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日別アーカイブ: 2021年7月28日

本日は土用の丑の日にて、水曜会

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連日、猛暑日が続いていますが、今日が土用の丑の日ですね。
江戸時代、秋から冬がウナギに脂が乗る旬なのですが、夏のウナギが売れないとの鰻屋の相談事に乗った平賀源内。
「本日土用の丑の日、鰻の日」なる幟を立てて宣伝したことが、今もなお呪(しゅ)として生きてるようですね。w

尤も、夏にウナギを食べる習慣は古くからあり、万葉集に大伴家持が友人の石麻呂に宛てた「きみは痩せているから、夏痩せに効くというウナギを捕って食べたら?」という歌が残っているほどです。
嗤笑歌(ししょうか)=笑いの歌:「石麻呂に 吾れもの申す 夏痩せに よしといふものぞ 鰻とり食せ」w
ちなみにこの時代にはまだ蒲焼きはなく、おそらくブツ切りにして煮たか焼いたかしてたんでしょうね。w

漢方では、夏には冬の玄気が枯渇するので、夏の火気に相対する冬の水気、五色では黒色の食物を摂ることが夏の養生とされます。
水剋火の理ですが、夏の土用は未月ですので、相対し冲する十二支の丑の日を焦点とするのですが、別段、丑の日に拘ることはないでしょう。w

丑の日にちなんで、「う」の付く食べ物を摂るのが良いというのは、いわば縁起食で、江戸時代には広く知れ渡っていました。
ウナギは勿論この類ですが、うどん、瓜、梅干しが多く用いられていたようです。

土用は、「土旺用事」の略で、土気に当たる脾胃の消化機能を休めることが、自然の大事とされてきました。
暑い日には、冷やしうどんが食べやすく、消化も良いので胃腸にも良く、ミョウガやシソなど旬の香味野菜を添えると食欲も湧いてきます。

生姜を薬味にすると殺菌と胃の強化にもなり、「う」のつく梅干しを添えても、さっぱりとして食が進み、唾液の分泌も良くなって消化の他に免疫作用も上がります。
ちなみにウナギと梅干は悪い食い合わせとされてきましたが、中国料理には昔からあり、現代ではむしろこの食い合わせが良いものと発表されています。w

禁忌とされたのは、脂っこく濃い味のウナギが、梅干しでさっぱりして食が進んで食べ過ぎ、脾胃を休めるのでなく傷める惧れがあるからじゃないかなあ?w
梅干しにはクエン酸が多量に含まれていますが、クエン酸は、柑橘類の酸っぱさと同じ成分です。

「疲れたときは酸っぱいもので疲労回復」とよく聞きますね。
陰陽の理で、クエン酸や酢酸などの酸を体内に取り入れると、身体はアルカリ体質になり、血液をサラサラにしたり、疲労物質を分解します。

五行の理で、土気が旺じる土用期間は、木剋土で土を制する木気に当たる五味の酸味を摂るのが理に適っていますね。
小さじ2杯の酢を水で飲みやすいように薄め、4時間おきに飲むと、高血圧が改善することも知られています。

TVでやってたからと、このところ、いづみに毎日でもとしつこく勧められていますが。^^;
うっせぇ、うっせぇ、うっせぇわ。♪あなたが思うより健康デス。(ワラ)

瓜の仲間は、キュウリ、ニガウリ(ゴーヤ)、スイカ、甜(まくわ)瓜、青瓜、白瓜、冬瓜などなど多種多様で、いずれも夏に旬を迎えます。
ちなみに、カボチャやズッキーニもウリ科の植物になります。

これらの食材は、どれもカリウムを豊富に含んでいますが、カリウムはナトリウムを排出する働きがあり、塩分の取り過ぎを調節してくれます。
また、細胞の浸透圧を調節して、体液のpHバランスを一定に保つ働きもあります。

