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GW行事を終え、3日後に5月度の気の講座を控え て、本日は水曜会。

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GW終わって3日目ですが、素敵な休日になりましたでしょうか?^^
嵐山も、京都のメイン処も、やれ人混みの多かったこと。^^;

やっと物集女(もずめ)街道も松尾橋も、ダダ混みが已んで、日々の買い物に不自由がなくなりました。w
今日は水曜会ですが、3日後の土曜日は5月度の気の講座がありますので、良いモノを安く仕入れるよう主夫、車夫、シェフの三段活用に努めますね。(笑)

連休中、4日は東山の寺社を巡って来ました。
観光地はどこも人でいっぱいですが、京都市は狭くとも魔界都市なので(笑)、人があまりいない寺社を巡るのが値打ちがあります。w

東山の高台にある粟田神社では、風を呼びつつ、京都市街を見渡すのも心地良いものでした。
が、それ以上に、青蓮院門跡の飛び地、将軍塚の青龍殿が最高でした。^^

青不動と対座の後、展望台で不動尊を背にしての瞑想では、日陰に居るのに目の前に日が差してきて、何とも心地良い気分が味わえました。
南展望台では、風よけの透明なアクリル板越しに市街を見おろしての瞑想でしたが、凄まじいほどの風の舞う中、心気の冴える時間を過ごせました。

瞑想を終え、風とともに雨もポツポツと来始めましたが、何、私らの行くところ、傘は要らない。(ワラ)
さほども濡れることなく古川町商店街に辿り着き、いづみの美癒亭キッチンで、直会(なおらい)すること5時間でした。w

濃密かつ充実した一日でしたが、楽しい時間というものは一瞬で過ぎ去るように感じますね。w
一年は、その人の人生分の一のスピードで過ぎ去るものですが、人生とは思い出創り。
出来る限りは良き思い出を築き、残して行きたいものです。^^

たまに非日常の体験をすると、日常の生活に新たな気づきや、活力も得やすいものですね。
惰性の生活習慣から少し離れて、リフレッシュしたり、本来の自分に集中するのも良いもんです。w
自分とは、自然の一部分、千の風になる前に、まだまだ究めてみたいものです。(ワラ)

3日後の5月度の講座が、また楽しい非日常の体験になりますように。
誰でもできる簡単な操作で、身体の可動域が広がり、痛みや凝りなどを解消して、気・心・体を調和しましょう。

例えば、腰痛があったり、体前屈や後屈がしにくい人、身体が固い人などは、脊柱起立筋がガチガチに固まって硬いですね。
このガチガチの硬結を解くには、脊柱起立筋自体をいくらマッサージしても緩みがたいものです。

硬くなっているのは結果であって、黒幕は他にいます。w
大腰筋を抑えてみて可動が良くなるのであれば、大腰筋を緩めると1,2分とかからず、脊柱起立筋が緩み、痛みは消えて、前・後屈が楽にできるようになります。
大腰筋を緩めるには、仰臥でゆるむポジションを作り、横隔膜や内転筋との連絡起始部を振動刺激してみると簡単に緩みます。
陰陽論理からは、そのポジションから、大腰筋硬結部の背中の反対側を振動刺激することでも簡単に緩むものです。

人体を整える場合、仙腸関節は要となります。
DFL(ディープフロントライン)に属する大腰筋を陰とすると、LL(ラテラルライン)に属する仙腸関節は陽ですが、仙腸関節は昔は不動関節と呼ばれていました。
ところが、ごくわずかのズレや歪みが、人体に多大な影響を与える黒幕ともなる部分です。

仙腸関節は、臀筋と大腿筋膜張筋に連絡していますし、それらは腸脛靭帯と繋がっています。
大殿筋を緩めて仙腸関節を整えるには、伏臥でゆるむポジションを作り、大殿筋を操作すると、内転筋も脊柱起立筋も簡単に緩みます。

また、脊柱起立筋も腎・膀胱経絡に属していて、脚の腎・膀胱経のツボや硬結を緩めると、即座に緩みます。
脊柱起立筋からラテラルラインに筋硬結がある場合、仙結節靭帯を操作すると、例えば肩甲骨辺りの遠いところも簡単に緩むのが面白いですね。

これは例えば五十肩や肩の挙上障害が、母指球筋群を外転押圧すると即座に上がりやすくなるのと似ています。
肩関節の障害でも、それは結果であって、尺骨と橈骨をきちんと整えれば、肩が楽に挙上できるようになるのと同じことです。

慢性腰痛や、あまりに硬くなってる脊柱起立筋は、その裏にある腰方形筋が硬結してます。
腰方形筋を緩めるには、肋骨との起始部を捉えて、中殿筋を振動刺激することで、見る間に緩んでくるのが分かります。

自然をマクロコスモスとすれば、人体はミクロコスモスですが、いずれも気に満ちていて、部分同士も、部分と全体も関連し、繋がっているものです。
縁もそうですが、玄妙なる道(タオ)の理は、思惟の世界だけでなく、実生活でも活用したい知恵ですね。

原稿そっちのけで^^;講座の提示と展開を考えつつ、料理を仕上げて、本日の水曜会に備えましょう。w
斯くして午前の時間は過ぎ去って、料理の方は調いました。

今日のメニューは、以下の11品です。
1.ビンチョウマグロの5種の野菜ソースカルパッチョ。
2.ハマチのすり胡麻、リンゴ・黒酢、味噌のなめろう、大葉を添えて。
3.豚ヒレ肉、春キャベツ、ニンジン、青梗菜、マイタケのバルサミコ酢、オイスターソース酢豚。
4.鶏軟骨のガーリック風味から揚げ、レモンを添えて。
5.合挽きミンチ、エリンギ、ホワイトブナピー、ブナシメジの黒酢肉味噌炒め、レタスで包んで。
6.京しろ菜のカツオ・昆布・鶏ガラだしサッと煮。
7.シイタケ、京揚げ、京壬生菜の炊いたん。
8.豚バラ肉、セロリ、ヒラタケのリンゴ酢、トマトソース、ガーリック味噌炒め。
9.イカ入りミニチヂミ、韓国風タレに付けて。
10.牛肩ロースステーキ肉のガーリック、玉ネギ、トマトジュース煮込み、エリンギのガーリックソテーを添えて。
11.サバの三枚おろし塩焼き。

GW間日、八十八夜に5月最初の水曜会

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GW最中ですが、昨日と今日は平日で、仕事もフツーにこなしています。w
立夏の前日、5月4日までは春の土用の期間ですが、春の土用は、巳、午、酉の日が間日に当たりますので、丁度5月1,2日が間日になりましたね。w

土用は土を休めることが大切な期間なので、人体では脾・胃に負担のないよう、消化機能を良くし、身体の水はけも良くしましょう。
土気は五情では思い、五志では思慮に当たり、くよくよ憂慮や悶々と取り越し苦労、思い出し苦労をせず、陽気に発散したいものですね。

昨日、父の介護施設から連絡があって、食事の際噎せて肺に違和感を訴えたため、検査に連れてったが特に処置は必要なく、様子を見ようを言うことに。^^;
誤嚥防止には、粘り気のあるものを先に食べると良いので、差し入れにはまた擦り下ろし自然薯のだし和えなどを届けてきました。w
寝たきりではありませんが、一日のほとんどをベッドで過ごしていますので、せめて食事はせいぜい楽しんでもらいたいものです。^^;

ところで今日は八十八夜ですね。
八十八夜は雑節の一つで、二十四節気以外に、季節の変わり目を特定する日取りです。
立春を一日目として、八十八日目に当たる日ですが、夏への準備をする決まりの日、縁起のいい日とされてきました。

