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亡友と漢方、血流をあれこれ考えつつ、2月最終 水曜会

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今日は天皇誕生日の祝日だそうですが、我関せずゑん。w
2月は28日までしかないので、夕刻までに翌月の講座案内や顧問先への指示書郵送を完了せねばです。。

今日が2月最終水曜会なので、昨日からカレーと淀の丸大根の煮込みを仕込んでましたが、時間の経つのが早いことです。^^;
それでも煮込みの最中には、「美味しゅうなぁれ」と呪(しゅ)を掛け念を入れるだけでなく、あれこれと考えることが多いです。w

気・血・水を今までとは違う観点から研究することで、この3年色んな発見がありました。
その中で、岩間式活性道法や皮膚整体などに学び、血行を良くすることの大事さを再々認識しています。

胸肋関節や胸鎖関節の不具合を解決し、肋間筋や鎖骨下筋を緩めて、鎖骨下動脈を開放すること。
腸間膜根や鼠径靭帯を緩めて、腹部動脈を開放すること。
真皮と下部組織の癒着を開放し、毛細血管の再生と活性化を促すこと。
これらが、今までの講座でお披露目してきたことです。

血液には酸素や栄養素だけではなく細菌やウイルスから身体を守る白血球や抗体、さらにはホルモンや処理される老廃物なども含んでいます。
こうして血流を良くすることで、細胞自体が良くなり、DNAレベルでも修復が進むことが分かっています。

取れない筋硬結はないのですが、内臓機能の低下や石灰化した関節包までも、血行を良くすることが解決の道と考えています。
ある例ですが、膝裏の靭帯がガチガチで膝痛があり、前脛骨筋や腓骨筋内部にも、大腰筋と腰方形筋にも筋硬結が多数あって、どこから解決して行くか、ふむむと考えたことがありました。

そこで先ずは血行路を良くすることから始めようと思い、右足の前脛骨筋→腓骨筋→内転筋→鼠径靭帯→大腰筋の順で、内部動脈の血行路を開放する施術を試みました。
一部分はそれぞれ10秒ほどの施術法ですが、血が一巡することで全ての筋硬結が無くなり、ゼロG・P・Tテクニックを使わずとも、膝の痛みも消えたのです。w

最近学んだ大沼式人体科学では、以前モルフォセラピーで学んだ靭帯の歪みの法則が、出生時の先天的システムエラーにあることが記されていました。
赤ちゃんが産道を脱臼しながら回転して生まれてくるとき、腸間膜根によって右の腸骨が上前方に変異し、鼠径靭帯が歪み、それが左鎖骨の変異とリンクしているというものです。

それらは主に内腸骨動脈や鎖骨下動脈を圧迫するもので、施術は血液の循環を良くすることに徹するものですが、癌や難病、不治の病例が根治した実績のあるものと紹介されています。
元高雄病院名誉院長だった亡友、洋さんが居れば、色々と談義したいところですが・・・それは叶わず。^^;
自分なりに、さらに深めて行くよう精進しましょう。w

私は、現代の陰陽師と自認している気の科学を用いるセラピストであり、カウンセラーでもあるので、TL検査などで薬の適・不適などを指摘することはできます。w
しかしながら漢方医でもヤクザ医師、ちゃう薬剤師でもないので、薬を処方したり、一服盛ることはできません。(ワラ)

血液の循環を良くすることで、細胞やDNAレベルでの修復もできるのだったら、漢方医や薬剤師さんたちはどう活用を考えるのかな?
黄帝内経には、痛苦や症状あることは必ずオ(病ダレに於)血ありと説かれているので、この完全なる解決・解消が根治の決め手となると思います。

血行を改善する漢方薬は、主に活血薬(かっけつやく)を中心に、理気薬(りきやく)や補血薬(ほけつやく)を組み合わせたものになります。
活血薬とは、それ自体に血行改善作用のある生薬であり、桃仁、川きゅう、牡丹皮、紅花、延胡索などが代表的です。

理気薬とは、気の流れが悪くなっている気滞を解消する生薬です。
血は気の力によって身体中を巡っているので、気の巡りが悪くなると血の流れも悪くなってしまいます。
血行不良はしばしば気滞によって起こるので、理気薬は血行改善に不可欠な生薬といえます。

