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秋土用後半に入り、10月最後の水曜会

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10月も終わりに近づきましたが、暑さ一転、肌寒くなりまたね。^^;
秋の土用の最中ですが、 土用は季節の変わり目に当たり、自然界のエネルギーバランスが乱れやすい時期と考えられています。

秋土用は、立冬の前の約18日間を指しますから、今年は10月20日(月)から11月6日(木)までですね。
この期間は、秋の「金」のエネルギーから冬の「水」のエネルギーへと移行するための「クッション」のような役割を持つとされています。

いわば季節の変わり目を調整する期間と考えられていますが、
これは、古代中国の「陰陽五行思想」に由来し、自然界を構成する「木・火・土
・金・水」の5つの要素のうち、「土」が最も活発に働く期間とされています。

夏だけでなく、四季に土用があるわけですが、土用期間中は「土」の気が盛んになるため、古くから土を犯す作業(動土、穴掘りなど)は避けるべきとされてきました。
この時期は体調を崩しやすく、心身が不安定になりがちです。
新しいことを始めたり、大きな変化を伴う行動はせず、この期間は静かに過ごすことが推奨されてきました。

そのため、古くは、地鎮祭・造成工事、転職・就職、結婚・結納、開業・開店、新居や土地の購入、引越し・旅行なども
避けるが良しといわれたものです。^^;
特に「土用殺(どようさつ)」と呼ばれる凶方位への旅行は、避けるべきとされてきました。w
例えば、秋土用では「北西」がこの方位に該当します。

これらの制約は、土用という季節の節目に心身を休め、無理をせずに過ごすことが、結果的に運気を保つことにつながるという古くからの知恵に基づいています。
然るに、昔の陰陽師たちはこれじゃ不便と考えて、土用期間中であっても、「間日」と呼ばれる特定の日には、土いじりなどを行っても問題ないと
したのでしょう。w

ちなみに、秋の土用の間日は、未・酉・亥の日ですから、今日の10月29日、31日、11月2日になります。
古の土用の禁忌を気にする方は、どうぞご活用を。w

土用期間は、「土の気が旺(さかん)になる期間」という意味の「土旺用事(どおうようじ)」
の略であり、土の作用が最も強まると考えられています。
土は、種から実を育てるように、物を育成し保護する性質を持つとされ、季節の
変化を円滑に進めるための「緩衝材」のような役割を果たすと考えられています。

東洋医学では、人体で「土」は胃腸など消化器系を意味することから、土用期間は胃腸を労わることが大切です。
枯渇した春の気を補うべく、春の青気を摂り入れるのも理のある養生訓ですが、これは先週書いたこと。w

夏の土用は、丑の日に「う」の付く黒いものを食べることが縁起食ですが、スー
パーなんかで秋の土用でも丑の日、うなぎを売り出してるのは何だかな?^^;
秋の土用は戌の月ですが、対冲にある十二支の辰の日に「た」の付くものを食べ
るのが縁起食になってます。

が、現代の陰陽師、そこには全く拘ってませぬ。w
土用期間は、季節の変わり目にあたり、心身ともに不安定になりやすい時期です
から、無理せずちょっとペースダウンして、ゆっくりと過ごすのが良いでしょう。

胃腸をはじめ身体を労わり、軽い運動や食などで血行を良くし、自律神経を整え
るのが土用の大事と思います。
季節が爛漫となって終わり行く侯ですから、遠くでなくとも自然に触れることも
心身に良い影響があるでしょう。

また、土用期間に環境を整えることも良い効果があります。
家の掃除や整理整頓をしたり、不要な物を手放し、室内を清潔に保つことが効果的です。

家具の下や裏など普段掃除が行き届かない場所の掃除をしたり、長く着ていない
衣類や書類の虫干しをしたりするのも良いでしょう。
冷蔵庫や洗濯機などの家電製品、車や自転車などの点検もお勧めです。

また、季節の変わり目である土用期間中に衣替えをすることも、心身のリフレッシュに繋がります。
秋から冬へと冷えは急速に進みますので、冷える季節への適応、これから増える風邪やインフルエンザの予防
にも繋がることです。

寝室と客間の畳替えして、家具の裏や下を掃除したのですが、いやはやホコリの溜まってたこと。^^;
咳や痰が出てたり、起きたら目の調子が悪かったり、肌に痒みなどがあったり、
不眠気味の方、運気が気にかかる方にはぜひとものお勧めは土用の環境整備です。

現代の陰陽師としては、秋の土用に、斯く考えおりまする。w
ともあれ、秋の土用も今日から後半。

冬入り目指して、気候に適応し、環境を整え、体調を整えて気分ゆったりと過ごしましょう。w
本日は、10月納めの水曜会となります。

今日のメニューは、以下の11品です。
1.いづみ式塩茹でブロッコリー。w
2.生姜入り揚げだしナス。
3.レンジ蒸しキャベツ、ツナ、刻みメンマの胡麻油・ポン酢和え。
4.エリンギのバターだし醤油炒め。
5.揚げカボチャの白だし掛け、黒胡麻散らし。
6.鶏胸肉、キャベツ、ミックスナッツのオリエンタル炒め。
7.鶏胸肉、エノキダケ、玉ネギのとろみ煮。
8.豚ロースのステーキ、レタスを添えて。
9.豚バラ肉、大根、人参、ブナシメジ、白菜入りホタテとハマグリの貝だし鍋。
10.小かぶらのとろみ餡掛け。
11.里芋の煮っころがし。