったといわれるくらい、
若返りの妙薬として重宝されてきた海藻がワカメなのです!

日本では、なんと1万年前の貝塚からも出土され、古くから食用されていたことが伺えます。
701年に制定された「大宝律令」(日本初の税制)にも「海藻(ニギメ)」の名称で記されており、
「万葉集」でも山部赤人が海藻(ニギメ=ワカメ)を称える歌を詠んでいるくらいです。

ワカメの成分には、必須微量元素のヨウ素が豊富が豊富にあります。
カルシウムやカリウム、マグネシウムが多く、カロテンも含まれています。
特有のヌメリは食物センイのアルギン酸です。

そんなワカメちゃんの効能を誉め称えてみましょう。(笑)
ヨウ素は体内の代謝を活発にし、心身を元気にするものです。
カリウムは体内のナトリウムを排出し、アルギン酸も小腸でナトリウムと結合して余分な
ナトリウムを排出するので、高血圧の予防効果やむくみの解消効果は抜群です。
アルギン酸は、胃から小腸への食べ物の移動を遅くするので、急激な血糖値の上昇を防ぎ、
メタボリック症候群や正月太りには、ぜひとも毎日でも摂ってもらいたいものです。

ワカメのコンソメか中華スープに、ゴマラー油を垂らすのも、美味ですよ。
ワカメサラダには、青じそドレッシングやゴマドレッシングもよく合いますね。
たっぷり摂って、若返りましょう!!  おー!^0^/