また、八十八夜の別れ霜というように、この頃から霜もなく安定した気候となり、茶摘み、苗代のもみまき、蚕のはきたてなど一般に農作業の目安とされています。
しかし「八十八夜の忘れ霜」「さつき寒」とも言い、急に気温が下がって霜が降り、農作物や果樹に思いがけぬ被害を与えることを警戒した言葉もありますので、夜間の冷えにはご注意を。

唱歌の影響か、八十八夜と聞くと、茶摘みを連想しますね。
産地や種類によって多少異なるのですが、新芽が出てくる茶摘みの時期は、1年間に4回あります。

最初に茶摘みをするのは、4月上旬から5月中旬にかけてで、これを「一番茶」と呼びます。
次は6月中旬から7月中旬にかけてが「二番茶」、7月末から8月上旬にかけてが「三番茶」、9月下旬から10月上旬にかけてが「四番茶」となります。

一番茶は、その年最初に育った新芽を摘んで作ったお茶ですが、茶摘み最盛期である八十八夜、縁起を担ぐという意味合いと気候条件も含めてこの時期のお茶は極上といいます。
お茶の新芽には前年の秋からひと冬越えて蓄えられた成分があふれています。
一番茶は二番茶以降のお茶よりも、渋み成分カテキンやカフェインが少なく、うまみのもとであるテアニンなどの成分を豊富に含んでいます。

そのため、「新茶を飲むと無病息災」とか、「八十八夜に摘まれた茶を飲むと長生きできる」とか言われてますね。w
ふむ。今夜は焼酎の緑茶割りでも飲んでやろうかしら?w
「濃茶」も「ぞっこん」も、焼酎にはよく合うし。^^

明日からは4連休ですが、京都の天気は今夕からは崩れそうです。^^;
が、4日は有志の会員さん達と東山の寺院巡りで、神仏との対座を予定していますので、きっぱりと晴れるでしょう。w

先週は長女の初産で、40時間の難産でしたが、無事男子出産。^^
紫乃の産後の肥立ちと、赤ちゃん穂高の生育を願って、祈念することにしましょう。w

参加する方は、4日の10:30、こちらに集合です。
昼は抜き、早目の夕食並びに直会を、いづみの美癒亭キッチンで行ないましょう。w

5日は端午の節句ですね。
昔、中国では五月は悪い月とされ、薬草をとって悪い気を祓う行事があり、 香りの強いアオイや菖蒲には、魔よけの力があると信じられていました。
ゆったりと薬湯の朝風呂にでも漬かって、お茶代わりにキンキンに冷えたシンハ・ビールの小瓶をラッパ飲みするのもいいもんです。w

ちなみに、端午の節句というと、男の子の節句と思われていますね。w
実は、この節句、もともとは女性のための節句だったんですよ。^^;

このころは、ちょうど田植えのシーズンですが、田植えは、昔、女性の仕事だったから、この日は女性が大切にされ、女性だけが菖蒲をふいた屋根のある小屋に集まり、そこで過ごしたそうです。
これが「菖蒲の節句」=「女の人の節句」と呼ばれたのですが、江戸時代になると、菖蒲が「尚武( 武を重んじること)」に変わり、男の子の節句となりました。

風習も、言葉も、諸行無常で時代とともに変わって行くことですね。w
マジ卍。(笑)

変わってゆくものといえば、我が家の食事ですが、土用からは毎食、酢を採り入れた食事にしてます。w
減らぬ肝数値、中性脂肪値と時々上がる血圧に対応して、色んな酢を料理に使って、毎日キノコも必ず摂ろうと。

元から、酢のものとか、好かんタコだったし。w
様々と工夫することによって、ボケ防止にもなりましょうしね。(笑)

老子の言葉だったかな。
火や水の力を借りて工夫を加え、土から得た器にこれを飾り、ある生命が他の生命を慈しみ育み合っているという、玄妙なる道(タオ)の理を料りゆく術(すべ)。
古人(いにしえびと)は、これを以って「料理」と名付けたとか。

食事は大事、食餌に非ずですね。w
今夕は、5月最初の水曜会、楽しく美味しく歓談しましょう。^^

料理の方も仕上がりました。^^v
今日のメニューは、以下の11品です。
1.水菜、食感プチプチっとアイスプラント、蒸黒豆のサラダ、シーザードレッシングで。
2.牛肩ロースステーキ肉のニンニク、玉ネギ、トマトジュース柔らか煮。
3.ビンチョウマグロの叩き、ニンニク、リンゴ黒酢のカルパッチョ。
4.ヤマブキの粒山椒煮。
5.豚バラ肉、春キャベツ、ホワイトブナピーの穀物酢、オイスターソース炒め。
6.ヒラタケ、エリンギ、ブナシメジのバター、黒酢、だし醤油炒め。
7.鶏の胸肉の手づくり生ハム、辛子とポン酢で。
8.京壬生菜とお揚げの炊いたん。
9.いづみ式合挽きミンチ、ニンジン、玉ネギ、ニンニクのボロネーゼ、レタスに包んで。
10.蒸かし新男爵芋のチーズ焼き。
11.赤身「どんたま」の温泉卵、牡蠣醤油かヒマラヤの紅塩で。

4月最終水曜会、

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桜の花見は疾うに終わり、松尾の山吹も花落ちて、早や4月最終水曜日。w
嵐山のツツジはこれからが見頃ですが、来週からのGW、何処も観光客でいっぱいでしょうね。^^;

会員の方のご要望あって、5月4日は臨時に特別行事を組みました。
10:30にこちらに集合してもらって、東山方面への神仏巡り、対座瞑想を企画しています。

青蓮院将軍塚青龍殿の青不動明王、観光客が行かない寺院での丈六の阿弥陀如来と、2点をメインに、楽しく充実できる遊行ができますように。(念)
詳細はHPにはアップせず、一部の会員さん参加ということで、ご都合のつく会員の方はご連絡ください。

ところで、実は昨日、高雄病院での検査があって、中性脂肪値、肝数値ともに落第点でした。(自爆)
なぁ〜んにも、どっこにも、異変や痛苦の自覚症状はないのですがねえ。w

それが?型糖尿病の特徴なんでしょうが、健康も運気も生活も、破綻の予兆や自覚症状のないのはコワイものですね。^^;
亡き洋さんと理事長の康ちゃんとの縁あって、血液検査で数値が分かるのは幸いですが、自覚症状や痛苦がないと、厳しい自律自制は難しいもんです。w

土剋水の理で斯くなるからには、土のでんぷん・糖質を減らし、水気を補い、木剋土の理で土気を制するのがよろしかろうと。w
そこで考えた結果、冷やし中華始めました(違爆!)酢生活、始めました。(ワラ)

五行の木は、五味の酸味で、毎日もっと酢を使って、内臓脂肪を減らしてやろうかと。w
酢には、どんな酢でも、内臓脂肪を減らす働きがあり、熱を加えてもその作用は阻害されません。^^v

以前、TVでやってたのは、一日大匙1杯の酢を摂り続けることで、2,3週間もすればその効果が表れるとか?w
だったら今から毎日、毎食、何らかの法で酢を摂り入れ、来月の検査で宗ちゃんを驚かせてやろうかと?(ワラ)

本当は私、個人的には、あまり酸っぱいものや二杯酢の料理は好きくなんで。^^;
甘みにはせいぜい味醂少々か、羅漢果のラカントSを使うと美味しく食せますが。w

寿司飯などには米酢が適し、穀物酢なんかはあまりクセがないので何にでも使えますし、肉をソテーするにはバルサミコ酢もオツなもんです。
しかしこの際、毎食に酢を摂り入れてやろうかと、他の酢も買い込んでやりました。w
なぁに、凝った酒を買うより、はるかに安いもんです。(笑)

黒酢やリンゴ酢には、クエン酸が含まれています。
クエン酸は糖質、脂質、たんぱく質を分解してエネルギーを作るクエン酸サイクルの代表物質ですが、クエン酸はこのサイクルを活発にします。

