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皮膚についてあれこれと考えつつ、本日は水曜会

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明日は二十四節気の「大寒」で、寒さが募りますね。^^;
昨日も今日も雪が降り、そのため予約にキャンセルが出たので、家に籠って勉強してました。w
嵐山では雪は積もらず、ただちらついてるので、寒いだけですが。w

あれこれと多角度からの施術アプローチもまとめねばなりませんが、まとまってから次に行くのではなく、その途上で新たなことに引かれてしまう。^^;
ボクの悪いクセ。(ワラ)

皮膚の可能性について、このところずっと考えてきました。
近年になって発見された、表皮や真皮に分布しているマイスナー小体(触覚・振動)、メル
ケル盤(触覚・圧覚)、ルフィニ小体(触覚)、バチニ小体(振動)などの触覚受容器が最初の考察でした。

最近の文献では、受容器以外に、「C触覚線維」が発見されました。
「C触覚線維」は受容器を持たず、神経線維の末端がむき出しにもかかわらず刺激を受容しますが、
他の4つの触覚受容器と異なるのは、感情に関わるという点です。

触れたことで、「気持ち良い」、「気持ち悪い」といった快・不快の感情を生み出し、
「触れ(られ)ているのは自分である」という自己意識にも関わっているモノです。

この「C触覚線維」は、指先ではなく指腹や手の平全体でぴったりと触れ、400〜800g程度の圧力で最大に働くと発表されています。
圧としては、500mlのペットボトルを置いただけくらいの強さが良い強さ加減になります。w

また、神経線維に刺激が加わり活動電位が生じることを捉えた実験では、秒速3cmで撫でると副交感神経が優位になり始め、
秒速5cmで最大に達し、秒速10cmを超えると交感神経が優位になることが発表されています。

経験則から昨年来の陰圧法では例えば側頭骨や後頭骨の陰圧擦過掌、C2(第2頸椎)から尾骨までの椎突起連続擦過手などは、副交感神経を優位に導くため秒速5cmほど、交感神経を覚醒するためには秒速20cmの速度で撫で去ってました。w

然るに、脳の内圧を下げ、リラックスさせて筋肉を弛緩させ、フラクタル共鳴で全身あるいは狙った所を自動運動で回復させるクラニアル法では、秒速0.1〜0.5cmほどの速度で撫でています。
特に頭部への刺激では、未だ発表されてないか、私のアンテナの範囲外にあるのか?その圧は20g〜40g、その速度は秒速1cmよりはるかに低速で最も効果があると確信しています。w

また、体内の深部に異常があっても、それは表面の皮膚にも表れて来ます。
二点一字陰圧螺旋法では、痛みある硬結部と筋膜のつながりからその反射点を皮膚を引くように均圧にして螺旋の動きを伝えて待つと、硬結や痛みが消えるものでした。
二点一字一方では、関節から筋肉の方向に合わせて指腹を撫でて行き、反射点は狙わずに止まった処で均圧にすれば、途中の硬結や痛みが消えるものでした。

均等圧という観点からは、四肢の筋力を即座にアップさせる螺旋入力があります。
腕ならば、仰臥させた体側から約23.4度開いて延ばした腕に、手首から腕の軸圧に沿った水平圧と、二の腕上腕二頭筋から真下への垂直圧を均等に5秒ほど掛けることによって、伸筋が再起動し筋力が蘇るものです。

均等圧とは少し観点が違って、拮抗圧という捉え方をすると、違った技法が生まれます。
数年前のストレッチ拮抗圧技法では、座って足を伸ばし足先に手がつくように前傾姿勢になるとき、身体が固くて指もつかない人に用いてたやり方です。

両肩を後ろから掴み、前傾しようと状態を前に伸ばす人の動きを止めて邪魔し、3秒ほど力を拮抗させてから、前へと補助してあげると楽に足先に手が届くようになるものです。w
この理は、様々な屈曲や挙上動作を楽にさせるのに役立ちます。

例えば、正座に難がある人では、伏臥して両下脚を尻へと押すと、踵が尻に着かないものです。
この場合、拮抗圧から神経を再起動させるに、踵を尻へと押す力に拮抗させて、ふくらはぎを逆に脛側に引くことによって拮抗状態を作り、3秒ほど待ってから再検査すると、動きがずっと改善します。

この理を応用すれば、色んな可動域制限に役に立ちます。
動かない制限の少し下で、動く条件を作ってやれば、その制限が解除されるわけです。w

例えば「アイ〜ン」というギャグ(古っ^^;)のように、顎先に手の人差指側を触れ、肘を上に挙上させると、たいてい45度くらいから上には挙がらないでしょう?
そこでもう一方の手で肩を押さえ、ってか掌で固定し、ポーズ制限1mm下くらいで手をグッパ・グッパと握ったり開いたりを20回ほど繰り返します。
そうすれば、もう一度「アイ〜ン挙上」してみると、今度は断然、挙上が楽に行けるでしょう。w

