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日別アーカイブ: 2022年3月2日

明日は上巳の節句、ひな祭りですが、我関せずに 本日は水曜会w

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3月に入り、明日は3日の「ひな祭り」、江戸時代に定められた五節句の一つである「上巳(じょうし)の節句」にあたります。
旧暦の3月3日頃は桃の花が咲くため、「桃の節句」ともとも言われていますね。

紀元300年頃の古代中国では、3月の最初の巳の日に川のほとりに男女が集まって災厄をはらう「上巳の祓い」という行事がありました。
また文人が川の上流から盃を流し、自分のところに流れ着くまでに詩を作るという曲水の宴を催していました。

本来は「3月最初の巳の日」が「上巳の日」なのですが、日付が毎年変わってしまうので、魏(ぎ)の時代(紀元220〜265年)になって3月3日に固定されたそうです。
本来、奇数の重なるゾロ目の日は、陰陽思想で「陽極まって陰となる」不吉な日なので、祓いをするのが風習で、めでたくはなかったようですね?^^;

中でも、上巳が忌むべき日とされたのは、漢の時代(紀元前206年〜220年)の故事が由来になっています。
漢の徐肇(じょちょう)という男性の家に、女の三つ子が生まれました。

ところが、誕生から3日後に3人とも亡くなってしまったので、人々は「これは何かの祟りじゃ」と恐れ、川で沐浴して禊をしたことです。w
この日が丁度「3月の最初の巳の日」だったため、「上巳節」という祓いや禊を行う日になったといわれています。

そして、この「上巳節」が遣唐使によって日本に伝えられ、最初は天皇のために厄祓いが行われました。
これが平安時代になると、「上巳の節会」と呼ばれる宴会として定着したようです。w

古来、日本では、自分の体を草木やワラで作った人形(ひとかた)で撫でて汚れを移し、それを川などに流していました。
今でも、穢れを紙の人形に移して川に流す「流し雛」の風習が受け継がれていますね。

「ひな祭」の起源は、平安時代に人形(ひとがた)を貴族の日常生活を真似た遊びに用いた「ひいな遊び」ですが、「ひいな」とは「小さくてかわいらしいもの」という意味があり、現代でいう「おままごと」ですね。
「ひいな遊び」で使われた人形は、人の代わりに身に降りかかる災厄を受けてくれると考えられ、厄祓いの「流し雛」として川や海に流されるようになりました。

もともとは穢れを祓う上巳の節句が、現在のような女の子のお祭りになったのは、室町時代末期であるといわれています。
その後江戸時代に入って平和が訪れ、幕府が五節句を制定したことにより、女の子の誕生を祝って初節句にひな人形を飾るという風習が生まれました。

これが江戸から地方へ、武士階級から庶民へと広まっていったようです。
江戸時代初期、寛永6年(1629年)に、京都御所で「ひな祭り」が催され、その後江戸幕府の大奥での「ひな祭り」が行われるようになりました。

江戸時代の中期には、女の赤ちゃんが誕生したことを祝う初節句の風習が生れ、ひな祭りはますます盛んになりました。
最近はひな祭の風習も廃れてきているようですが、以前は各家において代々伝わってきたおひな様を飾り、節句ののおせち料理を食べていたものです。

菱餅、ひなあられ、白酒、散らし寿司、鯛や蛤などがひな祭りのお節料理ですね。
おせち料理というのは、必ず縁起ものであって、祝いや願いの呪(しゅ)が意味として込められているようです。w

例えば、ひなあられでは、ピンク・緑・黄・白が四季を表していて、「一年間、女の子が幸せに息災に過ごせるように」という願いが込められています。
菱餅は上からピンク、白、緑の3色ですが、これには雪(白)の下に新芽(緑)が芽吹き、雪(白)の上に桃の花(ピンク)が咲いているということで春を表現しています。
さらに色の呪では、桃のピンクが「魔除け」、白は「清浄、純潔」の禊、新芽の緑が「健康、成長」を表しています。

散らし寿司の具にも意味があり、エビは「長生き」、豆は「まめに働く」、レンコンは「見通しが利く」などの縁起が良くなるような意味が込められています。
鯛は「めでたいもの」の象徴ですが、ハマグリの貝殻は対になってる貝殻でなければぴったりと合わないことから、仲の良い夫婦を表し、一生一人の人と添い遂げられるようにとの願いが込められています。w

