
潅仏会(かんぶつえ)という、いわゆるお釈迦様の誕生会が今日、あちこちの寺院で営まれています。
降誕会(ごうたんえ)、仏生会(ぶっしょうえ)、浴仏会(よくぶつえ)、龍華会(りゅうげえ)、花会式(はなえしき)
 などとも呼ばれ、寺院によって様々なスタイルで行なわれます。
知恩院や近くでは嵯峨釈迦堂清涼寺では、参拝者が釈迦像に甘茶をかけ、西本願寺ではユニークなパレードが行われます。
 宗派に関係なくどの寺院でも行われるので、今日、京都を観光される方は、お得ですね。(笑)
日本では、様々な草花で飾った花御堂(はなみどう)を作って、誕生仏の像をその中央に安置し、
 柄杓で像に甘茶をかけて祝います。
 甘茶をかけるのは、釈迦の誕生時、産湯を使わせるために、9つの竜(一説には八大竜王)が
 天から清浄の水を注いだとの伝説に由来するそうです。
 甘茶は参拝者にもふるまわれ、甘茶で習字をすれば上達すると言われたり、害虫よけのまじないを作ったり
 する風習がかつては全国的に行われていたといいます。
呪い(まじない)もまた、習字になりますね(笑)
 四角の白紙に「千早振る卯月八日は吉日よ 神下げ虫を成敗ぞする」と書いて屋内の柱にさかさまに貼ると虫除けになる
 と伝えられて来ましたが、効果のほどは関知しません。(ワラ)
甘茶の甘みは、実は砂糖の400~800倍あり、葉を乾燥させることで甘みが出ます。
 苦味の成分はタンニンで、カフェインは含まれません。
 生薬としては、花粉症や鼻炎などの抗アレルギー作用、歯周病に効果があるので、まさに旬のお茶ですね。^^
買い物帰りの松尾・上野橋間の堤では、セイヨウカラシ菜の花と名残の桜が見えます。
 春の心は、花心。
 セイヨウカラシナをちょっと摘んで、お浸しにして晩酌に添えましょうか?^^
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 福田 龍博