拮抗圧は、筋肉や関節というより、神経に働きかける作用があります。
筋肉の硬結を解き、関節の可動を改善しても、神経からの痛みを消せず、神経伝達の異常から可動域が改善しないケースは多いものです。

逆に、神経伝達を正常化させ、痛覚などの神経をリセットすることによって、筋肉や関節が正常化することが多いものです。
私の基準では、神経>関節>筋肉の順位になるかと思います。w

皮膚には最も豊富に感覚受容器や神経があるので、表裏と陰陽の理を踏まえても、これを活用すべきと考えています。
様々な手技を学習してきて、詰まるところは脳と思っていますが、その前提条件で神経の持つ機能に注目せざるを得ません。

脳って自分が思う以上に賢いんだけど、驚くほど騙されるし胡麻化されるし、アホなところがありますからね。(ワラ)
その点、皮膚の能力は生命進化において、脳が生まれる前から存在していたため「0番目の脳」とも呼ばれます。

発生学上も、外胚葉に生じる最初のモノが皮膚で、脳は後から形成されます。
実際、皮膚は触覚だけでなく、目でなくても光を捉え、耳でなくても音を聞き、舌でなくても味を知るという感覚が備わっていることが分かっています。

皮膚の存在は自分の内と外を区別するために不可欠で、もし皮膚感覚を失うと「私」を認知できなくなり、自己を喪失してしまうといいます。w
そして、ただ皮膚に触れるだけで、快・不快の感情も司令塔である脳に届き、脳は総合的に判断して自己の意識というフィクションを作り上げるようです。w

内臓の異常も、関節包内の受容器の不具合も、皮膚には表れて来ますが、これを縦のライン連絡とすると、皮膚は全身とも繋がっているので横のライン連絡も取り合っています。
だとすれば、異常を訴える皮膚(表皮から真皮)をなだめれば、脳神経を介して、不調ある異常箇所がなだめられるはず。w

筋膜のつながり、張力を感じ合うアナトミートレイン理論では、誘発テストを行います。
例えば体後屈に痛みや難がある場合、一例として同側の大殿筋を仙骨に向かって虎撲手(平拳)で圧し当てて行うと、痛みや難なく後屈できる場合があります。
それならこの腰痛の黒幕は大殿筋にあると同定して、伏臥カエル足のポジションから中殿筋に手根を当て、仙骨目掛けて10秒ほど揺らぎを伝えると、カエル足がさらに上がるようになり、腰痛も消える現象が起こります。

これを皮膚に問いかけると、如何でしょう?
例えば、首を後屈や回旋させたとき、首の付け根辺りに痛みや違和感があり、可動域が良くないことがあります。

そのポイントに指腹を当てて、再検査すると痛みや違和感なく、可動域が向上するものです。
だったら、ニュートラルな姿勢でもう一度そのポイントに指を触れ、決して圧し込まず、表皮と真皮に触れるだけのゼロ圧で2,3秒待って、指をパッと放してみましょう。

すると、今度はもう痛みや違和感なく、正常に首が動くようになってるはずです。w
実験結果は考え通りでしたが、「薬師手法」のイメージも加味して、さらに効果が上がるよう研究しましょう。w

人体全体への波及効果を考察すると、人体の要石である仙骨、重心の要石である距骨へのアプローチが最も有効かと思います。
誘発テストと皮膚から脳への神経伝達、感覚受容器の再起動は、多分最短時間で最良の効果が期待できそうです。w

ああ・・莫迦みたいに考えつつ駄文に綴ってると、また一日が消えて行く。^^;
午後の予約を終えれば、今日もそのまま水曜会へ突入。w

煮物などは前日に準備してあったので、料理の方は支障も飛びもなく、順調に仕上がりました。w
今日のメニューは、以下の11品です。
1.刻みオクラ、ワカメ、エノキ茸の麺つゆ和え。
2.ホウレン草のお浸し、醤油絞り、黒胡麻ひねり散らし。
3.鶏ガラだし料理酒塩コショウのモヤシ炒め。
4.牛肉、マイタケ、黒キクラゲ、白菜、明石麩、豆腐のすき焼き。(〆にうどんでも?w)
5.うらら揚げの炙りと九条ネギの辛子・白味噌・味醂・酢和え。
6.カボチャと蒸し大豆、蒸し黒豆の炊き合わせ。
7.カボチャのチーズ焼き。
8.いづみ式各種野菜とベーコン、ソーセージ入りチキンクリームシチュー。
9.九条ネギの田楽焼き。
10.鶏ミンチのポーチドミニトマト、深煎り胡麻ドレッシング掛け。
11.エリンギのバルサミコ酢・味醂・味噌炒め。