このクエン酸サイクルが円滑でないと、エネルギーが効率よく生産されず疲れやすくなるのです。
疲労物質である乳酸がたまりやすくなると、糖が効率よく使われず、体脂肪に変わりやすくなりますし、また、体に不調が表れたりします。
また、クエン酸をはじめとする有機酸は、血液をさらさらにするといわれ、血行不良のために生じる肩こりや冷え性の方にとっても一役買ってくれます。

黒酢には、体内の肝臓でしか作ることの出ないアミノ酸が3種含まれていますので、肝臓を休める働きもあるとか。w
アミノ酸は、筋肉、肌、髪や爪の構成成分ですし、疲労物質である乳酸の生成を抑える効果もあります。
また、ビタミンB群を豊富に含むので、糖質や脂質のエネルギー代謝を効率良くさせ、血糖値や脂肪値を気にする人、ダイエットしたい人に最適ですね。^^

リンゴ酢には、カリウムが豊富に含まれています。
カリウムは、細胞内の余分なナトリウムを排泄し、身体の水はけを良くする上に、血管に良く血圧を正常に保つ働きがあります。

ネット情報は眉唾物も多く、TVもまた然りですが、中には良い情報もあるものですね。w
これもTVで見たのですが、納豆は夜の食べるが良いのですと。w

納豆に含まれる酵素、ナットウキナーゼは唯一、血管内にできてしまった血栓を溶かす作用があります。
それは食後4時間経って効果を表し、8時間に亘って作用するとのことです。
故に、朝ではなく、夜に食すのが良いとのことでした。(目からウロコが。笑)

そういうことで、本日の水曜会は、私の酢生活をご一緒ください。w
今日のメニューは、以下の13品です。
1.新玉ネギのスライスサラダ、削りカツオと手作りポン酢で。
2.いづみ式豚ロースの薄切りピカタ。
3.いづみ式豚ロースの厚切り照り焼きステーキ。
4.ロールイカのガーリックステーキと水菜のシーザーサラダ、プチトマト添え。
5.ヒジキ、3種豆、ホワイトブナピーの黒酢・和風だし炒め煮。
6.片栗粉まぶし鶏胸肉とスイスチャードのバルサミコ酢ソテー。
7.湯がきスナップエンドウ、辛子マヨネーズで。
8.小松菜と京揚げの胡麻油炒め煮浸し。
9.「どんたま」の手作り温泉卵、牡蠣醤油で。
10.キュウリの和風リンゴ酢ピクルス。
11.オクラのスプラウトと納豆の黒酢だし醤油和え。
12.若狭カレイの焼いたん。
13.アブラカレイと青梗菜の炊いたん。

昨日から春の土用に入って、本日は水曜会

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4月17日から、春の土用期間に入りましたね。
立夏の18日前からが春土用の期間となりますので、5月4日までが土用になります。

「土用」とは「土旺用事」の略ですが、もともと中国の陰陽五行説から始まったものです。
五行には木、火、土、金、水(もく・か・ど・こん・すい)の5つのファクターがあります。

それをそれぞれ季節に当てはめて、春は木、夏は火、秋は金、冬は水としていきました。
そこで土については、それぞれの季節の変わり目の期間に当てはめ、それが土用の期間とされています。

土用といえば夏を思う人が多いものですが、四季にそれぞれ土用があります。

春土用は三寒四温と言われるように、寒くなったり暖かくなったりと、気候が変わりやすいので体調を崩しやすいとか、五月病で代表されるようなやる気が無くなりやすい時期と言われています。
そこで春の土用には、栄養学上はビタミンなどが豊富なものや、良質なタンパク質を摂ることが良いとされています。

夏の土用は、丑の日に、うなぎなどの「う」のつくものや、黒い物を食べるのが養生訓であり、風習食、縁起食ですね。
夏には冬に摂り入れた水の玄気が枯渇するため、冬の水気に属するもの、黒いものを食べるのが五行のバランスを取るものです。

丑の日を選ぶのは、夏の土用である未の月の対極にある十二支、丑を選ぶという縁起です。w
また、丑の日にちなんで、「う」のつくものを食べるのは、五行の理ではなく、全くの縁起ものです。w

その伝で言うと、春の土用は秋の金気に属するもの、白いものを食べるのが五行のバランスを取ることになります。
金気は土中に生まれるもので、大根、蕪、レンコン、里芋などの根菜、五色で金気に当たる白いものを摂ることが理に適っています。

縁起で日を選ぶとしたら、春の土用月である辰の対極にある土の十二支、戌を選ぶことになります。
現代の陰陽師、こうした縁起には拘りませんが、戌にちなんで「い」のつくものを食べるのが縁起食ですね。w
ビタミン豊富で良質なタンパク質となると・・・イワシとか、イリコとか、インゲン豆とか?
何か、ピンとこないけど。^^;

四季のそれぞれの土用期間には、土を犯すことが禁忌とされてきました。
家の基礎や壁の工事、土木工事、畑を耕したり、庭木の植え替えをしたり、墓を掘ったりすることが禁忌ですが、今でも守られている風習になっていますね。
その他にも、引っ越しや遠方への旅行、人生に関する決め事も避けるべきだという人が居ますが、それは現代の陰陽師、気にしません。w

作物を育てる自然のサイクルの中で、土を休めることも大事ですので、土用は土を犯さないように配慮してきたのでしょうね。
工事日程を気にする方は、土用の間日を選ぶと良いでしょう。
春の土用は、巳、午、酉の日が間日に当たりますので、4月は19,20,23日、5月1、2日が間日になります。

春土用は春に溜まった疲れや毒を浄化するという意味で、心や体をゆっくりとすることがお勧めです。
人体で五行の土気に属するのは脾・胃で、消化機能を司りますから、胃腸を労わり、消化を良くしましょう。

今年は戊戌(つちのえいぬ)年で、干支に土気が重なりますので、「土旺用事」期間には特に胃に負担を掛けないことが大事ですね。
五行の土気は、五味では甘味に当たり、でんぷん・糖質を指しますので、主食のご飯やパンよりも、根菜や各種野菜の量を多くすることが理に適っています。

土剋水の理で、でんぷん・糖質過多が腎気を損なわないように、木剋土で木気の野菜を多くしたり、金生水で根菜を摂って腎を助けるのが良いのです。
また、木剋土の理からは、五味の木気に当たる酸味を摂るのが良く、各種の酢は熱を加えても、血糖値や血圧を下げ、内臓脂肪も減少させる効果が実証されています。
五行の水気に属する豆腐や納豆などの大豆製品や、黒い玄気のあるものを摂って、腎気を補うことも理に適っています。

土気は五情では思い、五志では思慮に当たり、滞ると憂悶、憂慮、取り越し苦労を発生させます。
要らざること、考えても仕方のないことは考えずに、高まり行く気候の陽気を陰に籠もらず発散し、気分転換をすることも大事ですね。

夏に備えて、冬物を仕舞って衣替えをしたり、調度を整えたり、大掃除などをすることも、気分をすっきりさせる良い方法かと思います。
目に青葉を楽しみ、暖かな日差しや風を肌身に味わい、遊行をするのも良いシーズンですね。

今日の京都は晴れ日で、日中は20℃になるようです。
陽光の中、ぶらりと遊行に出かけたいところですが、まとめたい研究もあり、雑務もありますので、明日に夜行することにしましょう。w