土用の風物食と言えば、「土用しじみ」や「土用たまご」がありますね。
肝臓に良いオルニチンというアミノ酸を豊富に含むしじみは、夏と冬、2回の旬がありますが、夏の旬は特に「土用しじみ」と呼ばれて珍重されます。
しじみの産卵期は盛夏なので、その直前である6〜7月中旬は、身がプリプリと太って栄養たっぷりになり、漁獲量も増えるのだとか。w

夏土用のころ、精を付けるため卵を食べる風習は、江戸時代から行われていたようです。
卵がぜいたく品だった時代には、夏バテにはぴったりの食材だったのでしょうね。w

ちなみに、日照時間が短くなると卵を産まなくなるので、早春に再び産み始めたころが味が濃いのだそうです。
別段、夏が卵の旬ではないのですが、今では管理されているので年中、美味な卵が入手できます。w

「土用のあんころ餅」というのもありますが、小豆で邪気を祓い、効酸化力のあるポリフェノールを摂るのは良いとしても、餅はどうも腹持ちが良すぎて、脾胃に負担を掛けそうなのが気になります。^^;

土用の風習と言えば、「土用干し」や「丑湯」もありますね。
夏の土用入りは梅雨明けと重なるため、衣類や履き物を風に当て、たまった湿気を取る習慣があります。

これが「土用の虫干し」とか「土用干し」というのですが、かつては、掛け軸・書物・武具などの皮製品も陰干ししたものです。
寝具や座布団、部屋の敷物などは、しっかり天日に当てるのが良いですね。

「丑湯」とは、土用の丑の日に、薬草を入れたお風呂に入る風習のことです。
江戸時代には桃の葉がよく使われていましたが、ヨモギ、ドクダミ、緑茶なども薬湯にしたそうです。

暑い夏ほど、シャワーで済まさず、熱いお風呂に浸かって、しっかり疲れを取りたいものですね。
ちなみに家では、湿疹や汗疹に有効な薬湯で、森林やヒノキの香りのする湯に浸かっています。w

癌の治療中の方や、運動のパフォーマンスアップに効果的なのが、HPS入浴療法です。
HPS(ヒートショックプロテイン)は、人体の細胞のどんなタンパク質でも、その障害部位を見つけて修復し、正常なタンパク質にしてくれます。

NK(ナチュラルキラー)細胞は、ガン細胞のみならず、様々な病原体や異物をも貪食して死滅させます。
このNK細胞の活性も、HSPが出来ることによって活性が増強し、NK細胞の数も増加するといわれています。

それには、42℃で10分、41℃なら15分しっかりと湯船に浸かる入浴をするだけで良いのです。w
HPSは普通3日目に効力が切れますので、2日おいて3日目に再びこの入浴をすれば良いでしょう。

入浴剤を入れると、体温が上がりやすいので、薬湯はより効果的でしょうね。
ただし、入浴後は水分補給をお忘れなきようにしてください。
風呂上がりのビールとかハイボールとかサイコーですが、アルコールでなく水分の補給ですので念のため。w

何はともあれ、今日は夏の土用の丑の日ですが、水曜会に当たります。w
「う」の付く縁起食で夏の旬なるものか、黒い玄気を補うものか、はてさて?

あれこれと思案しつつ、今日のメニューは以下の11品になりました。w
1.刻みオクラ、ヤマナメタケ、ワカメの冷やし麺つゆ和え。
2.青瓜の昆布だし塩揉みの刻み青紫蘇まぶし。
3.ブロッコリーの摺り黒胡麻・リンゴ酢、味噌・麺つゆ和え。
4.ニラともやしの鶏ガラだし炒め。
5.丸ごと玉ネギ、モロヘイヤ、シメジの中華ラーメン風スープ煮。
6.鹿児島県産鰻の蒲焼き、酒振ってチンしてタレかけてから山椒振って。w
7.京のうらら揚げと小松菜の炊いたん。
8.ズッキーニ、赤パプリカ、玉ネギ、ニンジン、新じゃがのゴールデンカレー。
9.カボチャと黒豆の炊き合わせ。
10.鯖の梅干し・醤油・味醂・ラカント煮つけ。
11.いづみ式梅胡瓜巻きと葉唐辛子胡瓜巻き。