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今日から春の彼岸の入りにて、本日は水曜会

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昨日、京都の桜は開花開始を告げられました。
1953年の観察開始から、近畿で最初に開花宣言されるのは初のことだとか。w

ソメイヨシノを基準にしてるのだと思うが、多種の桜は三条木屋町下でも、四条
有栖川の川端でも既に咲いています。
いよいよ春も爛漫になってきましたね。

1.敷地の桃も盛りを迎え、よく香ってますが、ちらはらと散る花びらもあります。
これも旬ですので、サラダに彩を添えましょう。w

3日後の3月20日は春分ですね。
春分を挟んで前後3日間がお彼岸ですので、今日から春の彼岸に入ることになり
ます。

お彼岸の最古の記録と思われるものは、日本後紀に記されている「延暦25(806)年、早良親王
のために、諸国の国分寺の僧に命じて、春分・秋分を中心とした7日間、金剛般
若経を転読させた」という記述です。
早良(さわら)親王は、桓武天皇の弟でしたが、謀反の疑いで死去し、ずいぶん
後に崇道(すどう)天皇と追号されています。

早良親王は、全くの無実であると10日余り一切の飲食を絶って抗議されました
が聞き入れられず、淡路国に流される途中で憤死されました。
それでもなお桓武天皇は、弟の早良親王の亡骸をそのまま淡路国に運ばせて埋葬させ
ました。

この事件後、桓武天皇の周辺に不幸が続き、夫人旅子の死、母高野新笠の死、皇
后乙牟漏の死、皇太子安殿親王の度々の病などなど、加持祈祷をしても治まりま
せん。
さらには地震、日照りによる飢饉、疫病の大流行、洪水、伊勢神宮正殿の放火など様々な変事が相次
ぎました。

安殿親王の病気の原因を陰陽寮に占わせたところ「早良親王の怨霊によるもの」
であると判明しため、早良親王の御霊を鎮めるために幾度か鎮魂の儀式が執り行
われました。
結局、色々な災いは終息することなく、早良親王の鎮魂祭は度々行われました。

あげく、長岡京造営から僅か10年後の延暦13年(794年)10月22日に桓武天皇は
長岡京を廃都して平安京へと遷都し、11月8日には山背国を山城国に改名すると
詔を下したのです。
平安京へ移っても、地震や宮中に変事が起こるたびに早良親王の魂鎮めが行われ
ています。

延暦19年(800年)3月には富士山が噴火したのですが、これを受けて7月には早
良親王の怨霊鎮魂のために崇道天皇と追称され、淡路国から大和国に移葬されま
した。
「日本後記」には「怨霊に謝するためである」と記述されており、これが日本の
史料上に「怨霊」という言葉が登場した最初の記述とされています。

御霊信仰で祀られる御霊の筆頭として崇敬され、一方で日本三大怨霊(菅原道真・平将門・崇徳天皇(崇徳院))
をも上回る別格の大怨霊ともされています。
何せ、都をひとつ廃都させるほどの被害をもたらした怨霊は早良親王のみですか
らねえ。
江戸時代には菅原道真、平将門、崇徳院が読本や歌舞伎など物語化して今も伝わっ
ていますが、早良親王は物語化することさえ憚られたようですね。

京都では、上御霊神社、下御霊神社、藤森神社に祀られていますが、祟り鎮めの
ために都の鬼門に当たる場所に創建された崇道神社には、今も早良親王のみが本
殿に祀られていますよ。
陰陽道のやり口ですが、陰極まって陽となる理を駆使し、荒魂変じて和魂として、
人々の願いを叶える神として祭り上げたことです。w

閑話休題(話を戻して)、お彼岸ですが、1200年前の平安時代にはすでに、春分
・秋分の日が宗教的意識と結びついていたことが分かります。
古来から日本には、太陽信仰や先祖崇拝という素朴な信仰がありましたので、太
陽が真東から上り真西に沈む日を、経験的に特別な日だと感じていたのでしょう。

