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己巳(弁才天)の月に入り、3日後に5月度の講 座を控えて、本日は水曜会

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5月6日の立夏から己巳(つちのとみ)の月に入りました。
巳は蛇を表しますが、巳の日に金銭関係のお願い事をすると、弁財天(弁才天)
様のところに白蛇が願い事を伝えてくれるという由来があります。

今日は8日ですが、ちょうど巳の日に当たりますね。
次は5月20日が巳の日で、6月1日が己巳日ですが、巳月巳の日なのでついでに
午前10時の巳の刻辺りに弁財天や宇賀神に参拝祈念されると良いかも?w
己巳の日は、特に弁財天の供養日で、とりわけご利益があると云われますよ。w

弁財天と呼ぶも、弁才天と呼ぶも、ご利益の一端を指す呼び名で弁天様に変わり
はないです。w
元はヒンドゥー教の女神で、真言にある「サラスヴァティー」が弁天様のご本名?
です。w
サンスクリットで「サラスヴァティー」とは「水(湖)を持つもの」の意であり、
水の化身、豊穣の女神であり、言葉の神「ヴァーチ」と同一視され、韻律・讃歌
の女神「ガーヤトリー」と同一視されていました。

水辺の畔で、水の音を耳にしながら、弁天真言を唱えて瞑想を楽しむのも快いで
すよ。
講座でも一度やりましたが、ヒンドゥー教における最高峰のマントラとされるガー
ヤトリーマントラを、音律ともに口ずさみながらの瞑想も快いものです。

インド独立の父といわれる非暴力主義のマハトマ・ガンジーは、「絶え間なくガー
ヤトリー・マントラを唱えることは、病を癒し、霊的進化に非常に有効である。
落ち着いた気持ちで、心を込めて唱えることで、いかなる試練や逆境も乗り越え
ることができる。」と言いました。

閑話休題(話を戻して)、弁天様が日本にもたらされた時の姿は、今一般に知ら
れるお姿とは全く違い、一面八臂と言い、一つの顔に8つの手を持ち、手には様
々な武器を持っているお姿でした。
実は、古くから日本の多くの神社や寺院に残る弁天様の仏像は、この八臂弁才天
像と呼ばれる形式です。
この八臂弁才天と言う姿は、「金光明最勝王教」というお経で描かれる弁財天(弁才天)の姿です。

弁天様は元々は朝廷・貴族の上流階級で信仰されたのですが、平安時代ごろより
民衆の間でも信仰が広まっていきます。
七福神の信仰はいつからと言う定説がありませんが、七福神の中でも、大黒様、恵比寿様、毘沙門天、弁
天様は平安時代から招福の神様として信仰を集めていたそうです。

七福神信仰そのものは室町時代に始まったとされますが,福の神の一柱として弁
天様が名を連ねます。
この七福神には弁天様の前に、弁天様と同一視される吉祥天という仏教由来の神
様がいたとされますが、弁天様の信仰が人気だったことからかその座を奪われて
しまいました。w
現在も続くこの七福神の信仰は、江戸時代の徳川家康の政治顧問として有名な天
海大僧正によって広まったと言われます。

弁天様の信仰が広まるにつれて、日本に古来から祀られる神道の神様や民間で信
仰を集める神様と同一視されるようになります。
このことを神仏習合と言いますが、
弁天様は河の神、水の神、豊穣の神という神格を持っているため、日本古来の水
の神、豊穣の神と同一視されます。

この同一視される神様の中の一柱で、豊穣をもたらす頭は老人、体は蛇とされる宇賀神がいました。
この宇賀神は日本神話に出てくるわけではなく、民間で信仰されていた神様と言われ、この神様と習合した結果、宇賀弁財天という
像が造られるなど信仰されるようになります。

ちなみに宇賀神については謎の多い神様ではありますが、お稲荷様として知られるウカノミタマノカミ(宇迦之御魂神)と同一視されています。
仏教語で「財施」を意味する「宇迦耶(うがや)」に由来するという説もありま
すね。

