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日別アーカイブ: 2019年12月18日

宿曜陵逼期間に入り、本日は納め観音、水曜会

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古法宿曜二十七宿によると、昨日から宿曜陵逼(すくようりょうじ)期間に入り、翌1月12日まで曜日が宿を圧迫し犯す期間となります。
日々の吉凶が逆転し、命・胎宿の日に厄難に遭いやすく、六害宿の禁忌事項に注意を要する期間ですが、イレギュラーな事態や物事の運び、政治的な事件なども生じやすい期間と言われています。

現代の陰陽師、宿曜師も兼ねていて、特に三九の因果律と宿縁性相性を観るのに重宝していますがw
潮の満ち引きでも分かる通り、月の運行は地球上の万物に複雑な影響を及ぼしていますね。

古くインドの識者たちは、月の運行を観測し、約27.3日で公転する月が、日々に宿る星々を、二十七宿として定めたものです。
この二十七宿を用いて、月と地球の万物との関係を探り、物事の吉凶や人の運勢を推し量る法が大成されて行きました。
これが日本にも伝来し、寺社や宮中の祭事、儀式を律する規範として、今もなお伝承されています。

インドから渡って中国では、天宮を四宮に分かち、東の青龍、南の朱雀、西の白虎、北の玄武にそれぞれ七宿を配当した「二十八宿」が普及し、日本にも伝わって一般化しました。
7世紀末といわれる奈良明日香村の高松塚古墳の天井にも、二十八宿の図が描かれている通りです。

一方、古法である「二十七宿」は、弘法大師空海が日本に密教としてもたらしたものです。
その「宿曜経」は、現在でも高野山無量寿院に写本が残されているそうです。

「宿曜経」の正式名称は、「文殊師利菩薩及諸仙所説吉凶善悪宿曜経」と言いますが、お釈迦様の生まれる500年前、今から3000年前前に出た文殊菩薩が書かれたものとなっています。
智慧の仏である文殊菩薩が、人類の無知を憐れみ、慈愛をもって苦の因果を招かぬようにと書かれたものといわれています。

然るに、密教占星術である「二十七宿」は、その高い的中精度をもって、戦略や政略、大事決行の選日に用いたりして威力を発揮し、支配階級では必須の学問として秘匿されてきました。
平安時代は貴族全盛の時代で、陰陽道や宿曜術といった占いの法は、調停、貴族、僧侶といった特権階級の人々だけが独占し、一般には知らされませんでした。

平安時代を過ぎると、やがて上流の武家階級に密かに伝えられ、軍略と結びついて行きます。
八幡太郎義家以来、源家に代々伝えられた秘密の占星術があり、頼朝や義経もそれを軍略に使ったといわれています。

戦国時代には、武田信玄の懐刀であった軍師山本勘助や、豊臣秀吉の参謀竹中半兵衛、軍略の天才と呼ばれた真田幸村も宿曜術を使ったといわれています。
徳川時代の初期に将軍の黒幕と呼ばれた天海僧正も、全国の大名対策に活用した一人です。

そういえば、武田家が滅んだとき、家康は「足軽一兵たりとも浪人を出すな。」と厳命し、井伊家に武田の軍法などを全て採り入れましたね。
武田家の軍師、山本勘助は甲陽軍鑑には載ってなく、つまり将軍ではなく、足軽大将の地位だったことが思いやられます。
江戸時代には、幕命で一般には「お止め流」となり、伝えること、学ぶことを禁じたものです。w

司馬遼太郎氏の「空海の風景」は、空海が入唐して密教の経典を手に入れ、真言密教を創り出すまでの人間空海が描かれていますが、そこにも「宿曜経」は出ています。
そういえば、高校時代に愛読した「国盗り物語」の中にも、斎藤道三が「宿曜経」を唱えているといった描写が出てきますね。
尤も、当時は、自分が宿曜を使うようになるなんてことは、夢にも思ってませんでしたが。w

知ると分かるは雲泥の差、分かると出来るは天地の差などとよく言いますがw、知って得なものならば、活用を図りたいものです。w
期間中は、イレギュラーな運びや事態に用心して、先ずは確認に念を入れ、自律を大事としましょう。

そういえば、今日、18日は納め観音ですね。
「東方、観世音菩薩は六害宿の難を避けしむ」とありますので、東に位置する清水寺の観音様を観想することにしましょう。w

暮れから翌年1月12日まで、とりあえずは悪きイレギュラーなく、喜ばしきサプライズが起こって欲しいものですね。w
2020年はまた、1月25日から2月9日、2月24日から3月8日、6月2日から28日、7月21日から26日、12月8日から翌1月3日までが宿曜陵逼の期間となります。

明日からは、顧問先への翌年度と翌月の指示書作成期間が始まります。
願わくば、急遽の予約や問い合わせ、要らざる営業に時間をとられることなく、イレギュラーな事態なく、集中できますように。w

水曜会は、次週が今年度の納めになり、29日は特別行事、東山神仏巡りが納めの行事となります。
コンサルタント、カウンセリング、ヒーリングは31日まで受け付けていますが、翌年は3日が会員様方のお年始行事w、平常業務は4日からになります。

仕事も然ることながら、学習、研究すべきことも目白押しにあり、還暦過ぎてから加速度を帯びてるような?w
それでも何とかまとめ上げ、人に今までよりもさらに役立つものを提供したいものです。

時折、水曜会参加の方をダミーにして、痛苦や不調が消えたり、身体がより良く動くようになる実験もしてますが。w
掴みかけたヒントやアイデアは、亡失することなく、何とか実証に耐えるものにしたいですね。

朝から降ってた雨もやみ、湿気はともかく冷えは厳しくなく、体調の方も悪くないようです。w
しばし勉強に集中し、日が沈んだら、水曜会にて飲食、歓談を楽しみましょう。

料理の方は調いました。
今日のメニューは、以下の11品です。
1.刻みオクラ、ワカメ、メカブの摺りおろし生姜入り麺つゆ和え。
2.モズクのスダチだしポン酢。
3.いづみ式鶏胸肉のソテー、トマト・ニンニクソースで。
4.四条木屋町きみや風どんこ椎茸の塩焼き、巣立ちを添えて。
5.万願寺のオリーブオイル焼き、削りカツオ掛け。
6.京蕪の味噌炊き。
7.エリンギ、生キクラゲ、シメジ、エノキダケ、牛肉、玉ネギ、明石麩のすき焼き。
8.エリンギ、ホワイトブナピー、人参、鶏胸肉ミンチの味醂味噌炒め。
9.鶏手羽先の塩コショウ焼き、レモンを添えて。
10.焼き京絹揚げの九条ネギ散らし、みぞれだしに漬けて。
11.ホッケの開き焼き、レモンを添えて、大根おろし醤油で。