6月18日の今日は、庚申日ですね。
日本三大庚申の一つ、八坂庚申堂では、こんにゃくの炊き出しが行われる縁日です。
八坂の塔のすぐ西にある京都のパワースポットの一つで、願い事を叶えるため、多くの人が参拝しますが、
ここで願い事を叶える秘訣は、欲を一つ我慢することで、余分な欲望を「くくり猿」に封印して祈念するのです。
欲望封印のために祈念される方も多いですね。
私らは「八坂の庚申さん」というか、「八坂庚申堂」と呼ぶのですが、正しくは「大黒山金剛寺庚申堂」と号
する天台宗の寺院です。
ここのご本尊の「庚申さん」の正体は、青面金剛(しょう めんこんごう)です。
平安時代からの風習である庚申待は、中国の民俗宗教である道教の伝説に基づくものです。
60日に必ず一度巡ってくる庚申日には、人間の頭と腹と足に潜む、三尸(さんし)の虫が夜、
寝ている間に天に登って天帝に日頃の行いを報告し、罪状によっては寿命が縮められたり、
その人の死後に地獄・餓鬼・畜生の三悪道に堕とされると言われていました。
そこで、三尸の虫が天に登れないようにするため、この夜は村中の人達が集まって神々を祀り、その後、
囲炉裏を囲んで寝ずに酒盛りなどをして夜を明かしたのだとか。
青面金剛はこの三尸の虫を喰ってしまうので、いつの頃からか、庚申待ちにはこ
の青面金剛を本尊として拝むようになり、庚申イコール青面金剛となったようで
す。
また、この日、睡眠をささげて、一晩一心に願い続ければ如何なる願いも叶うとされている
のですが、これも一つ欲望を絶ち、願い事へ強く意識を向ける陰陽の道理とも言
えますね。
平安時代、当初は公家や僧侶が庚申待ちを行っており、すごろくや詩歌管弦を楽しんでたようですね。
清少納言の枕草子にも、庚申待の話が載ってました。
江戸時代に入ると、民間にも広がりましたが、「年に六度の庚申を知らずして、二世の大願は成就せぬ」
といわれ、庚申待をしなければ幸せになれないという戒めがあり、人々は幸せを願い庚申待を続けていた
ようですね。
庚申待では、とにかくこの夜は眠らず徹夜で過ごさねばならないため、顔に墨を塗ったり、太鼓をたたいたり、
胡椒をかけたりとかして、夜を明かしたそうです。^^;
鎌倉から戦国時代にかけても、籠城中の兵士たちも庚申待を行っており、カフェインの入っているお茶を飲み、
眠らないように努めたとか。
庚申信仰は今は昔で、廃れたようですが、親睦会などに名前を変えて今でも庚申待を行っている地方もある
そうですね。
折しも、今夜は水曜会ですが、夜を明かして飲み続け、語り明かすことはしませんので念のため。(笑)
こんにゃく炊きのご接待の代わりに、中華冷麺風のこんにゃく料理はお出ししましょう。^^
庚申さんの大黒山にちなんで、大黒本シメジがありますので、ホイル焼きにして
ポン酢を掛けました。
胡椒は、料理にかけることにしましょう。(笑)
鶏の胸肉を塩・胡椒・羅漢果(糖分0の砂糖代わり)白ワインに漬けましたので、
パサつかず、良い舌触りになってます。^^
今夜もメニューは、次の
1.サニーレタス、新玉ネギのスライス、プチトマトのサラダ。
2.月のうさぎの中華冷麺風こんにゃく、玉ネギのスライスとカニカマを添えてポン酢で。
3.鶏の胸肉、青梗菜、舞茸の塩コショウ・バルサミコ酢炒め。
4.青面金剛ならぬホウレンソウのお浸し、醤油絞り糸カツオ節乗せ。
5.白菜の一夜漬け。
6.鮭と鯖の振り塩焼き。
7.鶏ミンチのセロリ・玉ネギつくねバーグ、青紫蘇包み。
8.茄子のかば焼き、ローストチキンだれ、ミディアムトマト添え。
9.豚ロース、セロリ、キャベツのガーリック・トマト・塩胡椒・ワイン炒め煮。
10.大黒本シメジのホイル焼き。
11.キュウリの塩・昆布だし漬け。
この11のキュウリさんは、このままツマミにしてもいいのですが、芋焼酎をロックにして、これを浮かべ、
飲みつつ、かじり、また飲むのも乙なものですよ。^^
夏の邪気祓いにお勧めです。^^v