自由な時間を生み出すには、為すべきことを先んじて片付けるに如かず。w
先ずは今夕の水曜会の支度を調えておきましょう。

斯くして今日のメニューは、以下の12品になりました。
ご縁ある方々の来宅をお待ちします。
なお、不覚にもビールの在庫が乏しくなってますので、ビール党はご持参ください。m(__)m
1.鯛の刺身、水菜、千切り大根、大葉、海藻のレモン・オリーブオイル・カルパッチョ。
2.ツナと水菜のポン酢・エゴマオイル・サラダ、プチトマト添え。
3.ピーマンの胡麻・ニンニク・ショウガ・味噌・リンゴ酢和え。
4.鶏の胸肉ハムポン酢と赤軸水菜のシーザードレッシングサラダ。
5.京壬生菜とお揚げの炊いたん。
6.手羽先のバルサミコ酢・幽庵照り焼き、煎り胡麻散らし。
7.牛カルビとエリンギの黒酢甘辛ソテー。
8.鶏ミンチとエリンギ、紫玉ネギの肉味噌炒め、レタスで包んで。
9.賀茂茄子の山椒田楽焼き。
10.ジャコと小松菜の胡麻油炒め、煎り胡麻まぶし。
11.蒸かしメークインの肉じゃがだし煮しめ、パルメザンチーズ掛け。
12.赤身タマゴ「どんたま」の温泉卵、ヒマラヤの紅塩で。

本日は第2土曜日、4月度の気の科学体験講座。

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4月17日からはいよいよ春の終りで、土用に入りますね。
土用は土旺用事の略ですが、今年は戊戌年で土気が干支に重なるので、健康にも運気にも大事な期間になります。

土剋水の理で、腎を損なわないよう、注意が必要ですね。
春には秋に摂り入れた気が枯渇しますので、秋の金気を補うことも大事です。
金気は水気を生み助ける母なる存在ですので、土剋水を土→金→水の循環の理で守る効果もあります。

人体に循環する気・血・水に着目すると、関節や筋繊維の痛みなどは、その部分の水の不足で硬結が出来てたり、絡脈の汚血が溜まってたり、水の循環が悪くて腫れてたりしてます。
それらを解決するのに、経絡では腎・膀胱系の気を通すことが極めて大事となります。

アトピーや花粉症などのアレルギー疾患も、この経絡、特に左脚の気を通すことがすごく効果的です。
大腿の付け根付近の内転筋起始部、そして膝裏のリンパ節の痛点を用いて、腎を活性化して疲れも取り去りましょう。

人体の要は仙骨にありますが、PSIS(上後腸骨棘)を調整するのは一般には大変ですね。
腰痛も膝痛も、果ては全身に作用が及ぶのが仙骨ですが、大腰筋と大殿筋の調整は陰陽の2大マストになります。

また、首や肩、腕の不調や不具合には、肩甲骨の調整がマストになります。
肩甲下筋のように深部にある硬結を解除できてないと、治りきることが不可能ですね。

同様に、腰方形筋や大腰筋などの深部筋繊維の硬結を取り去ることが大事で、特に慢性の痛みには必須です。
筋繊維のつながりや経絡を用いて、これらを簡単に、誰でもできる方法で解決しましょう。

ご自身の腕や肩、首の可動範囲、体の前屈や後屈がたちどころに良くなることを実感してください。
痛みや凝り、運動障害のある筋繊維を立ちどころに柔らかくする法を覚えておくと便利ですよ。^^

痛む部分は作用点に過ぎず、その黒幕になっている部分の筋硬結を解除することが大事です。
また、痛みは脳脊髄の反射然様によるもので、脳に痛みをリセットさせることが極めて大事なります。

仙骨と第2頸椎を操作して大腿、腰、背、肩、首の筋繊維の緊張を解いたり、力を用いず呼吸の作用で例えばガチガチの脊柱起立筋なども緩めることができます。
全身が軽く楽になる、すごく簡単で効果的な方法を味わってください。

スワイショウなどの気功法は健体康心に大変有効ですが、この頃特に人の重心バランスが気になっています。
崩れたバランスで立ち動いたら、ますます全身のバランスを欠き、無理や負荷の掛かった部分にタタリが出ます。(ワラ)

ほんのちょっとのコツで、人のバランスはたちどころに直るものです。
武術と活法の応用で、即座にバランスが取れ、力が入り、身体が軽くなるのを実感してみてください。

講座を終えたら、例によってこちらに会場を移し、無料懇親会で歓談しましょう。^^
今夕の懇親会メニューは、以下の13品です。
1.手作り鶏胸肉生ハムとサニーレタス、胡麻ドレッシング掛け。
2.ピーマンとツナのポン酢サラダ。
3.合挽きミンチ、大黒シメジ、エリンギの肉味噌炒め、レタスで包んで。
4.鶏肩肉のゴールデン唐揚げ。
5.京壬生菜とうらら揚げの炊いたん。
6.新玉ネギのスライスサラダ、削りカツオ掛け、手作りポン酢で。
7.いづみ式京タケノコとバナメイエビの叩きのはさみ揚げ。
8.ラム肉の冷しゃぶ、サニーレタス添え、特製タイ風ドゥチーソースで。
9.キュウリの昆布・塩水一夜漬け。
10.大根、人参、メークイン入りトマトカレー。
11.蒸かし男爵芋のチーズ焼き。
12.鶏のレバニラ、オイスターソース炒め。
13.赤身タマゴ「どんたま」の温泉卵。牡蠣醤油で。

松尾中酉祭、法輪寺十三参りの週、気の講座を控 えて水曜会

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嵐山の桜はほぼ終わりましたが、松尾大社では山吹祭の期間中で、境内や参道の3千株の山吹が咲き誇っています。
今日は松尾大社で、中酉祭(ちゅうゆうさい)が行なわれました。

卯の字は甘酒、酉の字は酒壺を意味していると言われ、古来から酒造りは「卯の日」にはじめ、「酉の日」に完了する慣わしから生まれた祭りです。
全国の醸造業者が集まって醸造完了を感謝するのが中酉祭ですが、松尾の国祭と称された4月22日の神幸祭(おいで)ほどには賑わいません。^^;
ま、参加せずとも、醸造文化に感謝して、今夜も一献傾けましょうぞ。(笑)

松尾大社といえば室町時代末期以降、日本第一酒造神とされて酒の神様で知られていますが、その起源は定かならぬ太古から松尾山の山頂付近に降臨した大山咋神(おおやまくいのかみ)を祀ったことに由来するそうです。

5世紀頃には、秦氏が松尾山の神を一族の総氏神として祀り、開拓に従事したとか。
701年(大宝元年)には文武天皇の勅命によって. 秦忌寸都理(はたのいみきのとり)が現在の場所に社殿を造営し、知満留女(ちまるめ)を斎女として神霊を社殿に移して祀りました。
その後、桓武天皇による平安京遷都のあとで、東の賀茂社とともに「東の厳神、西の猛霊」と並び称され、西の王城鎮護社に位置付けられたものです。

私は桂離宮の傍で生まれ育ったので、初詣、神幸祭(おいで)、還幸祭(おかえり)はいわば地元の年中行事でした。
中学2年から嵐山に移りましたが、ここも松尾大社の近くなので、未だ護持講の会員でもあります。^^;

引っ越し後、嵐山の実家からは早朝、深夜と法輪寺に鍛錬に出かける毎日が5年ほど続きましたが、4月13日は法輪寺の十三参りですね。
古来より、数え年十三歳に成長した男女が、成人の儀礼として法輪寺に参拝する風習がありますが、十三歳の厄難を払い、智恵を授けていただけるように虚空蔵菩薩に祈願するものです。

「難波より 十三まゐり 十三里 もらひにのほる 智恵もさまざま」の歌で知られるように、
江戸時代の中頃から京都のみならず近畿一円からのお参りが一般に広がりました。

以前は4月13日に参拝するというのが一般的だったのですが、最近は期間が広くなってお参りしやすくなりましたね。
参拝期間は、虚空蔵菩薩と縁が深い4月13日の前後1ヶ月間(3月13日から5月13日)と、秋の10月と11月です。

