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十三参りの夕、本日は水曜会

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昨日の朝6時、嵐山から松尾、上野橋辺りは、2℃という冷え込みでした。^^;
今日の京都は曇天ですが、21℃まで気温は上がり、衣服の選択に迷いますね。w
午後4時からは雨が降って来ましたよ。^^;

明日は牛ちゃう、妻に曳かれて(ワラ)大阪巡り、春物の服を買いに行く予定です。
そもそも、春物なんて着る期間は短いのですけどね。^^;

今日は、嵐山の法輪寺の十三参りの中日です。

元は陰暦3月13日の行事でしたが、法輪寺では現在は4月13日を中日として、前後1か月間が十三詣の期間です。

十三参りは京都なら必須の子達のための行事ですが、関西だけでなく全国的にもあるようですね。
ま、七五三ほど全国的に一般的ではないでしょうが。^^;

生まれた年の十二支が初めて再び巡ってくる歳が数え年の13歳です。
特に女の子は、数え年13歳は女性にとってはじめての厄年になるので、厄落としの意味でもありました。
また、十三参りがはじまった時期の江戸時代中ごろでは、数え年の13歳は元服の年齢でした。

十二年を無事一巡し、大人として成長したことを感謝して、知恵と福徳を授かるために虚空蔵菩薩にお参りするようになったことから、数え年13歳の時に参拝するようになったともいわれています。
七五三に続く通過儀礼ですね。w

法輪寺のご本尊は虚空蔵菩薩で、宇宙に遍満する無限の蔵から、智慧と福徳を授ける慈悲の仏様です。
虚空蔵菩薩は十三番目に誕生した菩薩とされ、これに因んで別名、知恵詣りまたは智恵もらいともいいます。

空海がそれによって飛躍的に記憶力を増大させたと言われる虚空蔵菩薩求聞持聡明法に由来するのですね。
日蓮もまた12歳の時、仏道を志すにあたって虚空蔵菩薩に21日間の祈願を行ったといいます。

私は30歳少しの頃、「ノウボウ・アカシャキギャラバヤ・オン・アリキャ・マリボリ・ソワカ。」と法式に則り、百日間100万回唱えるこの求聞持(ぐもんじ)法をやりましたが。w
験があったといえばあり、語学能力の開花と諸々の知的ご縁を授かったようですが、だからといって覚醒はしてないですね。(自爆)

一連の通過儀礼である十三参り行事ですが、子供はこの時初めて肩上げした大人の寸法(本断ち)の晴れ着を着ます。
この時期にそろえた着物を折りあるごとに着せて、着物になじませ、自然に立居振舞を身につけさせるはじめるのだとか。

また、半紙に自分が大切にしている漢字一文字を毛筆でしたため供え、ご祈祷を受けて、最後にお守り・お供物を頂いて帰り、親に感謝を述べるのが正式。
お守りは身につけるようにするのですが、半世紀ほど昔のことなので、御守がどうなったのか覚えてないです。^^;

参詣の帰路、本堂を出たあと、後ろを振り返るとせっかく授かった智恵を返さなければならないという伝承があって、
狭い長い石段を降リ切った鳥居をくぐるまで、または渡月橋を渡り終わるまでは周囲の誘いにも動じず、後ろを振り向かないで貫き通す習俗があります。
私や我が子たちの場合、家から参ると表の山門から参るため、狭い石段も渡月橋を渡りませんが。w

明けの明星、金星が虚空蔵菩薩の象徴ですが、虚空蔵菩薩は丑・寅の生まれの守護本尊でもあります。
折しも、今日は丑の日ですので、ご利益ありげですね。w

もとは境内で売っている13品の菓子を買い、虚空蔵菩薩に供えたのち、家に持ち帰って家じゅうの者が食べたのだとか。
ふむ。ならば虚空蔵さんにはお世話になってるので、今夜の水曜会は、13品お供えしてみよう。w

13という数は、キリスト教では縁起の悪い数ですが、東洋では姓名判断でも大変良い数とされています。
13画は、明晰、才知、芸術、円満、願望達成などを表す数です。
尤も数理数名学では、個人の命数によって、縁起や良悪は異なりますけどね。^^;

一般にいう「縁起」は、吉凶ともに前兆、先ぶれ、物事の起こりを言いますね。
仏教の「縁起」は、精神的な働きを含む一切のものは、種々の原因や縁によって生起するという意味です。

縁起を担ぐ人は多いものですが、良い因縁生起があるよう、きっかけを捉えて活用したいものです。w

昨日、愛弟子の真授から郡上味噌が届きました。^^
この好意を受けて、良い因縁生起が生じるよう、利他にも努めるようにしましょう。w

郡上味噌は奥美濃の特産で、麦こうじと大豆こうじを使用する独自の製法で、他に類を見ない種類の味噌です。
キノコとともにでも、発酵食品を活用して、腸内環境を良く整えることを目指しましょう。

腸は第二の脳と最近言われるようになりましたね。
食道から肛門まで続く9mの腸には、約1億個の脳細胞が存在し、このニューロンの数は脊髄や末梢神経系よりも多いのだそうです

腸にある迷走神経は、その繊維の最大90パーセントまでが腸から脳へと情報を運んでいることが明らかとなっています。
脳の分泌物質セロトニンは、幸せな気分にして身体の調子を整えますが、約95パーセントが腸の中で見ることができます。
ということは、食事や薬などが人の気分を相当左右し、健康も支配しているということですね。

食事は大事、食餌にあらず。w
楽しく、身体に良いものを気分とともに味わって、眠りに就く前にささやかな幸せを感じましょう。^^

さて、料理の方も完成しました。
本日の水曜会メニューは、以下の13品です。
和の心は和みで、和え物に凝り、発酵食品にも凝って、いざ虚空蔵菩薩の加護がありますように。w
オン・バザラ・アラタンナウ・タラク・ソワカ。

1.いづみ式沖縄洗いもずくの三杯酢和え。
2.菊菜とすり胡麻、豆腐の白和え。
3.菜の花の辛子酢胡麻白味噌和え。
4.京野菜うまい菜(ふだん草)とお揚げの炊いたん。
5.エリンギ、ブナシメジの焼きキノコ、郡上味噌酒味醂和え。
6.絹揚げ、エリンギの合挽きミンチそぼろ餡、八味・刻み青紫蘇散らし。
7.春大根の郡上味噌おでん。
8.枝豆の塩茹で。
9.鶏胸肉とアボカドのパルメザンチーズ・バルサミコ酢・だし醤油炒め。
10. 刻み焼き穴子とキュウリの手作り中華ドレッシング和え。
11. 中華クラゲとキュウリのマヨネーズ和え。
12. 湯がき水菜と蒸し鶏の手作り胡麻ドレッシング和え。
13. 日の菜大根のお漬物。