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本日末伏、庚申日、水曜会

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今日は、立秋後初の庚(かのえ)日で、三伏の末伏(まっぷく)に当たりますね。
朝一番は涼味がありましたが、雲はどんよりと、湿気が多くてムシムシしてる京都です。^^;

古来は、火性の盛んな夏場の庚の日は、「金が火に剋される」ということから縁起の悪い日とされ、
種まきや旅行、婚姻、病気の治療などは控えられたものでした。

韓国では火が金気を剋する三伏の候は、今も滋養食を食べる習慣があり、
今日の末伏(マルポッ)は参鶏湯(サムゲタン)や補身湯(ポシンタン)などがよく売れてることでしょう。w

他にもよく伏日に食べられる料理は、チャンオ(鰻)、チュオタン(ドジョウ汁)、ヘムルタン(海鮮鍋)
などがありますが、これらに全て共通するのは、すべて「熱い料理」だということです。w

暑い季節はひんやりと冷たい料理が好まれそうですが、意外ですね。
実は、これは「以熱治熱(熱を以て熱を治す)」という漢方の方法で、暑さからくる食欲不振や気だるさを、
熱い料理を食べて解消しようとするものです。
韓国語は使ってないので、ずいぶん忘れてしまいましたが、確か「イヨルチヨル」と発音するのではないかと?w

日本でも、「三伏の候、暑中お見舞い申し上げます」という文言がありますが、特に三伏の行事はないようですね。

今日の庚日は、庚申日なので、むしろ庚申(こうしん)さん参りがポピュラーですね。
古来には庚申待(こうしんまち)という民間信仰があり、これは庚申の日に神仏を祀って徹夜をする行事でした。

中国の道教が説くところでは、人間の身体のなかに三尸(さんし)という虫がいて、
60日ごとに回ってくる庚申の夜、人間を早死させようと、人間が眠っているすきに抜け出して天帝に悪口を告げるのだとか。w
天帝はそれを聞いて人の寿命を決めるのですが、この日、身を慎んで徹夜すれば三尸は上天することができず、
したがって長生きできるのだと、平安貴族などはこぞって庚申の集いをしたものでした。w

古えの中国の人々には、階層、性別をこえて広くこの教えが信じられ、実行されていました。
これが奈良時代に伝来し、以後さまざまな民間信仰と結びついて広まっていったのが、日本の庚申信仰です。

日本最古の庚申堂といえば、京都の祇園にある八坂庚申堂ですが、庚申日はご縁日で、
今も、庚申日の朝から翌朝まで庚申待ちを行っています。

以前、何度か行ったことがありましたが、この日は厄除けコンニャク焚きのご接待が受けられます。
猿形に抜いたコンニャクを3個、北を向いて無言で食べれば、無病息災が得られるとか。

庚申堂のご本尊は青面金剛ですが、青面金剛はこの三尸の虫を喰ってしまうので、いつの頃からか、
庚申待ちには、この青面金剛を本尊として拝むようになり、庚申イコール青面金剛となったようです。

庚申日に青面金剛尊に睡眠をささげて、一晩一心に願い続ければ、如何なる願いも叶うそうですよ。
昔、行じたことがありますが、一晩徹夜で夜明けまで一心に祈り続けるのは中々の苦行ではありますが。^^;

庚申堂の境内には、いたるところに猿のぬいぐるみが括り付けられていますが、これが「くくり猿」。
願いをを叶えようと努力しようとするとき、欲望の心が動いて、怠けたり、成就を妨げようとする、
それを開眼秘法を施された猿にくくりつけ、庚申さんにうまくコントロールしてもらうためのアイテムですね。

何かの欲望を一つ断って、大事な願いを叶えようとする庚申の祈り。
陰陽論理からも、心理学的にも、一理ある方法だと思います。^^

さて、本日は酔妖会、ちゃう水曜会。(笑)
決して徹夜はいたしませんが、ほろほろと酔いつつ、夏の夜を楽しみましょう。^^

愛猫だったフミがクロスのあちこちを引っ掻いた名残を直してもらい、廊下と階段が見栄えよくなりましたよ。
明日は迎え火を炊いてやろうかと。w

5時を回り、料理も仕上がりました。
今日の水曜会のメニューは、以下の12品です。

1.鶏手羽元、ニンニク、唐辛子、キムチ、豆腐のチゲ。
2.富山の本誓寺の了元和尚からいただいた昆布入り蒲鉾と小松菜のナムル和え。
3.豚肉のオープンオムレツ。ハバネロソースかタイのナームニャオを掛けて。
4.切り干し大根の二杯酢和え、煎り胡麻まぶし。
5.豆腐、豚肉、ゴーヤの沖縄風チャンプルー。
6.じゃこピーマンの京風炒め煮。
7.コハダのオイル漬け。
8.手羽先の塩コショウレモン焼きと子ジャガイモの塩吹き。
9.ヒジキ、エノキ、刻み揚げ、4種豆の炊いたん。
10.鶏皮のパリパリ揚げ。
11.水ナスの一夜漬け。
12.素朴に梅干し。w

福田 龍博