嵐山の中腹に位置する法輪寺も長い歴史があります。
およそ1300年前の和銅6年(713年)に、元明天皇の勅願により、僧行基が創建したのがはじまりです。
清少納言の「枕草子」では、京都の代表的な寺院として挙げられ、本尊のご利益は「今昔物語」にも描かれています。

「虚空蔵」はアーカーシャガルバ(「虚空の母胎」の意)の漢訳で、虚空蔵菩薩とは広大な宇宙のような無限の智恵と慈悲を持った菩薩という意味です。
そのため智恵や知識、記憶といった面での利益をもたらす菩薩として信仰されています。
「明けの明星」は虚空蔵菩薩の化身・象徴とされ、知恵の菩薩とも評され、人々に菩薩の知恵を授けてくれるといわれますね。

その修法「虚空蔵求聞持法」は、一定の作法に則って真言を百日間かけて百万回唱えるというものです。
これを修した行者は、あらゆる経典を記憶し、理解して忘れる事がなくなるといいますので、私も21歳の時に行じたものですが、その効果ははてさて?w
ノウボウ・アキャシャ・ギャラバヤ・オン・アリ・キャマリボリ・ソワカ。

ところで、法輪寺の十三参りには有名な禁忌事項があります。w
ご祈祷をしてもらったあとは、本殿から渡月橋までふり返らずに帰らないと、知恵を返さないといけないといわれています。

阪急電車で行った場合は、渡月橋を通らないので、どこまで振り返らずにいたらいいのか悩む方もいるかと思います。
私の実家や今の家から歩くと、渡月橋は渡りませんので、それが何か?と我関せずゑんでしたが。w

実は渡月橋ではなく、境内にある「石橋を渡ってください」という案内の立て札からすぐの石橋までというのが本来だったようです。
法輪寺以外のお寺では、大山崎の金運授けで有名な宝寺もそうですが、山門や鳥居をくぐって境内から出るまでというのが一般的ですね。

渡月橋といえば、これまた禁忌事項というか、ジンクスがありますね。
この橋を恋人達が渡っている時に振り返ると、別れると言われています。w
こういったジンクスがある場所は日本各地にみられますが、渡月橋の別れ伝説についての由来は分かっておらず、いわば都市伝説に過ぎませんわね。w

もし由来があるとすれば、平安時代の末期、平清盛の全盛時代にさかのぼるのかもしれません。
「平家にあらずんば人にあらず」とまでいわれる時代でしたが、天皇でさえ権力をほぼ持てなかった時代の頃です。

当時の高倉天皇に、「小督(こごう)の局」と呼ばれる女性の恋人ができました。
平清盛は二人の仲を引き裂き、小督の局を嵐山に追いやってしまいます。

治天の君といえども、自由恋愛の平安時代にもかかわらず、自由に恋愛することが出来なかったのですね。^^;
しかし、これであきらめきれなかった高倉天皇は、小督の局と再び会う為に、使いを嵐山に送ります。
そして、ついに渡月橋のほとりで、再開を果たすのです。

このままだったらハッピーエンドなのですが、実は、このお話には続きがあります。
再開はできたのですが、やはり、どうしても平清盛にバレてしまい、結局は二度と会うことができなかったんだそうです。

渡月橋の大堰(おおい)川(桂川)の左岸を少し上流に行くと、小督の局を弔う五輪の石塔があります。
法輪寺にも、小督の局の供養塔がありますので、哀れと思う方は手を合わせるとご利益があるかも?w
ちなみに多くの神社の神霊は、生前叶わなかった怨念を祀り上げられ、現世の祈願を叶える陰陽の理に基づくものが多いものです。

閑話休題(話を戻して)、また法輪寺では、十三参りのご祈祷後の初めての食事で、もらった知恵の箸を使用すると、知恵が身につくといわれています。
帰りにおなかが空いてどこかお店に入ったとしても、良い子は授かったお箸の存在を忘れないようにしてくださいね。w

今日は曇りで雲行きも怪しいですが、先週の木曜は最後の桜をと家から5分の松尾公園で花見をしました。
1.ここの桜も見事なもんですが、嵐山や中ノ島公園と違って、人が少ないのが良いです。^^
2.手作りの弁当を野外で食べるのもオツなものです。もちろん焼酎なども忘れずに。w
3.然るに、謎に昼から飲むとマワリが早いような?日焼けか酒焼けか不明ですが・・^^;
4.ただ、ヤマノカミは昼酒に顔を染めながらも、ご機嫌なようです。w

明日が晴れたら、松尾大社の山吹で一献傾けるのも良いですね。
14日の土曜日には4月度の気の講座がありますので、氏神様のパワーをもらって、全力でお役に立てますように。(念)
授業も、講座も、臨床も、生きものですので予めの構成通りに事は運べず、参加者に応じて臨機応変に、最も効果的なものを提示し実感してもらえればと思います。

さて、本日は4月第2週の水曜会です。
やりたいこと、やるべきことが色々とありますので、夜の支度は早々に済ませておきましょう。w
考え事は虚空蔵菩薩を念じつつ、オン・バザラ・アラタンナウ・タラク・ソワカ。

斯くして、料理の方は調いました。
5.今日のメニューは以下の品です。
1.いづみ式豚肉、モヤシ、卵のとん平、パセリ散らし。
2.京壬生菜、ニンジン、京揚げ、シメジの炊いたん。
3.小松菜、シイタケ、京揚げの煮びたし。
4.牛サーロインステーキと玉ネギのソテー。
5.豚ロース、マイタケ、エリンギタケの生姜照り焼き。
6.豚肉、シナチク、豆腐の和風餡。
7.ヒジキ、蒸し大豆、高菜漬け、煎り胡麻の和風炒め。
8.黄身の赤い「どんたま」の温泉卵、牡蠣醤油で。
9.成瀬の餃子ソーセージの湯がき焼きとブロッコリーの温サラダ合わせ。
10.合挽きミンチ、エリンギ、シメジのキノコ肉味噌、九条ネギを散らして。
11.畑菜とジャコの胡麻油炒め。
12.サバの西京焼き。

清明前夜、4月最初の水曜会

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明日、4月5日は二十四節気の「清明」で、これより丙辰の月に入ります。

「暦(こよみ)便覧」には、「万物発して清浄明潔なれば、此の芽は何の草と知れるなり」と記載されています。
「清明」は、春先の清らかで生き生きとした様子を表した「清浄明潔」という語を略したものなのですね。
ちなみに「暦便覧」は「太玄斎(たいげんさい)」ともいわれ、常陸宍戸藩5代目藩主、松平頼救(よりすけの)著した暦の解説書です。

万物が若返り、清々しく明るく美しい季節で、この頃は色々な花が咲き、お花見のシーズンでもありますね。
手元の暦の解説では、「清明」は、日差しもいよいよ強く、空も明るく晴れ渡るという意味で、夏の兆しが出始める頃とあり、日差しが強くなり雨の上がり際に初めて虹が見えるとあります。

暖かい地方では燕が渡って来る頃ですが、雨も多い時季で、暖かくなった後に小雨が降り続いて、花冷えで寒くなったりもします。
桜の花が雨で散るのは何とも無情で残念な気がしますが、今年は雨が降らずに桜が楽しめますね。^^

明後日の金陽の夜には、ちと強い雨が降るようですが、それ以外は晴れ日が続くようです。
基本的に私の場合晴れ男でw、雨は好きではないのですが、春の小雨にはそこはかとない風情を感じます。

3月下旬から4月上旬にかけて、菜の花(別名、菜種(なたね))の咲いている時期に降り続く雨のことを「菜種梅雨」と言います。
菜の花をはじめ色々な花を催す(咲かせる)という意味で、「催花雨(さいかう)」という別名もあります。
同じ発音の「菜花雨」(菜種の花の雨)から、「菜種梅雨(なたねづゆ)」になったという説もありますね。