気の流れは、主に精神的ストレスによっても悪くなります。
精神的なストレスに晒されて、身体が硬くなり肩こりが悪化するようなケースは、典型的な気滞由来のオ血の症状といえます。
代表的な理気薬には、柴胡、厚朴、半夏、薄荷、枳実、香附子などが含まれ、ストレスを緩和する作用を持っています。

オ血は気滞の他に、血虚によっても引き起こされますし、オ血から血虚に陥るケースもしばしばです。
血虚を改善する補血薬には、主に地黄、芍薬、当帰、酸棗仁、竜眼肉などが挙げられます。
栄養状態がすぐれないような方には、補血薬が不可欠となります。

上記の他にも血行は冷えによっても悪化しやすいので、その際には身体を温める散寒薬(さんかんやく)が使用されます。
代表的な散寒薬には附子、桂皮、乾姜、呉茱萸、細辛などが含まれます。

冷え以外にも水分代謝の滞りや気の不足によってもオ血は起こります。
したがって、個々の人の症状や体質によって漢方薬を処方するのですが、それこそが漢方医や薬剤師の技能であり、醍醐味でもあると思います。

対処療法ではなく、患者の立場では戻りなき根治療法こそが求められるわけですが、特に医学の細分化しすぎた専門分野で、総合的な診立てと根治を目指す方向に進んでいるのであろうか?
それが疑問なのですが、国家資格の柔道整復師や鍼灸医が学校で学んだ技法がどこまで臨床で役立っているのかはもっと疑問です。

顧問先には鍼灸・整体院もあるのですが、コロナ禍からは進化のチャンスと捉えています。
ここ10年ほどの脳科学や人体生理学は素晴らしい進歩があるのですが、医学者や医師でなければ、その方法は「代替医療」とされ、病院の臨床では使われないことがほとんどです。

全身の血流を良くして、傷んだ細胞やDNAを修復する新しい処方ができると良いですね。
漢方のさしたる知識や造詣がなくっても、今や多くの病院などで、漢方薬は使われていますから。w

岩手の小栗君や長崎の徳永さん、高尾病院所縁の専門家の意見や処方論も伺いたいところです。w
癌細胞は消えたけど、放射線の後遺症にヤられた洋さんに、今できるならば話し合って、血流を良くして全身の細胞を修復する施術もしたかったなあ。。

彼の考案した「養腎降濁湯」で、人工透析が必要だった患者さんが回復した幾十例がありましたが、これも彼の「経方理論」に拠るものです。
この理を通して「養腎降濁湯」はできていますが、臨床では必ず生薬の加減を行ってましたね。
その加減こそが、漢方の大事中の大事だと思っています。

よく洋さんは、「この処方、美しいじゃろう。」と言いましたが、カレーだけは凄まじい処方で、冷凍したのをアルミ鍋で融かそうもんなら、鍋が熔けました。w
料理も匙加減、施術は所作と組み合わせの妙が美しくありたいものですが、今夜のカレーは劇カレーではなく程良い旨味と風味のあるカレーに仕上がっています。^^

2月最後の水曜会の料理が仕上がりました。
今日のメニューは、以下の12品です。
1.刻みオクラ、ワカメ、ナメタケ時雨の麺つゆ和え。
2.うるいのサラダ、クルミ味醂味噌を添えて。
3.山クラゲのナムル漬け。
4.かしわと玉ネギ、3色パプリカ、ニンジンの南蛮。
5.淀(丸)大根の八丁味噌煮込み。
6.鯖の水煮、スライス玉ネギ、さくら貝割れのマリネ。
7.苗木シイタケの焼いたん、手作りポン酢を掛けて。
8.京うらら揚げの焼いたん、青ネギを散らして、大根おろしと醤油で。
9.海老名高原ソーセージ、ホワイトブナピー、人参、玉ネギ、メークインのヴィヨンカレー。
10.鶏胸肉、玉ネギ、シメジ、キクラゲの玉子とじ。
11.牛肩ロースステーキとエリンギのバター・ブラックペッパー焼き。
12.アボカドとシメジのチーズ焼き。