中でも、白酒は、江戸時代後半に定着したそうです。
これには諸説あって、「大蛇を宿した女性が、ひな祭りの日に白酒を飲んで、大蛇を流産させることができた」という逸話から、胎内に悪い子が宿らないよう白酒を飲む風習が生まれたという説。w

他にも、桃の花を酒に浮かべた中国の「桃花酒(とうかしゅ)」が、邪気祓いに伝わったという説があります。
これは敷地の桃の花が咲く頃、焼酎ロックに花を浮かべたり、サラダに花を散らしたりして、私のよくやってる仕業です。w
本来、上巳の節句は旧暦の3月3日なので、4月にならないと、敷地の桃は咲きませんが。^^;

ちなみに、白酒と甘酒を混同してしまう人が多いようですが、白酒は家で作れませんし、アルコールが入ってるのでお子ちゃんは飲んではあかんのです。^^;
甘酒は家でも作れるし、ノンアルコールのものも市販されています。
本来、白酒はアルコール入りなので子供が飲めないから、ノンアルコールの色の白い甘酒を子供用に準備したのが由来でしょう。w

一般的に甘酒は、ご飯やおかゆなどに米こうじを混ぜて保温し、米のデンプンを糖化させたもので、アルコールをほとんど含まない甘い飲み物です。
昔から庶民の手作り飲み物として親しまれ、作り方も意外と簡単で一晩でできることから一夜酒ともいわれていました。

一方、白酒は、みりんや焼酎などに蒸したもち米や米こうじを仕込み、1ヶ月程度熟成させたもろみを、軽くすりつぶして造った酒のことをいいます。
昔からひな祭りなどで供えられ、白く濁り粘りと甘みがあり、アルコール分は10%前後、糖質が45%程度も含まれ、酒税法ではリキュール類に分類されています。

さて、本日は、3月最初の水曜会。
計算機が壊れるわ、玄関の電灯が消えるわ、買い替えに行ったら昼光色を渡され、挙句明日にならんと入荷出来ないとかバタバタでしたが、何とか一段落。^^;

最近、ブラックソルトというパキスタンのヒマラヤの岩塩に凝っていて、紅塩の47,8種のミネラルに比べ、ブラックソルトは何と78種。w
紅塩には抗酸化作用はないのですが、塩では唯一、ブラックソルトに強い酸化還元効果があるそうです。

パキスタンでは、この塩は古くから胃腸薬の代わりや、打撲捻挫の痛みをとるために使われてきました。
打撲や骨折時には、この塩をお湯に溶かして患部に掛けたり、胃痛時にお水に溶かして飲む習慣があるといいます。

ブラックソルトは、高いデトックス効果があるため、魔除けや浄化のためにも使われてきました
生で用いると硫黄の匂いがするのですが、茹で卵や野菜サラダに合うし、熱を加えると硫黄臭は消えます。
風呂に入れると硫黄の香る温泉のようになり、ピンクソルトやクリスタルソルトの浴用塩よりもよく温まります。

今日はこれを料理に使って、楽しみましょう。w
今日のメニューは、以下の12品です。
1.刻みオクラ、ワカメ、モズクのだし三杯酢和え。
2.愛彩菜(ワサビ菜)とスイートコーンのシーザードレッシングサラダ。
3.野蒜(ノビル)の一文字ぐるぐる、ヒマラヤのブラックソルトで。
4.法蓮草のお浸しだし醤油絞り、黒胡麻を散らして。
5.ブラックソルトで牛肉、玉ネギ、メークイン、人参のカツオ昆布だし煮込み。
6.豚バラ肉、大根、白菜、豆腐の郡上味噌鍋、仕上げに菊菜を入れて、山椒を振って。
7.鶏手羽元のリンゴ酢油淋鶏(ユーリンチー)。
8.人参、白ネギ、ホワイトブナピー、合挽ミンチ入り麻婆(マーボー)茄子。
9.豚ロースのガーリックステーキピカタ。
10.ズッキーニのクリームチーズ・もろみ味噌乗っけ。
11.いづみ式レンコンのはさみ焼。
12.鯖の生姜味噌煮込み。