春雨(はるさめ)は、このころの優しい雨のことを言う場合が多いようです。
春から夏にかけては、植物にとっては慈雨で、成長を促す大切な雨が降ることから、この時期の雨に植物の名前が付いているものが多いですね。

「菜種梅雨」の季節が終わり、5月初旬は「たけのこ梅雨」、そして、5月中旬からは「卯の花くだし」。その後、梅の実の熟す頃、本格的な「梅雨」がやってきます。
一雨ごとに季節は移ろって行きますので、時には雨で季節の移り変わりを感じてみるのも、心に落ち着きとゆとりをもたらしそうです。

4月5日の清明の節日に、京都では特に祭はないようですが、中国では清明節は歴史が古く、中国人にとっては伝統的な祝日です。
京都で「清明祭」というのは安倍清明を祀る清明神社のお祭りですが、これは秋分の日11月22日に催される全くの別物です。w

中国の清明節(チンミンジエ)は、先祖にご加護と平和を祈る祝日で、日本でいうとお盆のようなものです。
毎年、清明節の前後の日も休みとなり、3連休になるのですが、一に墓参りに行き、二に春を楽しむ宴会を家族で楽しむとか。
この風習の起源は、漢の時代(紀元前202年〜220年)からの伝統といいますので、文革があっても廃止できなかったのでしょうね。w

日本の暦に伴う風習の多くは、遣唐使などが中国から持ち込んだものですが、「清明節」は沖縄に伝わりました。
沖縄では三大行事の一つで、「清明祭(シーミー)」と呼び、墓前に親族が集まり、酒・茶・お重を供えた後、皆でご馳走をいただく習慣があるそうです。

基本的には清明の入り4月5日から15日以内に行うのが基本ですが、現代では休日に行うことが多いようです。
沖縄のお墓の前は「清明祭」をするための広いスペースがちゃんと設けてあります。
ここで、お重を囲んで宴が催されるのだそうですが、気候もいい頃ですし、今ではピクニック感覚でどのお墓もとても賑やかだとか。 w

墓参りに伴なって墓前で酒盛りするこの風習、こちらの墓前は狭いですが、お彼岸に限らず、やってみたいものです。w
現代では誰もお参りしなくなった墓が増えてきましたが、「○○家の墓」とか建てると、姓が変わったりすると代々の墓には入りづらくなりますよね。^^;
これからは墓碑名を「やすらぎ」とか「絆」とかにすれば、兄弟姉妹でも、姓が違う人も、宗旨が変わっても、縁ある人がみんな入れるし。w
おまけにお彼岸や盆、命日などにはそのお墓に縁ある人が集えるし、供養の面でも便宜が良いと思いますよ。^^

この前の木曜日は、天龍寺の墓前ならぬ松尾公園で、花見のランチを楽しみました。
1.松尾公園の桜。
2.花見するならやっぱり飲まねばと、昼から飲んでますことよ。w
明日は松尾橋から遊歩道を下ったところで、終い桜の下で、ランチかつ昼酒を楽しむ予定でいます。w

陽気が盛んになり行く候、弁当なども外で食べると一入美味しく感じますね。^^
おにぎりなんかは、家の中で食べるより、一塩多くすることが美味となる妙です。
謎に野外で食べると、ちょっと塩辛い味が美味しく感じますね。w

尤も日頃余り塩分を摂り過ぎると、腎臓を傷め、高血圧やメタボリックシンドロームなどのさまざまな生活習慣病の引き金となります。
ナトリウムの蓄積が細胞壁を損傷することから、胃がん等の悪性新生物を発生させる一因になることもわかっています。

WHO(世界保健機関)が定めている目標値は5g未満となっており、世界基準に比べると、日本人は約2倍もの食塩を摂取しているとか。^^;
2015年のデータでは、日本の成人の1日平均食塩摂取量は男性10.8g/日、女性9.2g/日ですから、食塩を摂りすぎているのが現状です。

塩分、ナトリウムを排出するにはカリウムが必要ですので、ホウレン草やキュウリなどの青野菜、ワカメなどの海藻類、キウイやアボカドなどの果実を多く摂りましょう。
味が濃いと感じたり、日頃塩分が多いかもと思ったら、小まめに少量ずつの水をたくさん飲むことも排出を促します。

ちなみに咽喉が渇いたと思った時は既に体内の水分不足で、またがぶ飲みは身体を損ねます。^^;
今年は戊戌年で、土気がダブルで巡る年なので、五行の理では土剋水にならぬよう、水を補い、腎を守ることが何方にも大事となります。w
水の補給や代謝の不足で汚血が生じ、筋肉や膝、腰、肩などを痛めてる人はこの頃結構多いものですよ。^^;

例えば腰痛や膝痛なら痛む部分は作用点に過ぎず、黒幕の筋硬結を解くのが治療の必須で、大腰筋と大殿筋などは陰陽の理からもチェックが必要です。
経絡や筋繊維のつながり、ポジションを使って多角度から観て、即座に痛みや運動障害が良くなる施術が良いですね。^^
最後には、脳脊髄の反射反応を活用して、ご本人の自然治癒力を引き出し、不調をリセットしておくことも大事です。

新学期、新年度が始まりましたので、心身を整え、SPRINGの弾む心で4月に挑みましょう。^^
今日は、4月最初の水曜会、気を養い、心にも糧となりますよう、ご来客をお待ちします。
3.今日のメニューは、以下の11品です。
1.いづみ式八宝菜。
2.レタス、水菜、キュウリのサラダ、ロースハムを散らして。
3.沖縄風チキナー、辛子菜とシーチキンの胡麻油炒め。
4.からし菜のおひたし、煎り胡麻捻り散らし。
5.鶏のぶつ切り、大根、ニンニクの鶏ガラだし清湯。
6.豚肉、白菜、シメジ、豆腐の大吟醸酒粕味噌鍋。
7.合挽きミンチ、紫玉ネギ、ニンジン、タイ・プリック唐辛子のパルメザンチーズ・パクチー・オイスターソース炒め、レタスで包んで。
8.キャベツとクジラのスジ肉のとろとろ煮込み。
9.赤身タマゴ「どんたま」の温泉卵、ヒマラヤの紅塩で。
10.豚ヒレ肉の大葉包み揚げ。
11.鶏胸肉の蜂蜜梅干し、大葉のはさみ揚げカツレツ。
12.タケノコの田楽味噌焼き。

3月最終週、あちこちの桜満開の折り、本日は水 曜会

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3月もあと3日になりましたね。
このところ晴れ日が続いて、嵐山の桜は一気に七・八分咲きになっています。
次の日曜には、桂川沿いの嵐山の桜も満開になりましょう。

いづみが美癒亭キッチンへ通う道の桜は、既に満開になってるようです。
阪急河原町駅からは20分ほどの徒歩ですが、途中で朝晩の桜を眺めながらの通勤は気に入ってるようです。w

1.四条川端通りから辰巳橋へと入った桜は、今が満開。
2.木屋町通りの高瀬川の桜も満開です。

花見、月見、紅葉狩りと、花鳥風月の風情を楽しむのは日本の良き風習ですが、花見は中でも特に華やぎますね。
花見といえば普通、桜ですが、その以前は梅が主体だったようです。
時節柄、さぞ寒かったことでしょうね。w

花見は元は貴族の風習で、奈良時代に遣唐使が伝えたものです。
当時、朝廷や貴族、特権階級の間では、花を愛でながら、歌を詠んで楽しんだものです。
いわば、お花見は、「をかし」な風情を楽しむイベントだったわけですね。

花見と言えば桜となったのは、平安初期から始まりました。
奈良の「万葉集」では梅の歌の方が圧倒的に多かったのですが、平安期に書かれた「古今和歌集」では桜の歌の数が3倍ほど上回っています。