1.琵琶湖の竹生島・宝厳寺のご本尊、宇賀弁才天座像。
1565年、浅井久政奉納とありますから、戦国時代から安土桃山時代にかけて、
弁天様はこのようなお姿だったのですね。
金光明経の八臂弁才天の持ち物が全て武器であるのに対し、新たに「宝珠」と
「鍵」(宝蔵の鍵とされる)が加えられ、福徳神・財宝神としての性格がより強
くなっていますね。

また、美しい女神という弁天様は、同じく美しい女神であり水の神というご神格
を持つ日本のイチキシマヒメノミコト(市杵島姫命)と同一視されるようになります。
この市杵島姫命は縁結びの神様とも知られることから、弁天様は縁結びというご
利益も持つようになったと考えられます。

また、弁天様は瀬織津姫(セオリツヒメ)と言う神様とも同一視されています。
瀬織津姫という神様は大祓詞という神道で重要な祝詞の中で、川にいて私たちの
罪穢れを払ってくださる神様であることから、河川の神である弁天様と同一視さ
れたと言われます。

よく弁財天(弁才天)を祀る神社では蛇神や白蛇神を祀る神社が見られます。
この弁天様と蛇神がつながるという信仰の形はお経にはなく、インドや中国でも
見られないそうで、日本独自の弁天信仰と言えます。
弁天様のお使い(眷属)が蛇と考えらるようになったのは、弁天様と宇賀神が同一
視されるようになったように、水の神・豊穣の神というご神格があったことから
と考えられています。

今年も秋になったら、天河にある日本最古の弁財天社を訪れるかもですが、己巳
にちなんで、今月は天龍寺の水摺り弁財天、広沢の池の白龍弁才天などを訪ねた
いものです。
連休中の3日は、愛宕(おたぎ)念仏寺を二人の会員さんと訪ね、本堂をお借り
して瞑想の後、新しい気光法を伝授しましたが、ご本尊十一面千手観音のご加護
もあって素晴らしい効果ある時間が過ごせました。^^

2.愛宕念仏寺本堂の十一面千手観音立像。
いわば、愛染明王法から千手観音法へと進化した痛みを消す方法ですが、3日後
の土曜日、5月度の気の講座でお披露目しようかと思います。w

弁天様のいらっしゃる川のせせらぎのf分の1の揺らぎは人の心身に癒しを与え
ますが、人体の一部に揺らぎの波動を与え、その揺らぎが還流して共鳴すると、
色んな不調が消えて心身が整う作用があり、誰でも簡単にできる方法なので、こ
れも講座でお伝えしましょうね。w

さて、本日は、己巳の月に入っての水曜会です。
3日後の講座を控えて、コラーゲンや食物繊維たっぷりのカレーを仕込んでいま
すが、一応これも今日の水曜会で味見しましょう。w
赤身卵「どん玉」が手に入りましたので、弁天様へのお礼のお供えも兼ねて、温
泉玉子も作らなきゃ。w

かくかく、メール相談などでいささかバタバタしていますが、時間を駆使して料
理の方は仕上がりました。
今日のメニューは、以下の13品です。
1.水菜と辛子、豆腐の白和え。
2.スナップエンドウの塩茹で、辛子マヨネーズを添えて。
3.ホウレン草のお浸し、醤油絞り、削りカツオ掛け。
4.ヤマブキと実山椒のお煮しめ。
5.鶏胸肉の生ハム、エビチリソルトで。
6.豚足の柔らか湯がき、ヒマラヤの紅塩で。
7.ヒジキ、蒸し大豆、ホワイトブナピー、黒ゴマの炒め煮。
8.「どん玉」の温泉玉子、たまご料理用醤油で。
9.コラーゲン・食物繊維たっぷりの野菜・キノコカレー。
10.うまい菜(フラン菜)と京揚げの炊いたん。
11.ワカメ、タケノコ、ブナシメジ、カボチャの若狭煮。
12.ホッケの開きの焼いたん、レモンと大根おろしで。
13.アジの開きの焼いたん、同じくレモンと大根おろしで。