お彼岸と言えば、墓参りを風習行事とする方がほとんどでしょうが、実は、春分
・秋分を問わずこの期間にお墓参りをする風習があるのは日本だけで、他の仏教
国にはこういう習慣はないのです。
「彼岸」という呼び名はサンスクリット語の「パーラミター」を漢語に意訳したもので、仏教でいう悟りの世界のこと
です。

「彼岸会(ひがんえ)」は、「盂蘭盆会」や「施餓鬼会」と共に日本の仏教の年中行事の中でも最も一般的で盛んに行なわれる行事ですが、寺で故人の供養をすると同時に、本来は「六波羅密」の教えを会得する大事な行事です。
「六波羅蜜」とは、大乗の菩薩の修めねばならない6種の行業のことで、六度と
も言います。

1.布施「ふせ」・・・施しをすることですが、自分のため=人のためになるような明るい声掛け、振舞いを意識しましょう。
2.持戒「じかい」・・・戒律を守ることですが、宗教や法律、道徳のみにあらず、自身の自律・自戒を意識しましょう。
3.忍辱「にんにく」・・・耐え忍ぶことですが、我慢でなく忍耐であり、我を即出さず、一息矯めて言行しましょう。
4.精進「しょうじん」・・・進んで努力することですが、習慣に流されず、進歩や改良の工夫をしましょう。
5.禅定「ぜんじょう」・・・瞑想などで精神を統一し、安定させることですが、僅か5分から10分の瞑想や黙想でも効果がありますよ。
6.智慧「ちえ」・・・真実の智慧である悟りを得ることですが、この智慧波羅
蜜が、般若波羅蜜で、一切諸法の真空の理に達した智慧によってさとりの岸に至ることです。

お釈迦様のように、宇宙即我と悟った人には会ったことがないですし、一向に悟れませんが^^;
人間、営みの中から気づき、良きことに目覚め、覚えておこうと、覚って精進し
たいものですね。
「覚り」と「悟り」は、厳密には違いますが、何事も「目覚め」「自覚」「覚え」
「覚悟」は大事ですから。w

彼岸の期間は7日間ですので、心の進化成長を目指して波羅蜜を行じてみましょうか?
感謝の言葉「ありがとう」を意識して多く口にしたり、ご先祖や縁ある亡き人を
偲んで合掌したり、神仏と対座するのも良きことかと思います。

尤も、私の場合は戒律を守る僧侶と違い、彼岸の期間には肉・魚を避けた精進料
理には徹しません。w
あくまで俗世陋巷のヒトですので、肉も魚も酒もありありです。w

お彼岸の名物食と言えば、春の彼岸は「牡丹(ぼた)餅」で、秋の彼岸は「おはぎ(萩)」
ですね。
季語にちなんであるだけで、実は同じ「あんころ餅」。w
初期糖尿病と呪を掛けられていますので、これは自制するとしましょう。w

お彼岸入りの本日は、水曜会。
2.今日のメニューは、以下の12品です。
1.刻みオクラ、メカブ、ワカメの麺つゆ和え。
2.水菜、ツナのバルサミコ酢、アマニオイルサラダ、桃の花びらを散らして。
3.湯がきブロッコリー、いづみ式ウニ数の子ワサビマヨネーズを添えて。
4.九条ネギと京揚げのカツオ昆布だしで炊いたん。
5.白菜、豚バラ肉、鶏もも肉、大根入り中華白鍋。
6.ホウレン草の摺り胡麻・練り辛子・豆腐・昆布鶏ガラだし白和え。
7.菜の花のだし醤油絞り、摺り胡麻・辛子・味醂・白味噌和え。
8.牛肩ロースのステーキ。
9.牛肉、エリンギ、マイタケ、ヒラタケ、シメジのすき焼き風木こり鍋。
たっぷりの菊菜を添えて。
10.軽く湯がいた畑菜とちりめんじゃこの胡麻油・だし醤油炒め。
11.一夜干しホッケの開きの焼いたん、レモンを添えて。
12.いづみ式開きイワシの梅肉揚げ。