歴史書、「日本後紀」によると、嵯峨天皇が催した「花宴の節」という宴が、桜の花見の起源だとされています。
めったに外へ出れない嵯峨天皇は、東山の地主神社の桜に魅せられて、3度引き返して花を愛で、次回はその桜の生け花を部屋で楽しんだといわれています。

次代、仁明(にんみょう)天皇が、御所の梅の木を桜に植え替え、花見の宴を開いたとか。
仁明天皇は、即位後もしばしば薬石の調薬をして医師並みの知識を有したといわれていますが、なかなか革新的な方だったらしく、皇位相続形態に変化をもたらした天皇として知られています。

そして時代が移り変り、鎌倉・室町時代には、貴族から武士階級へと広がりました。
庶民に広がったのは、江戸時代からだと言われています。

徳川幕府は庶民も桜が楽しめるように、桜の植樹を積極的に行いました。
現在、日本中の桜の8割を占めるソメイヨシノは、江戸時代に開発されたものです。

その頃には桜の花見は遊行になっていましたが、古きを尋ねると、庶民の間では神事としての意味合いがあったようです。
桜は、田の実りを司る「サ神」様が座る場所という意味の「クラ」が組み合わさり、「サクラ」と呼ばれるようになったというのが主流の説です。

桜が咲くのは、サ神が天から降りてきたサインと考えられていたのですね。
そこで、花の根元に食べ物などをサ神へお供えし、稲の豊作を願ったのでしょう。

古代日本には、山の神で「サ神」という神がありました。
その名残は現在にも残っていて、福島県・山形県・新潟県の山地狩人仲間では、山の神を「サガミ様」と呼称します。
愛知県ではシャチホコの語源「シャチ(=サチ=幸)」と呼びますが、山から下りてくる田の神のことを、四国地方では「サバイ」、中国地方では「サンバイ」、鹿児島県では「サツどん」と言います。

古来の地方庶民の桜の花見では、みんなで食べる前にサの神様へのお供え物として置きます。
食事を供えることで、サの神様が食事の中に入り、宿ると考えらていました。
サの神様が入った食事をいただくことによって、食事とともに神様が体の中に入ってきます。

みんなでともに食べることで、サの神様を分け合った大事な関係になります。
桜の木の下に敷いた四角の桟敷や敷布は、大地を象ったいわば結界に当たります。
ともに食べ飲みながらの談笑の笑い声は、邪気を払って、豊年の福を招きます。

花見が終わった後は、人はサの神様とみんな同体となって、日常生活に戻っていくのです。
桜の花見は、単なる花を愛でるだけでなく、サの神様を迎える神事と踏まえると、より意義があるように感じますね。

私はワイングラスや、日本酒を満たした杯、氷に焼酎を注いだグラスに、舞い降りる桜の花びらを浮かべて飲むのが好きです。
桃や菊の花を浮かべた酒は邪気払いになるといいますが、季節の華やぎと美を味わえ、風情のあるものです。

家の桃の花も散り頃になりましたので、サ神の姉様と心得て、食卓に降臨願いましょうか。(笑)
緑々とした旬の野菜もこの頃はやっと安価になりましたので、春爛漫の気を摂りいれましょう。

3.今日の水曜会のメニューは早々と完成し、以下の品となりました。
1.ワサビ菜、鮭のほぐし見、マヨ胡麻ポン酢サラダ、桃の花びらを散らして。
2.ブロッコリーの温サラダ。
3.マグロのヅケ。
4.ヒメタケノコ、ワラビ、ゼンマイ、ナメコの山菜と切り干し大根、京揚げの炊いたん。
5.京都産ケールと粗挽き合挽きミンチのタクミソース炒め。
6.鶏胸肉の片栗粉まぶし、春キャベツ、セロリ葉の鶏ガラだし塩コショウ炒め。
7.海老名高原ソーセージ、ヒラタケ、エリンギの焦がし醤油バターソテー。
8.里芋の子芋の煮っ転がし。
9.若狭カレイの焼いたん。
10.豚ロースとニンニクの照り焼き、サニーレタスを添えて。
11.牛肉、エノキダケ、青梗菜、京麩、白滝の煮物。

このところ凝っている手作り温泉卵と、デザートには文旦もありますよ。w
談笑し、笑顔で笑い声を上げ、邪気を祓って、サの神も言祝ぎましょう。^^

春の彼岸中日、本日は水曜会

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3月21日の今日は春分の祝日ですね。
1.京都は墓参りのラッシュですが、嵐山の桜はまだ見頃に至らず、一昨日から敷地の桃の花が八分咲きです。w

2週間前は蕾が未だ固かったのですが、最早満開で、春は駆け足で来たり去るように感じます。
2.いづみの通勤路にある三条通りの八重桜は早咲きで、今が満開のようですが。

春分は、昼夜の時間が等分される日ですが、厳密にその時刻を暦で見ると、本日の1時15分でした。
黄道と赤道の交点のうち、太陽が赤道を南から北へ横切る点を春分点といいますが、これが赤経と黄経の起算点になります。
太陽がこの点にあること、すなわち太陽の位置が黄経0°になること、またはその時刻を春分というのですが、普通、時刻までは気にしませんわね。w

春分の3日前から春の彼岸に入り、3日後の24日が彼岸明けになりますね。
お盆には送り火を炊いたりする送り盆がありますが、彼岸明けの時には送り盆のように、精霊流しなどをすることはないですね。
ですが、彼岸明けの日までがお彼岸となりますので、お墓参りや仏壇の掃除などはこの日までに済ませておくほうがいいでしょう。

お彼岸はお墓参りをするなど、ご先祖様を供養する期間になります。
あいにくの雨で墓参りに行けない家族も、仏壇の前、なければちょっとした茶菓を食卓に置いて、西方浄土を向いて合掌しご先祖や故人に思いを馳せることが供養になるでしょう。

お彼岸の期間はお墓参りなどをする期間という事由で、お祝い事を避ける地域もあるようですね。^^;
そうした地域では、お彼岸中の誕生日とかどーするんだろ?w
特に彼岸中に、祝い事を忌む事由もないと思いますがねえ。^^;

3月21日の今日から、諸事の極端に走ることを戒める「八専」期間に入りますが、心身の調子と行動にもバランスを取って行きましょう。
八専期間は雨が降るといい、今日も雨が降ってますが、八専終りは4月1日で、新学年が始まります。
新たな希望や期待とともに、今年の自身の傾向を踏まえて、弾む心でSpringを活動して行きましょう。^^v

春の心は、花心で、花見をしたり、花を愛でつつ、心に華やぎが欲しいものです。
木の芽時ですので、心身の調子が不安定になることもありますが、春の陽気に対応して、籠もらず外へと出かけることが良い効果があります。

雨やんで、晴れる日には、花見や散策、寺社や山野へ遊行に出かけることにしましょう。
手弁当を持って、バッグに焼酎やらを仕込んで行くも好し、昼飲みや立ち呑みの店で巷の喧騒を味わうも良しです。w

枕草子にいわく、春は揚げ物、春は青物。(嘘爆!)
青々とした春の食物もたっぷり摂り入れて、陽気に発散して行きましょう。w

春夏秋冬と季節は巡りますが、人生も同じく、青春、朱夏、白秋、玄冬と巡るものです。
人の季節を20年ごとに区切るか、25年ごとに区切るか、人それぞれでしょうが、過ぎた季節をただ思い返すのではなく、今の季節を味わうことが大事ですね。

東洋医学の理では、春には秋の枯渇した気を補うことが大事とあります。
人生もまた秋には青春の気を、冬には朱夏の気を補って、元からある気の元気のバランスを取りましょう。

「大丈夫、大丈夫。人間、死ぬまで死なんよ。」、ねえ、洋さん。w
亡き親友であり、心友でを偲んで、今夜は(もw)一杯傾けることにしましょう。w

彼岸の中日の今日は、水曜会です。
着々と顧問先への翌月の傾向と対策の指示書を作成しつつ、準備の方も調いました。
3.今日のメニューは、以下の11品です。

1.ワサビ菜とラディッシュのポン酢サラダ。
2.水菜とツナのマヨポンサラダ、ミディトマトを乗せて。
3.粗挽きミンチ、紫玉ネギ、エリンギのタイ・プリック唐辛子、タクミソース炒め、レタスに包んで。
4.いづみ式豚ヒレ肉のガーリック風味カツレツ。
5.丸ごと玉ネギ入り京風肉じゃが。
6.赤ナマコの三杯酢和え。
7.畑菜、千切りタケノコ、刻み揚げの味噌・味醂炒め。
8.徳島神山の原木椎茸のホイル焼き、牡蠣醤油掛け。(宇治の西さん、ありがとうございます。^^)
9.手作り温泉卵(70℃の湯で30分で出来上がり)、紅塩か牡蠣醤油で。
10.青サバの西京味噌焼き。
11.ハモのツミレ団子の唐揚げ、和風餡かけ。

嵯峨清凉寺お松明式前日、涅槃会にちなんで、本 日は水曜会

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今日、明日は日中、22℃の気温になるようで、すっかり春の気配になりましたね。
明日、3月15日は嵯峨の釈迦堂、清凉寺で春を告げる「お松明式」と呼ばれる火祭りが行われます。

本尊の釈迦如来像は国宝で、天慶8年(945年)創建当時より紛失や焼失する事なく伝わっています。
この釈迦如来像は、インド→ 中国→日本と三国を受け継いだ事から、三国伝来の釈迦像と呼ばれている像です。

お松明(たいまつ)式は、釈迦が荼毘に付される様子を再現した行事です。
これ、秋の「鞍馬の火祭」、真夏の「五山送り火」と合わせて「京都三大火祭」と称されています。

清凉寺の境内に設えられた高さ7メートルの大きな松明3本に火が投じられて、火勢の強弱でその年の農作物の豊凶を占う、伝統のある行事です。
松明を早稲・中稲・晩稲に見立てて、火の燃え方で年の米の豊凶を占います。
15:00より本堂に立てられる13本の高張り提灯の高低によって米相場が決まったと言われています。

松明には、輪がついていますが、これは天狗の顔です。真ん中は鼻なのです。天狗に天気を願い農作物の豊作を願いました。
12の輪は12ヶ月を意味していますが、うるう年は13の輪が作られます。

お松明式の当日は、清涼寺が無料で参観できます。^^v
嵯峨大念仏狂言が、愛宕詣(15:30)釈迦如来(17:00)土蜘蛛(18:30)の3演目が行われます。
境内には多くの露店が立ち並び、春の夜行には良いですよ。w

法要が20:00から始まり、お松明式が始まり、最初に護摩壇に火が点火されます。
護摩壇と松明のまわりを、提灯行列のお練りが3周します。
お練りが終わると松明に火が20:30頃に投げ入れられ、火が松明につき、勢いよく燃え上がっていきます。

すごい火勢で、以前に行って帰ったら、コートが火事場臭くなってましたわ。^^;
明日行かれる方は、風向きを読んで、風が変わればサッと移動するよう心がけることが大事です。w

仏教では人の死と区別して、お釈迦様の死を涅槃と言い、毎年、釈迦の残した教えや徳に感謝する涅槃会(ねはんえ)が行われます
涅槃会は、4月8日に行われる釈迦の誕生を祝う仏生会(ぶっしょうえ)別名花祭り、12月8日に行われる悟りを開いた記念日の成道会(じょうどうえ)とともに、お釈迦様に関する三大法要と呼ばれています。

お釈迦様が亡くなったのは80歳で、紀元前383年、旧暦の2月15日のことでした。
そのため涅槃会は、新暦の2月15日に行なわれる寺院も多くあります。
また、陰暦2月は新暦の3月になるため、3月15日或いはその前後に行なわれることになっていますね。

ところで、ブッダの遺言集である経典、「涅槃経(ねはんぎょう)」に綴られている内容から、お釈迦様の死因は食中毒であったといわれています。
パーヴァー村へ移動したブッダは、熱心な信者であるチュンダという鍛冶(かじ)屋さんの家へ食事に招かれました。
そこで出された「スーカラ・マッダヴァ」という食べ物を食べたのがブッダの最後の食事です。
そしてそれが食中毒を引き起こしたもようで、ブッダは亡くなるのです。^^;

この「スーカラ・マッダヴァ」なるものが、どんな食品であったのかは、実ははっきりしていません。
「スーカラ」は豚で「マッダヴァ」は「柔らかい」という意味ですから、訳すと「柔らかい豚」となりますが、これが何を示しているのかについては諸説あります。
豚肉料理だったという説や、毒キノコであったという説もありますが、最早分かりますまい。w

仏教徒が肉食を?と疑念を持つ方も多いでしょうが、もともと仏教は肉食を禁じていません。
肉を食べなくなったのは、ずっと後、大乗仏教になってからの話で、ブッダの時代は肉でも魚でも、いただいた食品はなんでも有り難く食べていました。

もちろん今でも、「釈迦伝来の仏教」を受け継ぐ南方仏教国のお坊さんたちは、普通に肉食していますよ。
よく行くタイなんかでは、フライドチキンや屋台の肉料理を店の人や信者がお布施してるのをよく見かけます。

タイの僧侶は、朝の托鉢によって人々からお供え物をもらい、それが一日の食事のすべてになります。
好き嫌いはできず、得たものは何でも食べるのが規則で、もらい過ぎても拒否はできません。^^;

近代化による食生活が変化するに伴い、現在はお供え物も、ジュースやケーキ、お菓子や油っこい食事へと変わってきました。
そのため、バンコクの大学の調査では、僧侶の48%が肥満、42%が高コレステロール、23%が高血圧、10%が糖尿病を発症していました。^^;
この傾向は隣国のスリランカでも起こっていて、社会問題になっています。

日本の西洋化した食生活も、生活習慣病をもたらす傾向が高いので、でんぷん・糖質を控えたり、油をオリーブ油とかにしたりの工夫が必要ですね。w
初期糖尿病などと宣告されて早や6年、今や自覚症状は全くないけど、転ばぬ先の杖ですよ?^^;

食事のバランスも大事ですが、やっと野菜の値段も安くなってきていますので、春の旬を味わいたいものです。^^
春の気は青、青空を目指して芽吹いて行く気を養い、手足を大いに伸ばして、陽気を発散しましょう。^^v

今日の水曜会のメニューは、以下の13品になりました。w
1.湯がきブロッコリー、辛子マヨネーズを添えて。
2.湯がきカリフラワー、カレーマヨネーズを添えて。
3.うまい菜(フラン菜)と京揚げの炊いたん、ゴマ油風味。
4.牛バラ肉、マイタケ、ホワイトブナピー、麩のすき焼き。
5.いづみ式鶏軟骨のガーリック風味唐揚げ、レモンを添えて。
6.切り干し大根と京禅庵のお揚げの炊き合わせ。
7.粗挽き合挽きミンチ、ヒラタケ、エリンギ、シメジの肉味噌炒め。
8.切り干し大根、人参、京揚げ、蒸黒豆の炒め煮。
9.ホウレン草のお浸し、だし醤油絞り。
10.「どんたま」の温泉卵、ヒマラヤの紅塩で。
11.菜の花の辛子すり胡麻酢味醂白味噌和え。
12.豚バラ肉と春キャベツのプリック・パクチー・オイスターソース炒め。
13.ハモのすり身団子揚げ、水晶餡かけ、九条ネギ散らし。